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BTS、TXTの弟分・CORTISの全貌が明らかに 音楽、振付、映像、すべてを手がける10代のクリエイティブ・レボリューション
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(P)&(C)BIGHIT MUSIC
全員10代、全員がクリエイター=ヤングクリエイタークルーとは?
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韓国では、楽曲制作を含めたセルフプロデュースを手がける“自主制作グループ”という言葉が存在する。近年ではBTS、SEVENTEEN、Stray Kidsなどがそれに当たる。しかしクリエイティブを行うのは限定されたメンバーだけということが多いなか、CORTISは全員が音楽、振付、映像などのクリエイティブに参加して共同制作を行うのが大きな特徴だ。
その作業工程についてSEONGHYEONは、「ひとことで言うと、“頭を付き合わせる”ですね。初期は別々に作業しましたが、どうしても曲が出来上がらず、5人で一緒に歌詞について話したら気に入ったものができました。それを機に、共同制作を行うようになりました」と述べた。
「僕らは幼い頃からヒップホップクルーやロックバンドを見て、聞いて育った世代で、自然に音楽を作るという文化が馴染んでいたんです」というMARTINに、JUHOONは「SEONGHYEONが先ほど言ったように、5人のメンバー全員が集まって、どんな単語がこの流れにはベストなのか、どんな動きがこの流れでは適切なのかをみんなで議論します。それがCORTISのヤングクリエイタークルーというスタイルです」とコメントした。
初お目見え曲「GO!」Official MVは、練習生時代に自ら撮影したものがベースに
MVまで自分たちで制作に関わることについてMARTINは、「自分で楽曲を作る人は多いのに、なぜミュージックビデオは作らないのか……、という単純な考えがきっかけです。僕たちは幼い頃からスマホで映像を見て撮るのが日常なので、自分たちが作った音楽に映像をつけてみたらどうかという考えが自然に浮かびました」と述べた。
タイトル曲「What You Want」は、300曲の中から選ばれた曲
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デビューアルバム[COLOR OUTSIDE THE LINES]のタイトル曲「What You Want」
ショーケースでSEONGHYEONは、「欲しいものは必ず手に入れる」という意思を表した曲です。2年間300曲を超える曲を聴きましたが、「What You Want」を聴いたときに“これぞタイトル曲だ!”と確信しました」とこの曲について語ると、MARTINが「みんなで“人生で求めるものは何か?”ということを話し合ったとき、誰かは自由、誰かは平和、誰かは幸せ……、と不思議にメンバーの考えがみんな違っていたんです。その話し合いで作ったメロディや歌詞も最終版に反映しました」という誕生秘話を明かし、JUHOONは、「デビュー曲は、世の中に初めて僕たちのことを知っていただく曲。CORTISの顔になる曲と考え悩んだからこそ、完成したときの喜びが大きかったんです」と語った。
「What You Want」振付にはランニングマシン35台を使用
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CORTISメンバーにインタビュー!
――先行公開曲「GO!」について、制作のこだわりや聞きどころ、見どころなどをお聞かせください。
SEONGHYEON「GO!」には、僕たちのライフスタイルを盛り込むことを考えました。 歌詞には当時の僕たちの中で流行っていたことを入れ込んでいるし、映像もビデオカメラを持ってあちこち歩き回り、ユニークで新しい映像や、きれいだと感じた映像を撮りながら遊ぶ僕たちの姿を収録しています。僕たちの一日を盛り込んだ作品と言えると思います。僕たちが考える“粋”は、もっとも自分らしくいる時に現れると思っているので。「GO!」は飾らずに、僕たちだけから自然に漂う粋を表現できた曲だと思いますし、MVも同じです。
――ランニングマシンでのパフォーマンスが話題のタイトル曲「What You Want」ですが、MVはパフォーマンス映像とは違い物語を中心に展開されています。どのような意図があるのか教えてください。
MARTIN「What You Want」という楽曲の中では、ずっと何を望んでいるのかを聞いています。初めて完成した曲を聴いたとき、MVを構想したとき、真っ先に“圧迫感”と“強迫感”というキーワードが浮かびました。そこから発想が広がり、さらに“不快な谷”というキーワードが派生して、“夢”そして“同じことが繰り返される”というキーワードが出てきて……、僕たちのアイデアがまるでマインドマップのように次々と広がっていきました。また歌詞に出てくる“Crash、smash、rock、mash up”というフレーズからもインスピレーションを受けています。MVは、“圧迫感”というキーワードからオフィスを連想したので、アメリカのドラマ『The Office』からインスパイアされて自主制作で完成させました。MV監督との会議で“曲の汗臭い感じとラフな感じを生かして砂漠で撮ろう”というアイデアが出て砂漠に行きましたが、実際の砂漠では砂が目に入ったり、暑くてイライラする体験をして、それが夢の中のようなunrealさと結びついたのでOfficial MVに反映しています。
――初のメディアショーケースを行い、「What You Want」初パフォーマンスを行いました。はじめてのことばかりだったと思いますが、どんなことに緊張して、どんなことが嬉しかったかを教えてください。
MARTIN初めてという言葉はいつもドキドキする感情を呼び起こしてくれます。パフォーマンスをすることはいつもとても楽しく、わくわくすることですが、コメントでミスをするのではないかと心配しました。バックステージではメンバーたちと、「勢いと新人としての覇気をきちんとお見せしながら、落ち着いた余裕のあるテンションを維持しよう」と話し合いました。
JUHOON練習室で毎日練習していたので、ステージは緊張するより楽しかったのですが、最初のコメントの時に少し緊張してしまいました。幸いなことに準備していた通りに言葉が出てくれて、ホッとしました。
SEONGHYEON“コメントをする時にミスをしてしまうんじゃないか”と緊張していたので、“できるだけ落ち着いてやろう”と心がけました。ステージを披露する時は思ったより緊張しなかったので、準備した通りにできて、楽しかったです。記者の皆さんが拍手をしてくださったのですが、予想していなかったので嬉しかったですし、ありがたかったです。
