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ガチャガチャ戦国時代にヒット連発のキタンクラブ、たった10名で挑む「世界」への道
ユニークな“社是”がアイデアの原動力! 無駄を削いで社員の“やる気”を最大化
また、会社において重要とされる数字のノルマも課さないという。しき氏はこれらの効用について「ノルマがないという点については、社員それぞれが『会社のみんながご飯を食べられるように』と、各々が目に見えないノルマを課すようになった」と社員の“自律”を説明する。つまり、個人が持つクリエイティビティを最大化するため無駄をそぎ落とすことで、多くの“突き抜けた”アイデアが生まれたとのこと。そして、社員を管理しないことによる各自の“責任感の芽生え”が、10名という精鋭たちの力になっていることが見えてくる。
大ヒット商品の裏で失敗の数々…「身内ウケの商品はハズれやすい」
そんな中、すでに16シリーズを展開し400万個を売り上げた、猫用カプセルトイ『ねこのかぶりものシリーズ』が話題となっている。この反響についてしき氏は「400万個を超える商品はコップのフチ子以外には出ていなかったので本当に予想外ですね」と驚きを隠さない。その中で特に人気なのが『ねこうさぎちゃん』。純白のウサギ耳がキュートで、どんな猫にも相性ピッタリ。ちなみに、本シリーズはペットを飼っている人はもちろん、ペット好きへのプレゼントにも重宝されているのだとか。また、猫に使用せず、UFOキャッチャーでゲットできるアニメキャラの2頭身ぬいぐるみに着用させる人が続出。猫以外にも使用できる汎用性や、ファン層の拡大が本アイテムの人気の要因のひとつとなっている。
企画会議の最速記録に驚愕! SNSがバズれば意外なコラボが実現する可能性も!?
特に、昨今は全ての商品で「映え」を意識しており、「SNSで盛り上がっているキャラクターなどは高速で取りかかります」と裏話を披露してくれた。実際、SNSには大量の写真が投稿されおり、さらに最近は購入者が改造した作品もアップされていて、「スタッフ脱帽のクオリティなので見ているだけで楽しいです!」と、ネット上での盛り上がりを喜ぶ。
さらに、SKE48の松井珠理奈が14日、インスタグラムで『コップのフチ子さん』風のコスプレを披露。自ら“ジュリ子”と名乗り、オレンジ色のOL風衣装で自慢の美脚を公開した。ネットでは「このフチ子ほしい!」「はやく商品化して!」と大きな反響を呼んでいるのだが、キタンクラブにはSNS経由で「フィギュア化を!」という声がかなり届いているとのこと。しき氏も「具体的にご相談あれば是非!という感じでございます(笑)」と話すなど、“おもしろい商品”への柔軟性はさすがの一言。
とはいえ、どんなに“ヒット要素”を組み込んで商品化しても、実はハズれる企画も多く、ヒット商品に関しては「1年で1本あったらいいな! ぐらいのレベルですね」と意外な事実を明かすしき氏。事実、「中国の猫をフィギュア化した『中国可愛的猫』は絶対ウケる!と渾身の商品だったのですが…まだ時代が早かったようでした(笑)」と、失敗さえも前向きに笑う。
そして、キタンクラブの今後の展望として、「今年は日本だけでなく世界に挑戦したいなと目論んでおります!」と力を込める。奇想天外なアイデアで日本のファンを魅了してきたキタンクラブが、果たしてどのようなアイデアで世界のカプセルトイファンに仕掛けていくのか…!? 2018年のキタンクラブからますます目が離せない。