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ORICON NEWS
心身が癒やされる本・映画・音楽
日本の絶景が間近に感じられる
『死ぬまでに行きたい!世界の絶景日本編』(2014年)
「日本にもあります、絶景が、こんなに。北海道美瑛町の「青い池」から、沖縄県与那国島の「海底地形」まで、日本47都道府県の絶景から厳選した60スポットが掲載されています。その美しい写真にぜひ癒やされて下さい。日本国内なので、がんばれば行けそうな所ばかり。絶景までの行き方や旅のプラン、予算まで載っているので、疲れた時にこの本を開いて「どこに行こうかな、いつ行こうかな」とあれこれ妄想するのも楽しい。すぐに行けそうな場所を見つけるとわくわく度も増して活力になります。遠くまで行かなくてもすぐ近くに絶景はある、と気づかせてくれる本なので、ふらっと立ち寄る感覚で絶景まで行ける場合も。私は立川在住・実家が栃木、ということで、この本に載っている「昭和記念公園のイチョウ」と「小田代原」に、ふらっと訪れてみた事がありますよ。読んだ後に実際に現地を訪れてみて、さらに癒やされてみてはいかがでしょうか。」
架空の仕事に空想を巡らせる
『じつは、わたくしこういうものです』(2013年)
「日々の仕事の疲れを癒やしたい方にぜひ手にとっていただきたい一冊。月光を売る怪人、小さな音楽をつくる才人、沈黙する先生、時間の管理人、コルク・レスキュー隊…。変わった職業に就いている人たちへのインタビュー集なのですが、実はこれらは全て架空の職業、架空の仕事人たちです。素敵かつ不思議な職業には心くすぐられます。インタビュー記事と共に仕事人のポートレートや職業に関する物の写真も載っているという凝った構成。まるで本当にこういう職業があるように思えてきます。大人が真剣に遊んで作りあげた本なのでしょう。遊び心満載のこの書が、固くなった頭や心にじんわり染み入ります。」
リラックスミュージックの指南書
『Quiet Corner』(2014年)
「“心を静める音楽”をコンセプトにした、HMVのフリーペーパー「Quiet Corner」を書籍化したディスクガイドです。紹介されている音楽を聴いてみたくなるのはもちろんですが、本の装丁や字体含め、本自体からも静けさが伝わってくるような作りになっているのが素敵です。日常にはそれはそれは沢山の音が溢れていて、時にその喧噪がやたら気に障ることがあります。そんな時は心身共に疲弊していて、無性に静かな音に触れたくなりこの本を開きます。音楽に耳を傾けてゆったり。知らない曲ばかりでしたが、何気なく聴いてみた女性歌手の音楽に救われた気持ちになりました。リラックスして深呼吸して、音の中にある静けさにひたれる。そういう音楽を集めて作られた本。日々の雑音で忘れがちな、大切な事を聴き取れるような耳を持ちたくなってきて、心も静かに穏やかになれます」
笑って心が軽くなるのを実感できるエッセイ
『大人失格』(1999年)
「宮藤官九郎さんや阿部サダヲさんらもメンバーの劇団「大人計画」を主宰する松尾スズキさんが書いたエッセイ本。癒やしにも色々な種類があると思いますが、笑うことでだいぶ心は軽くなるものだと実感しています。こちらの本、どうしようもなく爆笑してしまうエッセイ集です。日々気になっている事や日常触れる物事への考察ぶりが徹底していて、あまりに考えすぎるがゆえに笑いを誘ってしまう内容ばかり。「タクシーに乗るたびに人間としての修行を積んでいるような気分になる」とか「まぬけ」についてあれこれ考えているエッセイとか、確かに、と頷いて笑けてくる。抱えている悩みも悩みぬけば、悩んでいる自分を肯定する事ができる。それがひいては笑いに繋がるのかと、肩の荷がおりたような、拍子抜けするような、身も心も軽くなれる一冊。作者の松尾スズキさんが言っています。「欠落かかえたまま、大人にならしてくださいよ。いいじゃない。」本当、その通りだな、と思います」
リーディングスタイル
書籍統括マネージャー 松島輝枝さん
スタッフが一点一点こだわってセレクトした、大人の知的好奇心を刺激する書籍と遊び心を刺激する雑貨を揃え、店内の書籍を試読できるカフェも併設するライフスタイル提案型のブックカフェを展開する「リーディングスタイル」。「マルノウチリーディングスタイル」はその旗艦店として東京・丸の内の商業施設「KITTE」4Fに出店。365日それぞれに推薦書物を展開する「バースデー文庫」などの企画は全国的にも話題になった。リーディングスタイルプロジェクトとして「solid&liquid TENJIN」「solid&liquid COMICOMI STUDIO MACHIDA」「スタンダードブックストアあべの」「BOWL 富士見/海老名」なども展開する。
http://www.readingstyle.co.jp/