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女子高生が夢中、異色VTuber“ピーナッツくん”とは?“SNS疲れ”感じる若者の癒しに

  • VTuber ピーナッツくん

    VTuber ピーナッツくん

 調子に乗った“イキリ”っぷりで人気を呼んでいる「ピーナッツくん」は、女子高生の間では知らない人はいないと言われている人気VTuber。もともとはアニメのキャラクターとして登場し、動画サイトYouTubeで幼児を対象にしたアニメから、「野獣先輩」「廃課金」「カップル垢」などネットで話題になっている事柄の風刺やパロディ、時事ネタを織り込んで、クスっと笑える1分程度の動画を配信している。ORICON NEWSでは、まだまだ謎に包まれているピーナッツくん本人を直撃取材。コメントと共に彼の動画の魅力を探る。

“子ども”や“JK”、あえて立場を限定するからこそ楽しめる

 YouTubeに動画を投稿するYouTuberの中でも、CG、アニメなどの“キャラクター”が主体となっているバーチャルユーチューバー、通称VTuberが人気だ。キズナアイ、輝夜月(かぐやるな)といった美少女キャラが多いイメージだが、最近は男性キャラにも注目が集まっている。

キズナアイとも共演を果たしたピーナッツくん

キズナアイとも共演を果たしたピーナッツくん

 ピーナッツくんも男性VTuberの一人で、見た目はピーナッツの頭に黄色い体、ブリーフパンツと赤いスカーフを身にまとっている5歳の男の子。もともとは『オシャレになりたい!ピーナッツくん』というショートアニメの主人公キャラだった。Vtuberの中ではどのような立ち位置なのか本人に聞いてみると「『ピーナッツくんが好き』と友だちに言うと、『よりによって…』と思われる立ち位置ナッツ!」と自らが“ニッチ”なポジションであることを公言。

 ニッチであるとはいえ、“子どもを対象”とした動画もピーナッツくんの持ち味に。朝7時半から不定期で「教育番組」と題して生配信している『すくすくピーナッツくん』という番組だ。「ピーナッツくんと一緒にすくすく育とう」「対象年齢は0歳〜5歳」と示しながらも、実際の視聴者は子どもではない。ピーナッツくんの投げかける問いに対し、視聴者は“子ども”になりきって反応を返しているのだ。「どうして赤ちゃんは生まれるの?」という質問に答えたり、デニムくんというジーンズのキャラクターに暴言を送って“ダメージジーンズ”にしようという企画だったり、ピーナッツくんが繰り出すのは奇想天外なものばかり。動画のなかで視聴者が“子ども”として振舞えるからこそ、立場に縛られずコンテンツを無邪気に楽しめる環境ができあがっている。

視聴者を巻き込む生配信、「JK枠」で見せた企画力と対応力

 ピーナッツくんが注目されるもう一つの理由に、視聴者との“対話力”がある。「JK(女子高生)枠」という番組で、女子高生の視聴者とスカイプで直接通話し、お悩み相談に乗るという企画だ。連絡をくれるJKにはリアルな女子高生もいれば、“自称JK”もいる。人見知りなことに悩むJKには、「自分が話すだけじゃなく、聞き役になればいい」とエールを送り、来年から社会人になるけどまだ自覚がなくて不安というJKには「僕も自覚がないからよくわかる。でも何もないところから自覚って生まれるものだよ」と回答。ふざけるだけではなく、時に真面目な話もできる姿に、視聴者からの信頼はとても厚い。実際にJKに人気で、原宿で「ピーナッツくんのことを知らないJKはいない」という声もあるようだ。

自称”JK”である視聴者が集まるリアルタイム配信「JK枠」

自称”JK”である視聴者が集まるリアルタイム配信「JK枠」

 あえて“子ども向け”“JK向け”と明示する理由を「たとえピーナッツくんを見てくれている人が35歳男性でも、JKや5歳児になる時間を体験してほしいからナッツ!自分とは違う何者かになりきる気分はとっても楽しいナッツよ!」とピーナッツくん。

「誰もアニメにしないようなものをキャラクターや物語にすることにやりがいがある。皆がコメントをいっぱい打ちたくなるようなコーナーを作って、皆の“朝の指の体操”になることを心掛けているナッツ!」と動画を配信するうえで意識することを語ってくれた。

「目指すはピクサー!」、SNS疲れを感じる若者たちの“癒し”に

 ピーナッツくんの視聴者層は、本人の認識では20代男性が多い様子。今どきの若者たちについて「デジタルネイティブナッツね」と生まれた時からネットに触れている世代が動画を見ていることを強調。「カップル垢」「すこ(好き)」「廃課金」など、最新のネットやSNSネタを斬新な切り口で、クスっと笑える動画に変えている。そして縦横無尽にイジりまくる痛快さは、一種の視聴者との“共犯関係”とも呼べそうだ。若者たちが抱えている、知り合いの自慢話に「いいね!」を要求される“SNS疲れ”、ネット社会の世の中にある理不尽すぎる出来事、仕事や学校でふりかかってくる災難などを一瞬でも忘れさせてくれるパワーがピーナッツくんのコンテンツにはあるのだ。
 
 そんな彼は今後の目標を「なんの技術もないけど3Dアニメーション映画を作りたいナッツ! 目指すはピクサー! あと、着ぐるみでみんなに会いに行きたいナッツ!」と壮大な構想まで持っている様子。卓越したパロディセンスとイジリのパワーで若い世代からの信頼も厚いピーナッツくん。1分動画から映画の世界へ飛び出せるのか、今後の活躍に期待したい。

(文:藤野智洋)

【動画】オシャレになりたい!ピーナッツくんのショートアニメ「廃課金くん」

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