JAMESステージに立った実感が、まだわきません(笑)。でも実際にやってみると、本当に僕の魂の深いところから“ああ、これが僕の職業なんだ。本当に感謝!、誇らしい!”という気持ちを改めて感じました。初めてのステージなので小さなミスもあったし、“もう少し上手くやれていたら”“もっとよく見えたら”という名残惜しさもあります。僕はもともと“今”に集中するタイプなので、カッコよさよりもエネルギーを最大限見せようと思うせいで、カメラにきれいに映らないこともあったかも……。それが初ステージに対する僕の率直な考えです。“ステージに立つことができた”というのが最大の喜びでした。これからいろいろな経験を通じて、もっとステージを楽しんでいけるようになれたらと思います。
KEONHO僕は思ったより緊張しなかったのですが、コメントの順番が近づいてくるときに、少し緊張しました。嬉しかったのは、記者の皆さんが僕たちが一生懸命に準備したことを分かってくださったこと。そして、小さなミスをした時も、ほほえましく見守ってくださったことです。
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MARTINグループとしては“自らの選択に責任を持って生きる人生”です。「What You Want」を作るときは、歌詞の中の単語をメンバーたちと一緒に一つひとつ見つけていきましたが、僕個人としては、サビに出てくる単語の中で「名誉とLove」を17年間ずっと目標にしてきました。名誉はアーティストとして、MARTINという人間として、長い間人々の記憶に残ってほしいという願いがあり、Loveは周り人たちと家族、友人を気遣いたいとう僕の率直な気持ちが込められています。
JAMESステージ、ファンの方々との交感とファンから受ける愛を最大限長く深く感じていたいです。今はただ、人生を最大限楽しみたい。やるべきことも多くて忙しいですが、その分感謝の気持ちでいっぱいです。
JUHOON“peace”が欲しいです。どんな時も心の平和を見つけることがとても重要だと思います。 CORTISが求めているのは「What You Want」の歌詞にある“I want the whole world to know my name”。夢は大きいほうがいいので、世界中の多くの人々に、僕たちの歌を聞いて楽しんでほしいです。
SEONGHYEON僕はその時に感じるままに、自由に生きていきたいです。
KEONHO一度見たら、ずっと記憶に残るアーティストになりたいです。
――11月3日に東京ドームで開催される『MUSIC EXPO LIVE 2025』での来日が決まっていますが、プライベートで日本でやってみたいこと、行ってみたい場所は?
MARTINデニムが大好きなので、ヴィンテージアイテムのショッピングはマスト。あとは鉄板焼きに行って、夜中に渋谷スクランブル交差点を渡ってみたいです。
JAMES実は日本旅行が大好きで、休暇の度に日本に行っているんです。10回以上は行っています。次に行ったときには、下北沢で服も買いたいし、秋葉原でアニメ関連グッズも買いたいし……、行きたいところが多すぎます(笑)。でも一番したいのは、『孤独のグルメ』に出てきた美味しい店を訪ねておいしい食べ物を食べることです。
JUHOONラーメン、たこ焼き、お好み焼き、寿司……、美味しいお店をあちこちを回って全部食べてみたいです!
SEONGHYEONおいしいお店、ヴィンテージショップ、温泉にも行ってみたいです。
KEONHO友達と温泉に行ってみたいです。でも一番行きたいのは、ファンの皆さんに会える場所です。
10代ならではの感性をクリエイティブに落とし込んでいるCORTIS。9月9日には日本でもCORTIS The 1st EP [COLOR OUTSIDE THE LINES]がリリースされる。
取材・文/坂本ゆかり
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(P)&(C)BIGHIT MUSIC
BTSとTOMORROW X TOGETHERが所属する「ボーイグループ名門」BIGHIT MUSICから、2019年にデビューしたTOMORROW X TOGETHER以来、6年ぶりとなる新人グループ。
グループ名、CORTISは「COLOR OUTSIDE THE LINES」(=線の外に色を塗る)というフレーズからランダムに6文字を抜き出して作られており、「世の中が定めた基準やルールにとらわれず、自由に思考する」という意味を持つ。
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MARTIN(マーティン)(P)&(C)BIGHIT MUSIC
2008年3月20日生まれ。CORTISのリーダー。プロデューサーとして、TOMORROW X TOGETHER の「Deja Vu」「Miracle」「Beautiful Strangers」、ENHYPENの「Outside」、LE SSERAFIMの「Pierrot」、ILLITの「Magnetic」に参加。音楽制作の要。
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JAMES(ジェームス)(P)&(C)BIGHIT MUSIC
2005年10月14生まれ。TOMORROW X TOGETHERの「Deja Vu」、ILLITの「Magnetic」「Cherish (My Love)」「Tick-Tack」の振付制作に参加。CORTISのアイデアバンク。
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JUHOON(ジュフン)(P)&(C)BIGHIT MUSIC
2008年1月3日生まれ。スター性とスマートさを兼ね備えた特別な魅力の持ち主。メンバーたちの意見のすり合わせをする、CORTISのブレイン。
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SEONGHYEON(ソンヒョン)(P)&(C)BIGHIT MUSIC
2009年1月13日生まれ。新鮮で洗練された感覚を持つオールラウンダー。音楽、ファッションなどで明確なスタイルを示す。
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KEONHO(ゴンホ)(P)&(C)BIGHIT MUSIC
2009年2月14日生まれ。優れたビジュアルと感性的でソフトな声色を持つ。映像に関するアイデアを提示する。
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