【Creators Search】日向坂46のヒットを支える野村陽一郎 反復効果のある絶妙なポップス感

  • 日向坂46のシングル「キュン」

    日向坂46のシングル「キュン」

 4/8付オリコン週間シングルランキングで1位を獲得した日向坂46のシングル「キュン」。初週売上は2016年4/18付で欅坂46が1stシングル「サイレントマジョリティー」で記録した26.2万枚を大きく上回り、「女性アーティストの1stシングルによる初週売上枚数」歴代1位となった。“けやき坂46”改め“日向坂46”の1stシングルとして話題を集めている同曲だが、その作曲・編曲を担当しているのが、野村陽一郎氏だ。何度も繰り返し聴きたくなる絶妙なポップセンスが、日向坂46のヒットを後押ししている。

中島美嘉、岡崎体育、エビ中ほか、幅広いジャンルで活躍

 同曲は、“キュン”を連発するサビのフレーズを中心に構築されたメロディーライン、80年代を彷彿とする歌謡曲の雰囲気とハウスミュージック系の4つ打ちトラックを結び付けたアレンジ、情緒的に盛り上げるストリングスやクラシカルな鍵盤の使い方。初めて聴いたときのインパクトと何度もリピートしたくなる魅力を同時に体現したプロダクションは、いうまでもなく野村の手腕によるところが大きい。覚えやすさと歌いやすさを兼ね備えた旋律は、動画サイトの“歌ってみた”やTikTokのユーザーにも大いにアピールしそうだ。

 幼少期にクラシックピアノを習い、中学時代からギター、高校時代で多重録音をはじめ、音楽大学に進んだ野村は、2005 年に女性ボーカリストの宮本一粋とともにユニット・二千花を結成し、メジャーデビューを果たした。2009 年の解散後は(二千花は2012年から活動再開)、作曲・編曲、サウンドプロデュース、ギタリストとして活動し、Chara、中島美嘉、岡崎体育、wacci、佐香智久、私立恵比寿中学、関取花など幅広いジャンルの制作に参加。

 特にハルカトミユキ、Sakuは多くの楽曲の作曲、アレンジを手がけ、音楽的スタイルの形成に大きな役割を果たしている。その特徴は、アーティストの志向を吸い上げながら、より幅広い層に訴求できる楽曲につなげることだろう。

 大学で音楽理論を専門的に学び、女性ボーカリストとのユニットで“歌モノ”を追求してきた経歴は、優れた音楽性と親しみやすいポップネスを共存させる彼のスタンスに結びついている。日向坂46「キュン」のヒットで改めて示された野村氏の作曲・編曲のセンスは、さらに多くのアーティストに求められることになるはずだ。

提供元: コンフィデンス

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