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CROWN HEAD、結成1周年で見えた"バンドらしさ" 新曲「Wonder」とともに描く2年目の未来【インタビュー】

 「結成即デビュー」という異例のスタートから1年。ライブ、アニメ・ドラマタイアップ、海外フェス出演と、CROWN HEADは着実に経験を積み重ねながら進化を続けている。最新曲「Wonder」では、アニメ作品の世界観を表現するため、“ケルト音楽”の要素を取り入れるという新たな挑戦にも取り組んだ。そうした経験を重ねる中で、バンドはどのような成長を遂げたのか。メンバーそれぞれが感じた成長、"CROWN HEADらしさ"、そして描く未来とは──。4人の率直な言葉から、今のCROWN HEADだからこそ鳴らせる音楽の魅力に迫る。

「Wonder」に込めた新たな挑戦 "ケルト"との出会い

――新曲「Wonder」はテレビアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』(TOKYO MXほか)のオープニング・テーマですが、この曲は、既存曲をブラッシュアップしたものなのでしょうか。それとも書き下ろしだったのでしょうか。

hiroto新たに書き下ろした楽曲です。

――アニメの制作サイドからは、何かリクエストがありましたか。

Tasukuすごく難しかったのが、「“ケルト”の要素を入れてほしい」というものでした。僕たちの中に、“ケルト”という引き出しがなくて。自分たちのやりたい音楽と、アニメの世界観が持つ"ケルト"の要素を両立させることに苦戦しました。

Lumel“ケルト”というワードが出てきたのは、最初のデモを提出した後だったと思います。最初のデモとして、草原が想像できるような疾走感がある曲を提出したのですが、そこに“ケルト”というお題が返ってきたんです。そのリクエストと同時にリファレンスをもらったので、「こういう楽器を使うとケルト風になるのかな?」と試行錯誤しながら作り上げました。

――歌詞の世界観に関してはどうですか。

Moto歌詞に関するリクエストは、特になかったですね。

Tasuku歌詞は、僕とMotoが書きました。アニメへのリスペクトで、作品のモチーフでもある「青」という単語を意識的に入れるところからスタートして、僕が主導して1番の歌詞を書いたのだけれど、そこから書けなくなっちゃって…。それで「書けるっしょ、Motoなら」と、一番大事な部分をMotoに丸投げしちゃった(笑)。2番以降はアニメにも寄せながら、アニメを見ていない人にも伝わるようなエールを送る歌詞になったかなと思っています。

――今回の作品で、CROWN HEADらしさが一番表れていると思うポイントは?

Tasuku(Dr)

Tasuku(Dr)

Tasuku2番以降の歌詞とメロディにMotoらしさがめっちゃ出ている。だから、1番だけじゃなくて、フルで聴いてほしい曲です。あとBメロのLumelとMotoのツインボーカル。コーラスのハーモナイズがめっちゃ綺麗で、CROWN HEADらしさがよく出ていると思います。でも今回は、hirotoのギターソロはちょっと控えめだったね(笑)。

hirotoそうだね。たまには休憩しておこうかなと思って。こんなにギターソロをいっぱい入れているバンドも珍しいですよね。

Motoでも、CROWN HEADの曲をCROWN HEADたらしめているのは、hirotoのギターだから。

Tasukuソロじゃなくてもhiroto節が出ているところは随所にあるので、今作はそこを楽しんでほしいかな。

Lumel実は…、メンバーの中で、僕が一番のhirotoタイムファンだと思っているんだけれど(笑)。もちろん、Motoの声が一番前に出るものだけれど、さっきMotoとTasukuが言ったように、hirotoのリフやトーンがバンドの色になっているのは確かで。個人的にはhirotoのギターがCROWN HEADらしさを出していると思っています。

結成1周年で感じた変化 ライブが育てたCROWN HEADらしさ

――6月17日に結成1周年を記念したライブを開催されていましたが、この1年で、バンドとして最も大きく変わったとことは何でしょうか。

hiroto自分たちは、バンド結成後、即デビューという不思議な始まり方をしたので、CROWN HEADとしてライブを重ねてきたのは、この1年が初めてです。だから、ライブがすごく変わったと思います。1年前は、作ったものをしっかり演奏することに徹していたけれど、今は自分たちの自由な表現ができるようになった。1年前と比べると、全然違うライブをしているんじゃないかな。

