• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • ライフ
  • 「化粧は擬態…感じる生きづらさ」SNSで共感呼ぶ“美意識本”編著者に聞く
(更新: ORICON NEWS

「化粧は擬態…感じる生きづらさ」SNSで共感呼ぶ“美意識本”編著者に聞く

自分を貫けない生きづらさに直面したら「時には無視する“図々しさ”も大切」

同書エピソードのなかでも反響の大きかった「会社では擬態する女」

同書エピソードのなかでも反響の大きかった「会社では擬態する女」

 本書の中で最も話題のエピソードといえば、“会社では擬態する”女性。オフィスでは自分の美意識を隠して無難な格好でやり過ごしている女性の心の叫びに、多くの読者が共感の声を上げている。実際、自分のためのおしゃれなのに、会社の男性から「いつもと違いますね。今日はデート?」「化粧は薄めの方がいいですよ」などと声をかけられ、その何気ない一言に傷ついたり、生きづらさや苦悩を感じたりしている女性は少なくない。

――自分の美意識を理解されないモヤモヤをどう解消すればいいのでしょうか?
ひらりさ4人で書籍をまとめている間に出てきたキーワードとして、“図々しさ”があります。社会と付き合って生きていくからこそ、もやもやした時に我慢したり、戦ったりする必要はないんです。いかに図々しくやり過ごせるか。自分なりの方法で無視したりかわしたりするのも、現代女性が持つべき“図々しさ”だと思います。

――世の中の男性に理解してもらいたいことは?
ひらりさ女性がおしゃれするのは、決してほめられたいからではなということです。ほめられたら消費された気分になる人もいる。値踏みされた気分になる人もいる。いいと思ったら「素敵だね」って普通に言えばいい。女性にとっておしゃれはスポーツや武道のような一つの道。おしゃれが好きな人もきらいな人も、ただ自分がどうありたいかを貫くために頑張るアスリートのようなものなんです。だから、面倒くさいと思われるかもしれないですが、そこを尊重してもらいたいですね。

――今後のご自身の目標は?
ひらりさこれからも劇団雌猫として、オタク女子と何かを掛け合わせた独自の切り口で活動していきたいですね。今はロールモデルがない時代だと思うので、誰か一人のプロフェッショナルを模範とするのではなく、「みんなはこんなことをしているよ」ということを伝えていきたい。女性だってみんながピンクを好きなわけじゃないし、メイクを好きなわけではないんです。そういう“例外”を示すためにコンテンツを作り続けていきたいです。

(文:小酒真由子/イラスト提供:柏書房)

Information

『だから私はメイクする』(柏書房)

『だから私はメイクする』(柏書房)

化粧、ダイエット、エステ、整形、ロリータ、パーソナルカラー診断、育乳…。さまざまなジャンルのおしゃれに心を奪われた女性たちが、ファッション・コスメへの思い入れや、自身の美意識をつまびらかにつづり、それぞれが「おしゃれする理由」を解き明かす匿名エッセイ集。本書籍は、劇団雌猫の大人気同人誌『悪友DX美意識』のグレードアップバージョン。同人誌収録エッセイを大幅加筆のほか、インターネットでは言えない切なる思いをつづった新作エッセイももりだくさん。500名以上に行った“美意識アンケート”の回答や、TBSアナウンサー宇垣美里さんへのインタビューもまじえ、外からは見えない“それぞれの人生観”を明かしている。

あなたにおすすめの記事

 を検索