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“軽食”から“食材”へ 日々変化を遂げるインスタントラーメンの未来形
日本が誇る世紀の大発明だったインスタントラーメン 誕生からの現在までの軌跡
その後「袋麺」は、様々な種類の商品が続々と登場。1962年には、スープを別添にした東洋水産の『マルちゃんハイラーメン』と、明星食品の『支那筍入り明星ラーメン』が発売され、品質が更に向上。一方、エースコックの『駅前ラーメン』は従来85グラム程度だった麺の量を100グラムにし増量し、サイズで勝負するなど、各社が元祖『チキンラーメン』に対抗すべく差別化をはかった。なかには、60年代初頭に開発され“和風テイスト”の先駆けとなった東洋水産の『マルちゃんたぬきそば』や日清食品の『日清焼そば』、エースコックの『即席ワンタンメン』など、ラーメンの域を超えてインスタントの幅を大きく広げる商品が多数発売された。
インスタントラーメンをネクストレベルに押し上げたのは、“麺製法”の革命的な技術進化だ。従来のインスタントラーメンは、油で揚げたフライ麺だったが、熱風で乾燥させたノンフライ麺が開発されたことにより、生麺に近い味わいが実現。これにより、「袋麺」は“軽食”から“食材”という品質に近づいていった。
カップ麺の登場で危機に瀕した袋麺 ピンチ救った“マルちゃんショック”とは?
この出来事は“マルちゃんショック”と呼ばれ、袋麺市場にとって歴史的な出来事となった。『マルちゃん正麺』は、それまで発売されていた麺を蒸してから乾燥させるノンフライ麺と違い、蒸すことをせず、生麺をそのまま乾燥する新しい製法を用い、生麺の味わいをそのまま封じ込めることに成功。この“生麺うまいまま製法”を生み出すために、開発から発売まで約5年の年月がかかったという。
美容や健康を意識した袋麺が今後は主流に!?
限りなく生麺に近づいた「袋麺」、今後の進化について野口教授は「味(スープ)、さらに麺に関しては、さらにブラッシュアップして、本格的な中華料理店を凌駕する価値を追求するようになると思われます」と予想。また、「高齢化社会の進展や国民の美容、健康意識の向上により、美容や健康を意識した袋麺が開発されていくことも予想されます。すでにカロリーの少ない春雨系商品や、減塩を意識した商品などが発売されておりますが、今後はこれらのベクトルを意識した袋麺が開発されることでしょう」(野口教授)
『マルちゃん正麺』初のリニューアル!! 人気モデルがガチンコ“食べ比べ”に挑戦
ラーメン好き・佐川愛果は麺の違いがわかるのか!? 果たして結果は……?
進化を遂げたリニューアル後の『マルちゃん正麺』はココが違う!!
リニューアルはすべての味で実施。細麺の豚骨味は麺の配合を変え、より歯切れの良い麺に仕上げているという。また、伸びにくい麺になったこともリニューアルのポイント、多少時間が経過してもコシのある麺を堪能することができる。リニューアルした『マルちゃん正麺』は8月10日(月)から発売。
公式サイト『マルちゃん正麺』