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日向坂46、THE RAMPAGEら手がける作曲家・7th Avenue「バンドサウンドをルーツに、ライブ映えを意識」

取り掛かったアイデアは必ず1曲に完成させる

──2013年頃からは職業作家ユニットとして活動を始められます。今でこそ幅広いJ−POPアーティストに楽曲提供をされていますが、初期はアイドルグループがメインだったようですね。
Akiyamaそれはあくまで結果の話であって、僕らとしてはアイドルを狙って作っていたわけではなかったんです。だから当初は、逆に採用されていることが驚きで。
Nakagawaいや、でも職業作家になりたての頃はけっこう狙っていたよね(笑)。どうやらアイドル業界は潤っているみたいだぞと、自分たちなりにアイドルソングを研究して。でも1曲も採用されませんでした(苦笑)。かすりもしなかった。今でこそ、真剣に曲選びをしているアイドル制作サイドが、そんなフェイクなものを選ぶはずないということはわかるんですけど。
Akiyamaそんなふうにプロの世界の厳しさに打ちのめされまして、原点に戻ったんです。自分たちがかっこいいと納得できるものを妥協せず作ろうと。そうしたら、とたんにコンペが通るようになったんです。
Nakagawa僕らとしても「この曲をアイドルが?」と思うような楽曲だったのですが、近年はアイドルの制作サイドもいわゆる王道ソングだけでなく、斬新なサウンドを積極的に取り入れている。また完成作を聴いてみるとめちゃくちゃかっこよくて、アイドルの表現力の豊かさを再認識しましたね。
──バンドサウンドから、EDMやハウス、トラップといった海外のダンスミュージックの要素を取り入れた多彩なサウンドメイクが7th Avenueの特徴と言われています。トレンドはどのように吸収されているのですか?
Nakagawa新しいサウンドを掘り下げるのはすごく好きで、海外のメジャーからインディーまでアンテナは広げているつもりですが、SoundCloudなどでも斬新なアイデアを発見することがよくあります。
Akiyama前に作った曲の制作中にも、SoundCloudに上がっていたトラックをヒントにして聴かせてくれたよね。
  • 「取り掛かったアイデアは必ず1曲まで完成させる」(Nakagawa氏)

    「取り掛かったアイデアは必ず1曲まで完成させる」(Nakagawa氏)

Nakagawaその頃、ダンスグループに今、楽曲を提供するとしたらどんなサウンドがいいだろう、と模索していたんです。ぜんぜん何も決まっていなかったんですけど(笑)、ただダンスミュージック畑じゃない自分たちが作った楽曲をダンスグループのアーティストがパフォーマンスしたら、すごく面白いものになるんじゃないかと勝手に考えて。そんなときにSoundCloudで見つけたのが、おそらく海外のインディーか宅録をやっている方のトラックだと思うんですけど、ダンスミュージックなのにEDMっぽくはなく、どこかバンド感もあるすごく独特なサウンドだった。全くJ-POPの市場にはフィットしないサウンドでしたが、バンド出身の僕達にとっては、何かヒントにはなるかもと思ったんです。もちろんそれをそのままパクるわけではなく、あくまでアイデアとして吸収したらどんな曲になると思う?とAkiyamaに投げかけてみました。

Akiyamaそこからコンペなどに提出するかどうかは別として、とにかく曲作りに取り掛かってみようと。結果、完成までに2年くらいかかってしまったんですけどね。
Nakagawa僕らのポリシーとして、取り掛かったアイデアは必ず1曲まで完成させるようにしているんです。ただ、それが目指しているものをちゃんと表現しきれているかどうかは別の話で、納得がいかなかったら何度でも作り直す。コンペにあげるかどうかはその先に考えようと。そんなことをずっと繰り返しています。
Akiyama今でこそ同じ場所で作業することは減りましたが、一緒にバンドを始めたばかりの20歳くらいの頃はめちゃくちゃ狭いワンルームマンションで、「今のフレーズ、いいんじゃない?」とか言いながら延々と曲作りをしていたんですよ。あの頃に近いことを今でも続けているような気がします。

提供元: コンフィデンス

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