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(更新: ORICON NEWS

戌年の今年は“タレント犬”が更なる飛躍 ネコブームに待ったをかける?

 2018年は戌年。昨年(酉年)末には「猫の推計飼育数が953万匹(前年比2.3%増)、犬の892万匹(前年比4.7%減)を逆転した」ことが大きく報道されたが、ソフトバンクのCMでおなじみ、“お父さん犬”のカイ君をはじめ、エンタメ界ではまだまだ犬が“百獣の王”なのだ。実際、日本では、その忠誠心に篤い性格や元気で活発な姿が古来より愛され続けている。戌年の今年は、猫、さらにはパンダを凌駕して犬たちの逆襲がはじまり、再び“タレント犬”の大活躍が見られるのだろうか!?

おなじみのタレント犬も新春仕様 正月から“犬推し”状態

  • カイくんに威嚇されるふなっしー (C)ORICON NewS inc.

    カイくんに威嚇されるふなっしー (C)ORICON NewS inc.

 この正月、もはやタレント犬界のボスとも言えるソフトバンクのお父さん犬は「スキージャンプする」、「お屠蘇で酔っぱらう」などの“新春仕様”で登場する活躍を見せた。また、電子コミックサイト『めちゃコミック』のCMでも、腹巻姿で人気のフレンチブルドッグ「めちゃ犬」が、家族でコタツを囲んでミカン…という愛らしい団らん姿を披露。さらに、アーティスト・aikoの年始CM「aiko new year CM」でも、aikoが犬たちとかけっこする姿が収められるなど、犬は十二支の中でも“人間の意思に沿って演技できる”動物と言われるだけあって、年頭から工夫を凝らした演出作品が多く見られた。

 また、NHKでも人気動物番組『もふもふモフモフ』の特別版として、1月6日に『もふもふモフモフ わんわんスペシャル』を放送、翌7日には『ダーウィンが来た! 〜生きもの新伝説〜「イヌ大特集」』が放送された。6日には、Eテレでも『地球ドラマチック「華麗なるイヌ物語」』が放送されており、戌年にちなんだ“犬推し”の番組が目立っている。

日本人の誰もが知る忠犬ハチ公 古くから愛される犬と人間の絆

  • あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション ハチ公物語

    あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション ハチ公物語

 そもそも日本人と犬のつながりは深く、多くの書籍や映画、ドラマなどに犬が登場し、大衆的な人気を博していた。代表的なものでは、やはり大正時代から続く「忠犬ハチ公」の物語だろう。急死した主人の帰りを10年にわたり渋谷の駅前で待ち続ける秋田犬・ハチの忠誠ぶりは、当時の日本人たちの涙腺を大いに絞り、渋谷駅前に建てられたハチの銅像は待ち合わせ場所の定番ともなった。その後は映画やドラマ、さらにはハリウッド進出(『HACHI 約束の犬』/リチャード・ギア主演/2009年)まで果たすなど、忠犬ハチ公の物語を知らない日本人はほとんどいない。

 また戦後の1950年代には、悪天候のため南極観測隊に置き去りにされた樺太犬のタロとジロが、1年後にも生きていたという奇跡の実話が大きな話題となった。タロとジロの話は1983年に『南極物語』として映画化され、2003年に『踊る大捜査線2』に抜かれるまでは、日本の歴代映画興行収益の第1位だったのである。こうしたハチやタロ・ジロの作品は、いわゆる“タレント犬”たちが迫真の“演技”を披露し、多くの視聴者に感動を与える嚆矢とも言えるかもしれない。

空前の猫ブームを押し退く活躍に期待

 最近では『めざましテレビ』(フジテレビ系)で20年以上も親しまれている「きょうのわんこ」のコーナーのように、登校・出勤前のひとときの楽しみ・なごみ的な番組が人気で、2008年から続くクイズ番組『和風総本家』(テレビ東京系)のマスコット・柴犬の豆助も今では20代目になり、多くの視聴者をほっこりさせているのだ。

 またCMでも、アイフルのCMに出演したロングコート・チワワの「くぅ〜ちゃん」が2000年代前半に大ブームとなったり、最近ではアマゾンのCMに登場したライオン姿のゴールデンレトリバー・ゼウスくんが話題になるなど、時代を経るにつれてだんだんとお茶の間に入り込みながらも、犬は常にCM出演の“人気タレント”だったのである。

 それがここ数年、日本では空前の猫ブームが到来し、犬よりも猫に注目が集まっていた。その勢いは、例のソフトバンクのお父さん犬(実は2014年にカイ君から息子の海斗君に引継ぎされている)がCM内で、「(今年の目標は)猫になる。最近猫のほうが人気だからなぁ…猫になるにゃー」と嘆く(酔っぱらう)ほどだが、やはりその演技力や使いやすさ・親しみやすさで言えば、犬の人気は鉄板なのだ。今年は戌年だけに、猫に押され気味の犬もまたまた忙しくなるだろう。犬に限らず、ほかのタレント動物たちも、人間のように労働基準法が適用されないだけに、くれぐれも働きすぎには気をつけて、今後もエンタメ界で活躍し続けてほしいものである。

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