――バンドとしての結束も強まったのでしょうか。

hiroto:はい。それももちろんあります。

――演奏面でもアンサンブルが成熟してきたという実感がありますか。

hiroto:そうですね。その両方。メンバー同士の呼吸が合ってきたのは、この1年の大きな変化だと思います。

Moto:そうだね。ライブは確かに変わった。僕も自分自身がライブ楽しめるようになったら、フロアにいる人の顔やリアクションが見られるようになって、「もっと煽ったほうがいいな」ということも感じ取れるようになったのは大きな変化ですね。

 ほかにも、ビジュアル、楽曲制作、グッズ…、「こうやっていきたい」という要求が増えたような気がします。細かいところまで追求して、どんどん新しい何かを探り続けてきた1年だったかな。

――もっと欲が出てきたということでしょうか。

Motoそうですね。個人的には1年前って、バンドも初めてで、何が正解かわからなくて、とにかく「がむしゃらにやらなきゃ」という気持ちで焦っていたし、不安も大きかった。でも今年に入ってからは、自分で、「こうしたい」と考えられるようになってきた。それは、自分の中でも大きな変化になりました。

――ビジュアルという点では、Motoさんの髪がピンクに変わりましたね。

Moto(Vo)

Moto(Vo)

Moto昨年末のワンマン前くらいから、ピンクにしていて。その前は金、青、カーキっぽいのもやりました。青がめちゃくちゃ不評だったのですが、ピンクは好評です(笑)。

Tasuku僕がMotoを「サングラスでピンクツンツン」のキャラにしたくて。

Moto最初は「ピンク?」と思ったけれど、染めてもらって鏡に映る自分を見た時に「こんな自分もありじゃないか」と、まんざらでもなかった(笑)。周りからもいいと言ってもらえるし、自分の中でも馴染みました。

Tasuku僕は、「自分たちの音楽を届ける」という責任を強く意識するようになったかな。この1年、ワンマンライブ、アニメタイアップ、ドラマタイアップとたくさんの経験をして、応援してくれる方も増えた。それと同時に、自分たちのやりたい音楽を作るということと、誰かの人生に残るような音楽を作りたいという気持ちが強くなった。「これが僕たちの目的だった!」と再認識できました。去年は、自分たちのことで精一杯だったから。

hiroto(Gt)

hiroto(Gt)

hiroto確かに。去年は曲作りもコンテンツ作りも、自分たち主体だったけれど、今は、ファンの方の意見に耳を傾けられるようになったというか。自分がやりたいことプラス、「こうしたらみんなに喜んでもらえるんじゃないか」という気持ちが大きくなったのは変化ですね。

Lumelそう。この1年、前だけを見て走ってきたからね。でも最近は、前だけを見て走っていたら1人になっちゃうと気づいて、自分だけでなくちゃんと周りも見ながら前に進むことを心がけるようになりました。

全国、そして韓国へ 経験を重ねて広がった景色

――この1年いろいろな活動をしてきたと思いますが、一番印象に残っていることはなんですか。

Moto自分の中で大きな節目になったのは、年末のワンマンライブかな。

Tasukuずっと言ってるよね。

Motoうん。それまでは、細かい失敗にばかり気を取られていたけれど、年末のワンマンでは「もっとできたのに!」という悔しさが芽生えた。だから2月のイベントライブでは、挽回したくて意気込んで臨んだ。その感覚がすごく良かったんですよ。自分の中では大きく変化したポイントでした。

Tasuku僕はずっとSNSをやってきたけれど、ほかの3人が去年1年SNSを頑張ってきた効果が出てきたのが嬉しくて。フォロワー数も増えてきたし、SNSに勢いがついてきたのを感じています。

hiroto僕は地方公演に行ったときに、いつも東京のライブに来てくれている人たちが、名古屋まで遠征して来てくれたのを見て、熱いファンが増えているのを実感しました。東京というホームから出たときに、地方まで追いかけて来てくれるファンがいるって心強かったし、嬉しかったんですよね。

Lumel(Ba)

Lumel(Ba)

