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「メンズアイドルの概念を覆す」受け入れられず離れていった古参ファンも… それでもBLVCKBERRYが貫いたもの

BLVCKBERRY

 メンズアイドルシーン史上最速の進化を遂げるグループとして注目されている6人組グループ・BLVCKBERRY(ブラックベリー)。V系ロックを彷彿とさせるラウドかつ繊細なサウンドと激しく魅せるパフォーマンス、華麗なビジュアルで、群雄割拠のメンズアイドルシーンに一石を投じる存在として幅広い支持を集めている。14日リリースの3rdシングル「NATURAL BORN ERRORS」は音楽番組『バズリズム02』(日テレ系)エンディングテーマに起用され、さらなる飛躍が期待される彼らの足跡と野心、メンバーの素顔について聞いた。

アイドルとファンの理想的な関係とは 「厳しい言葉も真摯に受け止めながら…」

  • 竜城 詩季

    竜城 詩季

──デビュー以来、目覚ましい勢いで活躍の場を広げているBLVCKBERRY。その強みはどこにあると自負されていますか?

竜城 詩季音楽性も活動のスタンスもメンズアイドルのイメージを覆したい、枠を飛び越えたいという反骨精神じゃないかと思ってます。昨年末には、前作「ジュブナイル」を提供していただいたご縁で、シドの明希さんの主催するイベントに出演してバンドとの対バンライブを経験しましたが、今年はさらにいろんなジャンルの方々と共演して幅を広げていきたいですね。

庭瀬 風葵1st、2ndシングルが続けてオリコンデイリー1位をいただいたり、ワンマンライブが即日完売したりと、傍目には「順調だね」って言われることも多いんです。だけど、見えないところではボロボロに這いつくばってたこともあって…。

岸 巧人僕らは前にも、別のグループで一緒に活動していたんです。BLVCKBERRYのデビューワンマンライブには、当時からのファンがたくさん集まってくれました。ただ中には「メンズアイドルの概念を覆す」というスタンスが受け入れられなかった方もいて──。

篠崎 優瑠離れてしまった方もいたし、逆に新たにファンになってくれた方とも、この1年半たくさん出会ってきました。

新 凛乃佑僕らにとっての一番大きなターニングポイントが、デビュー1周年のZepp DiverCityワンマン。あのとき風葵が放った「身近な人を愛する」という言葉が響いたファンは多かったと思うし、メンバーにも深く刻まれた言葉になりました。あのステージを完遂したことは、BLVCKBERRYを心身ともに成長させてくれたと思います。
  • 新 凛乃佑

    新 凛乃佑

──アーティストにとってどのような姿勢が、身近な人=ファンを愛することに通じると考えていますか?

竜城 詩季ファンにとって誇れる存在であること。「自分はBLVCKBERRYを応援している」ということを家族や友達にも自慢できるよう、僕ら自身が楽曲とパフォーマンスを磨き続けることが何よりも重要だと思っています。

椿 遥斗ファンクラブにはファンとメンバーがわちゃわちゃコミュニケーションできるコンテンツもたくさんあって、そうした交流は純粋に楽しいし、信頼関係を築く大切な場だと思っています。でも、一番のお返しはやっぱり最高のステージをお届けすることじゃないかなと。

庭瀬 風葵最近は「BLVCKBERRYはライブがいいよ」って友達を連れてきてくれるファンの方も増えていて、とてもありがたいことだし、ファンの方に恥をかかせないパフォーマンスを見せねばと僕らも気持ちが引き締まりますね。

篠崎 優瑠ライブをいかにより良いものにするか。その答えはいつも、ファンの皆さんの中にあります。厳しい言葉も真摯に受け止めながら、共にBLVCKBERRYという個体を大きくしていく。そんな理想的なアーティストとファンの関係性でありたいと思っています。

フリーザタイプに歌うまドラゴン、“ミスター遠近法”も…? 個性あふれる6人の素顔

  • 篠崎 優瑠

    篠崎 優瑠

──オフステージの皆さんの素顔を教えていただけますか?

