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新春特別対談 NHK&フジの名物テレビマンが語る“ネタ番組”の現在と未来

ネットとの連携を模索 テレビマンが見据えるネタ番組の未来

 ネタ番組、コント番組が作りにくい昨今だが、決して“お笑いブーム”の火が消えたわけではない。藪木氏が「ビートたけしさん、おぎやはぎさんなどは『俺らの時は(芸人の)数が少なかったから、よかった。今の時代はみんな面白いし、レベルが上がっているから無理』と言っていますね」と若手のレベルの高さを力説すれば、松井氏も同調する。「ネットのおかげだと思うんですけど、若手の作る漫才の質は非常に高い。80年代の『THE MANZAI』で、たけしさんとかが出てきた時はそれこそブームだったと思いますが、そこから引き継いで、今では小学生も日常でボケ合いをしているので、笑いが生活のスタンダードになっている。ブームではなくて、大河になっていると思います」。これまで脅威とされてきた“ネット”の存在が、これからのネタ番組のカギを握るという。

藪木「僕もネットはよく見る方ですが、これからはテレビという機械の画面で観ることより、番組というソフトとしてネットなどでも見てもらって、その上で稼げるようにならないとダメだなと思います。ネットで見られているものってテレビを切り取ったものも多いので、それが上手く経済活動に回っていくようなシステムをつくることができればいいですね。だから、何回も見るに耐えるものを作っていかないといけないなと思っていて、その点ではコント番組やネタ番組などはぴったりなのかなと思っています」

松井「先日、ヨーロッパのテレビの見本市に行ってきて、そこで討論会があったんですが、全世界的に若い人たちはテレビを見ずにスマホの縦型(での動画視聴)で済ませているそうです。10代の半分以上が3時間スマホを見ているという現状です。だから、NHKでもスマホを見つつ、テレビに戻ってきてくれるような企画を考えています。特にコントは(1本あたり)5分くらいなので、スマホで見るのはぴったりだと思っています」

 レベルの高い若手芸人がいて、それを視聴者に届けたいと腐心する作り手の熱意がある限り、ネタ番組の火は消えない。

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