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ORICON NEWS
「化粧は擬態…感じる生きづらさ」SNSで共感呼ぶ“美意識本”編著者に聞く
自分を貫けない生きづらさに直面したら「時には無視する“図々しさ”も大切」
――自分の美意識を理解されないモヤモヤをどう解消すればいいのでしょうか?
ひらりさ4人で書籍をまとめている間に出てきたキーワードとして、“図々しさ”があります。社会と付き合って生きていくからこそ、もやもやした時に我慢したり、戦ったりする必要はないんです。いかに図々しくやり過ごせるか。自分なりの方法で無視したりかわしたりするのも、現代女性が持つべき“図々しさ”だと思います。
――世の中の男性に理解してもらいたいことは?
ひらりさ女性がおしゃれするのは、決してほめられたいからではなということです。ほめられたら消費された気分になる人もいる。値踏みされた気分になる人もいる。いいと思ったら「素敵だね」って普通に言えばいい。女性にとっておしゃれはスポーツや武道のような一つの道。おしゃれが好きな人もきらいな人も、ただ自分がどうありたいかを貫くために頑張るアスリートのようなものなんです。だから、面倒くさいと思われるかもしれないですが、そこを尊重してもらいたいですね。
――今後のご自身の目標は?
ひらりさこれからも劇団雌猫として、オタク女子と何かを掛け合わせた独自の切り口で活動していきたいですね。今はロールモデルがない時代だと思うので、誰か一人のプロフェッショナルを模範とするのではなく、「みんなはこんなことをしているよ」ということを伝えていきたい。女性だってみんながピンクを好きなわけじゃないし、メイクを好きなわけではないんです。そういう“例外”を示すためにコンテンツを作り続けていきたいです。
(文:小酒真由子/イラスト提供:柏書房)