竜城 詩季最年少の巧人は、センスの塊。歌もパフォーマンスもたちまち吸収するし、泥臭く練習を積み重ねてきた僕からすると「(ドラゴンボールの)フリーザか?」と驚かされてばかりです。唯一、苦言を呈するとしたら「もっと走りな」ってことですかね(笑)。

篠崎 優瑠詩季はストイックだからなあ。いつ寝てるのか?ってくらい努力家だし、特に歌唱力はまさに"歌うまドラゴン"。でも素顔は情に厚い大阪の兄ちゃん。良くも悪くも、我が強いんですよ(笑)。

椿 遥斗我の強さは優瑠も負けてなくない?(笑)。僕と優瑠は中学からの同級生なんですけど、意思の強さは人一倍。意見が5対1で割れてもガンとして貫くところとか。

篠崎 優瑠あれでしょ? LINE CUBE SHIBUYAのライブが終わったらみんなで旅行に行こうって、5人が沖縄を推してる中で僕だけ北海道がいいと主張してるという。

椿 遥斗いまだに決着してない(笑)。でもこう見えて、人一倍気遣いも細やかなんです。あとダンスのスキルはBLVCKBERRYでもピカイチですね。
  • 椿 遥斗

    椿 遥斗

新 凛乃佑遥斗は周囲の巻き込む力がすごいですね。彼が笑うとみんなが笑うし、BLVCKBERRYの真の魅力は、遥斗に集約されてるんじゃないかってくらい。ただ、めっちゃ飯に誘ってくるのに、人数が集まらないと急に乗り気じゃなくなるところはなんとかしてほしいなと(苦笑)。

庭瀬 風葵それで言うと、BLVCKBERRYの入口が凛乃佑だったというファンは多いと思うんです。歌もダンスもビジュアルもオールラウンドで、SNSの更新もマメ。その分、思い詰めちゃうこともあるのかなって少し気になってる。たまに相談されたりもするけど、なんでも受け止めるから、もっと吐き出していいんだよって思ってます。

岸 巧人こんなふうに風葵はいつも周りをきちんと見てくれてる。お兄さん気質で、すごく頼れる存在なんです。写真を撮るときも全体のバランスを客観視して一歩引いたり。

庭瀬 風葵顔がデカいの、自認してるからね(苦笑)。

岸 巧人で、ついたあだ名が"ミスター遠近法"なんです(笑)。
  • 岸 巧人

    岸 巧人

──3rdシングル「NATURAL BORN ERRORS」の“生まれながらにガラクタだった俺たち。”というキャッチフレーズにはどんな思いが込められていますか?

竜城 詩季完璧な人間は世界中探してもどこにもいないし、誰しも1人では生きることはできないと思うんです。それは僕らもそうだし、ファンのみんなもそう。だからこそお互いがお互いを補い合って一つの形になっているということに、これまでの活動を経て気づくことが出来ました。それがこの楽曲に込められたメッセージであり歌詞に繋がっていて、最終的には誰もがガラクタで、それでも花を咲かせることができるという思いを込めて、「みんなで凛と咲こう」と歌ってます。

篠崎 優瑠一見不揃いなようでまとまって見えるという振り付けとフォーメーションにもこだわっています。最後にみんなで声を合わせて歌う大サビがどこか賛美歌みたいで、ガラクタだった僕らが、ファンと一緒に1つの大きな花を咲かせる様子をイメージしてもらえたらうれしいです。

庭瀬 風葵個人的には巧人が歌ってる「あなたが見せてくれた未来よ 景色よ 霞まないで」がすごい好きです。これまで重ねてきた1つ1つのライブでファンのみんなが見せてくれた景色が鮮明に蘇ってきましたね。
  • 庭瀬 風葵

    庭瀬 風葵

──世界的にK-POPが隆盛で、さらに国内でもメンズアイドルシーンが群雄割拠の様相を呈している今、BLVCKBERRYの目標を教えていただけますか。

椿 遥斗日本にとどまりたくないですね。韓国のグループとも渡り合える実力を磨いて、世界に飛び出していきたいです。

竜城 詩季個人的にはV系のファンベースが厚いヨーロッパ圏での活動にも興味があります。でもその前に、国内の錚々たるメジャーアーティストと肩を並べられるだけのスケール感を身につけてからですね。

新 凛乃佑僕は、生きているうちに行けるところまで行きたいという信念があります。まだまだ未熟で力足りないところはあるし、そこを乗り越えてもさらに高い壁は現れると思う。アーティストでいる限り、挑戦を続けることで上へ上へと突き進んでいきたいと思っています。


(取材・文=児玉澄子)
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