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今さらだけど気になる俳優・近藤公園、『いだてん』“天狗倶楽部”出演で開花するか

  • NHK大河ドラマ『いだてん』天狗倶楽部のメンバーとして出演中の近藤公園 (C)ORICON NewS inc.

    NHK大河ドラマ『いだてん』天狗倶楽部のメンバーとして出演中の近藤公園 (C)ORICON NewS inc.

 名前は知らなくとも顔は見たことがあって、だんだんと気になってきて、気づいたら好きになっている…そんな現象はバイプレイヤーにはよくあること。今まさに、その状態にあるのが、俳優の近藤公園ではないだろうか。現在、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』で天狗倶楽部の知性派メンバーとして出演している彼については、SNSでも関心を寄せる声が多く見られ、その信頼感は絶大。派手な美形ではなく、誠実で爽やかで清潔そうで、身近にもいそうな雰囲気の役者でありつつ、妙に心に引っかかってしまう個性がある。その両面性は、今まで開花したバイプレイヤーと同じ魅力に溢れ、今がちょうど「ブレイク前夜」を漂わせている。

“見たことある”から“顔と名前の一致”、そしてハマり役へ…バイプレイヤー開花の道

 以前からいろんな作品で“見たことある”くらいだったのが、いつからか何だか気になってきて“顔と名前が一致”。そしてハマり役が続き、気付いたら「この人好きかも!」とファンになっているのがバイプレイヤー好感度上昇の工程だ。さらに、近年ではバイプレイヤー人気の高まりから、“名脇役”ポジションを全うしてきた俳優たちへの注目度が高まり、主演を担うことも増え、活躍の場が広がっている。

 『孤独のグルメ』(テレビ東京)シリーズの松重豊や、今クールの『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京)主演と『私のおじさん〜WATAOJI〜』(テレビ朝日系)に妖精役で出演中の遠藤憲一、木ドラ25『デザイナー 渋井直人の休日』(テレビ東京)で連ドラ初主演の光石研など、『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)シリーズの面々も、悪役を含む数々の役をこなした後に、お茶の間的なブレイクを果たしている。

 若手でも、2018年に『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)でブレイクした田中圭などはその最たる例だろう。もともとドラマ・映画などの出演本数は同年代の俳優では突出しており、コンスタントに多数出演していた。普通の好青年から、ちょっと薄幸で若くして亡くなる役、腹黒男や嫌なヤツなど、多数演じてきた中で、突如として『おっさんずラブ』の「はるたん」役で世間から“発見”された。本人は何一つ変わらない状態で、これまでの仕事の延長線上である。だが、ともすれば器用貧乏にもなりかねない、達者な“受け”の演技が、脇を固める強烈な個性の俳優たちによって、浮かび上がったのだろう。

 また、高橋一生は、『民王』(テレビ朝日系)での有能で真面目で冷静な総理大臣秘書・貝原茂平役を淡々と頼もしく、かつキュートに演じ、『カルテット』(TBS系)での妙なこだわりを持つ「面倒くさい男」家森諭高役で一気にブレイクした。今では、役との強い一体感を示し、どんな役でも強い印象を残す個性派&演技派と認識されているが、かつては平凡な役ばかり演じることが多く、それが悔しかったとインタビューなどで語っている。

蜷川幸雄作品にも出演、脇役で強固な下地を形成してきた近藤公園

 そんなバイプレイヤーが開花する道を今まさに走っている俳優のひとりが近藤公園だろう。近藤は、大人計画に入ったのが20年前。個性派揃いの大人計画の中では、爽やかであっさり風味に見えるかもしれない。スクリーンデビューは映画『ウォーターボーイズ』のガリ勉メガネ・論理派ながら、素直な面もある金沢役。それからゲスト出演や脇役が続いたため、顔と名前がなかなか一致しない人は多いかと思うが、実はドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)などの人気作にも多数出演。『のだめ』では、おとなしそうに見えて、ときどき悪だくみをする挙動不審の謎キャラを演じていた。かと思えば、『相棒』(テレビ朝日系)では麻薬の売人や爆弾犯など犯人役を何度も演じているように、悪役もこれまでは多かった。

 そうやって「その都度、心にひっかかる」役者だった近藤公園が、無性に気になる存在になり始めたのは、2017年の『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)での恐怖の「DV夫」役あたりから。さらに同じクールの『コウノドリ』(TBS系)や2018年の『グッド・ドクター』(フジテレビ系)と、医療ものでは家族の命にかかわる決断をする父親役。『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)では、食品偽装を指摘するも、報復人事をちらつかされ、苦悩する工場長を演じ、静かに滲み出る苦悩が視聴者の胸を打った。

 さらに、『獣になれない私たち』(日本テレビ系)でワンマン社長が頼る優秀なエンジニアを好演。その存在は、ヒロイン・晶にとっても拠り所であったが、疲労が限界を超え、淡々と転職情報をチェックする姿には、投げやりさや冷淡さも感じられた。

 また、故・蜷川幸雄演出の作品への出演経験をはじめ、大人計画以外での舞台経験も豊富で、役柄ごとに違った表情を見せる。そんな近藤公園の“怖さ”は、際立つ特徴がなく、目立たず、爽やかだったり、真面目そうだったり、平凡に見えて、突然狂気のスイッチを軽やかに押してしまうところだ。だからこそ、「怖い犯人」→「穏やかで優しそう」→「やっぱり怖い」→「有能で頼れるし、ちょっと素敵」→「でも冷たい」と、心の奥が読めず、奥行きのある存在感に脳が混乱を生じ、気づくと、この人の姿を画面上で探してしまうのだ。

次はこの人? 『いだてん』で話題、近藤公園が旬のバイプレ俳優に王手

 様々なドラマに出演し、幅広い役柄と表現力で心をかき乱し、サブリミナル効果のように、ジワジワと心に入ってくる近藤公園。視聴者はまんまと彼の姿を目で追うように嵌められているのかもしれないのに、「自分が発見した」気分にさせられている。

 そしてこのタイミングで出演しているのが、大河ドラマ『いだてん』。SNSでは「けもなれで作間さんこと近藤公園氏の素敵具合にハマり、早速いだてんのTNGの近藤公園氏からまたもや目が離せない」「天狗倶楽部に近藤公園がいることに萌える」「天狗倶楽部に近藤公園が居たので、ますます大好きになった」などといった声が挙がっており、視聴者からの信頼感が伺える。役どころは「天狗倶楽部」のナンバー2と言われ、文芸に秀で、電気工学の道に進む頭脳派メンバー・中沢臨川。

 知的で文科系の香りのある近藤公園がメガネをかけていることは「安定安心」のビジュアルだが、今回はそこに「すぐに脱ぐ暑苦しい天狗倶楽部のメンバー」であることから、肉体派要素のギャップも加わり、「公園さんとメガネと裸」「近藤公園が出てる…!!脱いでる…!!」と、ちょっとしたお祭り状態が起こっているのだ。派手なスターの生田斗真、強烈な個性を放つ満島真之介の傍らで、一人文科系の雰囲気も漂わせている。実はこの手のタイプは、体育会系やウェイ系が苦手な女性でも「この人だけ周りの人と何か違う」「この人なら話が合う」と勝手に思うことが多く、クラスや会社で一番モテていたりする。何とも近藤公園にピッタリではないか。

 バイプレイヤーとして培ってきた確かな実力で、心にひっかかる存在感を放つ近藤公園。『いだてん』の出演を機に、更なる活躍を見せてくれるのではないだろうか。

(文/田幸和歌子)

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