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「化粧は擬態…感じる生きづらさ」SNSで共感呼ぶ“美意識本”編著者に聞く

「大人になってもロリータ服を着る女」「あだ名が『叶美香』の女」などさまざまな女性たちが登場

「大人になってもロリータ服を着る女」「あだ名が『叶美香』の女」などさまざまな女性たちが登場

 エッセイ本『だから私はメイクする』が、SNSを中心に「心に刺さる」「勇気をもらえた」と話題になっている。 同書は“あだ名が「叶美香」の女”、“会社では擬態する女”といった美意識にこだわりを持つ女性の寄稿文や、女性からの共感も高いTBS宇垣美里アナのインタビューを収録。ネットでも明かすことのない“美意識に対する本音”が赤裸々に語られているが、実際に現代女性はどのような意識で日々メイクをし、おしゃれをしているのか。本書の編著者である劇団雌猫メンバーのひとり、ひらりささんに話を聞いた。

メイクの先にあるのは社会性「身に付けているものから、その人の思想が透けて見える」

 学生時代は“化粧や染髪の禁止”といった校則に縛られる一方で、社会人になった途端におしゃれや化粧を含めた“身だしなみのマナー”を要求されるのはなぜか。マナーにのっとった化粧や身だしなみおしゃれが苦手なオタク女子だったひらりささんはその急な変化についていけず、社会人となった当初はメイクをすること自体まったく好きになれなかったという。そんな彼女の転機は、周囲のプレッシャーから解放されて、自発的にメイクレッスンに通ってから。自分に似合う化粧がわかり、デパートのコスメカウンターに通うほどのメイク好きになった 。同書をまとめるにあたっては、男性編集者と一緒にコスメカウンターを周り、SNSを通じて500人以上を対象にアンケートを取るなど地道な調査を行ったという。

――女性からの反響が大きいことについて、どう感じていらっしゃいますか?
ひらりさうれしいですね。女性にとってメイクもおしゃれも生活の一部。歯を磨くようにすんなりやっていることです。ただし、歯を磨くのはきれいにすればいいだけですが、おしゃれは“センス”が問われます。着ているものでその人の思想がすけて見える部分があるんです。個性的な服を着ている人が必ずしも自由なわけではなく、シンプルで同じような服を着続けている人が自由な場合もある。そういう見た目と中身が結びついているようで結びついていない、女性の美意識にある複雑さに迫ることができたかなと思っています。

――本書にあるTBSアナウンサー宇垣美里さんのインタビューも好評ですね?
ひらりさ「女子アナ」というと、社会の要求に合わせてメイクやおしゃれをしている女性の代表というイメージがあります。でも、劇団雌猫メンバーのもぐもぐが、「宇垣アナに話を聞いてみたらどうだろう」と提案してくれて、そういえば宇垣さんは印象が違うよなと気づいたんです。 実際、インタビューさせていただいたら、仕事に対してのスタンスが変わった結果、自分のためにメイクするようになったとお話しされていて、コスメや服やネイルについてのお話もすべて、仕事や人生における社会性と結びつくものでした。メンバーのかんの提案で、書籍の章立てを「自分のために」「他人のために」「何かを探して」と分けてみたことも、読者の反響が大きかった理由につながっていると思います。

オタク女子とコスメの親和性とは「文脈を学ぶことで見えてくるものがある」

――同書に寄稿しているのは、オタク女子の方も多いですよね。一見おしゃれとは縁遠く見えるオタク女子でもコスメにはまる、実はオタクとコスメの親和性が高い理由とは何でしょうか?
ひらりさアニメに詳しくない人がアニメキャラを区別できないように、私もコスメに詳しくない頃は、どのブランドも全部同じに見えていたんですよ。でも、コスメにも文脈をおさえる楽しさがあると気づいたんです。それぞれのブランドの歴史や個性を学んでいくうちに、コスメにまつわる世界がより“解像度の高い状態”で見えるようになったんです。そもそもオタクって学ぶのが好きで、調べ癖がありますよね。そういう意味でも相性がいいんだと思います。

――美容誌でナチュラルメイクが流行る一方で、YouTubeやSNSでは詐欺メイクや整形メイクが人気なことについては、どう思われますか?
ひらりさ見せたい自分があるということに関しては、ナチュラルな化粧も詐欺メイクも同じ土俵にあるんじゃないかな。トレンドに合わせても合わせなくても、自分が夢中になれるものに乗っかればいい。“自分が楽しいかどうか”が一番大事なんです。

「メイクや服選びで悩んでいることは?」SNSを通じて実施したアンケートの結果も明らかに

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