ORICON NEWS

冠番組、サブスク解禁…最高を更新し続けるSixTONES 「BOYZ」で魅せた6人の個性とグループの現在地

  SixTONESが、6月4日に15th Single「BOYZ」を発売。冠番組『Golden SixTONES』(日本テレビ系)のスタート、全66曲のサブスク配信を解禁というこのタイミングで、「一体どんなグループ?」と気になっている人も多いのでは。今回リリースされた「BOYZ」は、そんなSixTONESメンバー6人の個性が遺憾なく発揮されている。“今後、名刺代わりになる”といってもいい作品たちを全曲レビュー!

≫SixTONES「BOYZ」ほか、CW曲の内容は?

「Good Luck!」「こっから」「バリア」の3曲がTOP3を独占

 今年の5月1日には結成10周年を迎え、来年の1月22日にはデビュー6周年を迎えるSixTONES。2025年から2026年にかけて、アニバーサリーイヤーを突っ走っている彼らの勢いが止まらない。

 年始には、5th ALBUM『GOLD』をリリース。「輝き、幸福、成功、特別…聴く人の日常のあらゆるシーンに“GOLD”を添える、SixTONESにとってもっとも煌びやか(GOLD)なアルバムが完成」といった謳い文句に恥じない、バラエティに富んだ楽曲でグループの可能性を拡張してみせた。アルバムを引っ提げて臨んだ、キャリア初となる5大ドームツアー『YOUNG OLD』では全13公演を走り切り、61万5000人を動員。音楽性でも、ライブ規模でも、最高を更新し続けていると言っていいだろう。

 5月17日より開始された、全66曲のサブスク配信も好調だ。同月22日発表の「オリコン週間ストリーミング急上昇ランキング」では、「Good Luck!」「こっから」「バリア」の3曲がTOP3を独占。メンバーが出演した映像作品の主題歌が、今もなお大きな支持を得ていることを示す結果となった。

 そんな状況のなか、15th Single「BOYZ」がリリース。今作は3形態での展開となっており、【初回盤A】と【初回盤B】には11th Single『CREAK』ぶりとなるメンバーのソロ楽曲を収録。【通常盤】には、新曲「快進撃」「So What」に加え、前作「バリア」のSweet Retro Soul Remixを収めるなど、新たなアルバムをひとつ生み出せてしまいそうなほどのボリュームだ。

 表題曲の「BOYZ」は、TVアニメ『WIND BREAKER Season 2』オープニングテーマ。ライブでハツラツとエネルギーを爆発させるSixTONESにぴったりな、エモーショナルラウドロックとなっている。声を張り上げつつも、決して暴力的にならない歌唱スタイルには、基礎をおざなりにしない彼らの実直さがよく表れているといっていいだろう。歌詞の内容も、自分の美学を胸に抱きながら、仲間と共に進んでいくSixTONESと呼応し、楽曲の説得力を強固なものにしている。また、こういった音楽に対して、抜け感のあるコレオグラフでアプローチできるのも、彼らの魅力のひとつ。振り数が少なく、スマートなモーションのダンスは、凛とした佇まいの美しさを引きたてている。

『GOLD』を経てからこそ…今の彼らならではの作品が出揃った

 【通常盤】に収録されている「So What」ではエレクトロなダンスチューンをエネルギッシュに表現し、「怪進撃」ではボーカロイド的なアプローチで遊ぶ。Sweet Retro Soul Remixの「バリア」は、フランクで懐かしさを感じる仕上がりに。中間部の楽器セッションでは、一段と変化を感じることができるので、原曲との聴き比べは必須だ。

 もちろん、ソロ楽曲だって抜け目はない。松村北斗の「憧憬のアーチ」は、菅田将暉が西田修大と共に作詞作曲を手掛けた1曲。日本語で綴られた歌詞には、アーティストとして、役者として活躍している2人だからこそ生み出せる温度が漂っており、言葉にこめられた意味が濃い。なかでも柔らかで芯のある歌声が真っすぐに響いていく、ラスサビ前のアカペラパートは必聴である。

 地優吾の「にたものどうし」は、タレントとファンの関係性を“にたものどうし”と表した、ある種のラブレターのようなナンバー。華やかなホーンとピアノが印象的なサウンドに、地の人懐っこい声が軽やかに弾んでいく。けっして悲しいことは綴られていないが、想いの詰まっている言葉で埋め尽くされているからこそ、胸の奥にグッと刺さるのだろう。

 美しいオーケストレーションが印象的な「虹、僕」には、玉置浩二×ジェシーの旨味がギュッと濃縮。おおらかでありながら感情の機微を繊細に捉えたメロディーと幻想的なリリックが織りなす世界観は美麗で、水彩画のなかに迷いこんだような心地になる。ピュアな詩を噛みしめながら、麗しい音に身を委ねながら、何度も味わいたい作品となった。

 京本大我の「Night rider」は、SixTONESの彼だからこそ生み出せた1曲。歌のニュアンスをフレーズごとで自由自在に操り、色彩豊かに表現していく。ダンサブルでありながら、メロディーラインに遊びの多い1曲を乗りこなせるのも、多彩な才能を爆発させている京本ならでは。映画がモチーフとなっているそうなので、リファレンスを推察しながら楽しむのも面白い。

 森本慎太郎の「Life is...」は、平井大が楽曲提供。森本の温かく実直な歌声が、日々に優しい視線を向ける平井の世界観と共鳴している。飾り気のない等身大な言葉は、場合によって退屈なものになってしまうこともあるが、しっかりと重みを持って届いてくるのは、彼の人柄が影響しているのだろう。良いことばかりではない人生を肯定し、日常にそっと寄り添ってくれる1曲となった。

 田中樹の「No Cap」では、R&B・HIP HOPのプロデューサーとして名高いT.Kuraがプロデューサーを務めた。音数の少ないソリッドなトラックに刻まれていく、グルーヴィーな田中のフロウ。リリックには“邪魔だ Haters/道開けな”や“見える全て俺のもの”などといった強気な言葉が並び、攻めの姿勢を感じとることができる。

 グループとしても、個人としても、新たな可能性に挑戦した痕跡を垣間見られる「BOYZ」。『GOLD』を経て、自分たちの未知なる可能性を実感した、今の彼らならではの作品が出揃ったといってもいいのではないだろうか。幸運にも彼らのアニバーサリーイヤーは、まだまだ始まったばかり。次はどのような一手を仕掛けてきてくれるのか、今から楽しみでならない。

取材・文/坂井彩花
■SixTONES Official web site
https://www.sixtones.jp/(外部サイト)

■SixTONES YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCwjAKjycHHT1QzHrQN5Stww(外部サイト)

■SixTONES 公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/SixTONES_SME(外部サイト)

■SixTONES 公式Instagram
https://www.instagram.com/sixtones_official/(外部サイト)

■SixTONES 公式TikTok
https://www.tiktok.com/@sixtones_sme(外部サイト)

Sponsored by Sony Music Labels Inc.

メニューを閉じる

 を検索