Lumel僕は、昨年10月に出演した韓国のフェス『SEJONG BOHEMIAN MUSIC FESTIVAL』ですね。僕にとっては、母国なので感慨深かった。オーディエンスの反応が、すごくよくて。hirotoが頑張って韓国語で「韓国に来られて光栄です。ライブでまた来たいです」というMCをしたら、1万人が「わーーっ!」となったり、Motoの煽りに乗ってくれたり、Tasukuのドラムのパフォーマンスで「おーーっ!」となったり。いい景色をメンバーと見られて嬉しかった。韓国ではフェスが増えているので、また出演できたらいいなと思っています。

――そうした経験を経て、バンドとして得たものって何だと思いますか。

Tasukuいっぱいあるけれど、最初に思いついたのはやっぱファンの方たちですね。hirotoが東京から名古屋のライブに来てくれたファンの話をしましたが、僕は名古屋公演で、「名古屋に住んでいます。CROWN HEADを見に来ました。めちゃめちゃカッコよかったです」と声をかけてくれた男性ファンに会ったんです。SNSにコメントしてくださる方もいるけれど、ライブ会場で直接お会いして生の声を聞くと「あ、本当に僕らのファンが全国にいるんだ」と実感できて、すごく嬉しかった。こうやって少しずつ、一人ずつ、僕たちの音楽が広がっていくといいなと思いました。

目標は武道館 2年目に描くCROWN HEADの未来

――今後、CROWN HEADは音楽的にどう変化していきそうですか。

hiroto僕のギターリフから始まる曲がめっちゃ増えてくるかも。みんなが「好き」と言ってくれるので、それが軸になりつつ、Motoが今までチャレンジしてこなかったような歌い方も少しずつ試しているところです。

Motoうん、ラップっぽい歌い方に挑戦してみたいですね。

hirotoMotoは優しい声質なのでそれを生かした曲が多かったけれど、意外と攻撃的な歌い方も合うなという発見があって。そういうのを試している感じです。

――歌唱面でも、まだまだ挑戦したいことがあるんですね。

LumelMotoが韓国語で歌うのも聴いてみたいな。(英語ネイティブのTasukuに)英語は、どう?

Tasuku発音だけはいい(笑)。Motoは何を言っているかわからないのに、歌えてる。でも僕的には最近、あまり英語を入れたくないんですよね…。

Motoあ〜、英語で書いた歌詞を、日本語に変えられたことがあります(笑)。

――そうなんですね。では、2年目に入ったCROWN HEADの課題は何だと思いますか。

hirotoいっぱいあるけれど、まずは、多くの方にCROWN HEADを知ってもらうことかな。タイアップやSNSのコンテンツと噛み合うタイミングで、よりインパクトのある作品を生み出し、爆発的に拡げていきたい。1年目はバンドとしての土台作りだったけれど、2年目は、よりCROWN HEADを世の中に届けるのが課題だと思っています。

――5年後、10年後に向けて、どういうロードマップを作っているのですか。

Tasuku将来的にはライブ活動を増やしていきたい。でも今は、SNSが活動の中心になるのかな。今の時代はライブハウスだけで新しいファンを増やすのは難しい。情報の入口となるSNSの波を今、しっかり掴まないと。そして徐々にライブを増やしていく。その積み重ねが、5年後、10年後の活動に繋がっていくと考えています。

――そうすると、CROWN HEADの最終目標は?

hiroto最終目標ではないけれど、まずは、武道館。バンドにとっては、夢の舞台なので。ゴールではありませんが、まず目指すべき舞台ですね。そこを目指せるくらいになった時には、その先も見えてくるはず。だから、まずは武道館に向かって進んでいこうと思っています。

取材・文:坂本ゆかり
撮影:上野留加


【リリース情報】
■CROWN HEAD 8th Digital Single「Wonder」
2026年7月10日リリース
テレビアニメ『領民0人スタートの辺境領主様』(TOKYO MXほか)オープニング・テーマ
リリースサイト(外部サイト)

【ライブ情報】
■CROWN HEAD ONEMAN LIVE 2026「I Wonder」
日時:2026年8月2日(日) 開場18:30/開演19:00
場所:東京・渋谷 WWW(外部サイト)

■CROWN HEAD Official site(外部サイト)

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