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台湾の人気バンド・MAGIC POWERがデビュー!

常に大事にしているのは、音楽に対する姿勢が同じであるということ

――プロフェッショナルといえば、みなさんにも共通していえますよね。ステージもエネルギッシュでカッコイイですけど、楽曲作りなど、相当なこだわりがあるのではないかと。
ティンティン たぶん3枚目のアルバムあたりから、みんなが共通的な認識を持っていて、音楽性に関しては揉めることはないんですが、常に大事にしているのは、音楽に対する姿勢が同じであるということ。なぜかというと、MAGIC POWERが結成される前にそれぞれが違うバンドに属して、長い間音楽と向き合って来たので、少しでも方向性が違ってきてしまうと、一緒に長く続けられなくなってしまうのがわかるからです。MAGIC POWERという新しいスタートを切って、1つひとつメンバーとともに新しいチャレンジ、スタートを繰り返して、こうしてまた日本デビューという新しいスタートを今回切ることができて光栄に思います。

――それぞれが他のバンドを経験し、やってきた音楽、環境も違っていたと思うのですが、MAGIC POWERというバンドだからこそ表現したいものはありますか?
ティンティン 1枚目から2枚目のアルバムにかけては、どういうジャンルを多めにしていこうかとか、模索していた段階だったんですけど、「射手(シューター)」という楽曲ができて、それを実際に観客の方たちの前でやった瞬間から、6人としてのいいバランス、6人が一番心地よい方向性を認識することができたんです。そして、この曲以降、今のMAGIC POWERのテクノ+ロックというテイストがほぼ形になったんです。

――まさに「射手(シューター)」がバンドとしていろんな意味での転機になったんですね。
レイボウ そうですね。

――この曲は今回発売されるベストアルバムの中でも軸になっていますしね。しかも、「射手(シューター)」ダンスというものがあるそうで。
レイボウ はい。今回は女の子バージョンのダンスをご紹介します。

――お願いします。
ガーガー (実際にやりながら)リズムに乗せて手で弓を引くように。足の部分は男性はステップを踏む感じ、女の子はちょっと可愛くお尻を振る感じで。
グーグー そして、みなさんが一緒にダンスをするときに、ぜひ気をつけていただきたいのは、周りと方向を合わせることです。そうじゃないと、ぶつかってしまいますので。

――レクチャーありがとうございました! あと、MAGIC POWERは、ライブでメンバー同士がドラム対決をしたり、楽曲同様表現スタイルも非常にバリエーション豊かですよね。何よりツインボーカルというスタイル自体、独自性がありますし。
ティンティン どうやったらライブを盛り上げることができるか、他のバンドにはできない、僕たちならではのライブをすることができるのかを考えたときに、MAGIC POWERにはドラマーがまず3人もいる! それぞれが現在担当している楽器だけでなく、せっかくほかの楽器もできるならば、それをライブに盛り込もうという話になったんです。
グーグー 例えば、音楽性にしてもそうなんですけど、MAGIC POWERはいろんなジャンルの歌を歌うバンドで、すごく大きなナイトクラブに来たようなアップテンポな曲が続いていたり、ロックナンバーを歌ったりするときもあれば、あるときは、ものすごいセンチメンタルなバラードを歌うこともあったり、それがMAGIC POWERの一番の魅力ではないかと思っています。

――今作にはまさしくMAGIC POWERの魅力が詰まっていますが、改めて聞きどころを教えてください。
ティンティン MAGIC POWERは今まで4枚のアルバムを出しているのですが、ベストアルバムということで、それぞれの時期の代表的な曲を今回セレクトしました。僕たちは日本ではまだ新人ですので、MAGIC POWERの歴史とか、音楽の変化とかを感じながら、みなさんに楽しんで聴いていただきたいです。その中に、先ほどの「射手(シューター)」ともう1曲「I still love you」の2曲が日本語ver.になっているのですが、日本語で歌うことが今回初めてになるので、日本のファンのみなさんの反応がすごく楽しみです。

――日本語で歌うのはいかがでしたか?
ガーガー 日本語は慣れない言葉なのですごく難しかったです。耳で覚えたり、最初は自分なりに日本語を表現してみたのですが、自分だけでは限界があったので、詞を書いてくださった先生に細かいところに関しては発音を教えてもらいました。やっぱり日本語の歌詞となると韻の踏み方も中国語の歌詞とも違うので、じっくりと発音や表現の仕方を勉強してレコーディングしました。

――難しかった発音とかありますか?
ティンティン 独壇場。
ガーガー (日本語で)むずかしい〜。
一同 (笑)

――なんと「I still love you」の日本語詞は、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが書かれたそうですね。
?レイボウ すごく嬉しかったです。淳さんが出演されている『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)は、台湾でもやっている人気番組で、メンバーも大好きなんです。

――ちなみに好きなコーナーとかありますか?
グーグー 格付けが大好きです。

――そうなんですね。そんな淳さんが自分たちの楽曲の歌詞を手掛けられると聞いたときはどんな気持ちでした?
レイボウ 「I still love you」という曲は、中国語ver.ではすごく切ない失恋ソングなのですが、今回淳さんが歌詞を書いてくださるということですごく楽しみにしていました。テレビで見る淳さんはすごくユーモアが溢れていて、いつも人を笑わせている印象があります。人柄的にも、すごく温かくて他の人に元気を与えてくれるようなイメージがあるので、ただの失恋ソングではなく他の人の励ましになるような曲にしていただけるんじゃないかと思いました。

日本デビューで、プレッシャーは感じていない

――みなさん『ロンドンハーツ』に出演してみたいですか?
一同 ……。

――反応がないですが(苦笑)。
グーグー ドッキリがコワいです(笑)。
カイカイ でも、僕たちで格付けをやったら、おもしろそう〜!

――いいですね! 今作をリリースして、日本でこれから活動をたくさんされていくと思うのですが、すでにアジアで人気を博しているみなさんなだけに、周囲からの期待も大きいかと思いますが、そこに対するプレッシャーみたいなものはありますか?
ティンティン 今回の日本デビューに関しては、まったくプレッシャーは感じていなくて。僕たちは小さいころから日本の音楽だったり、文化にすごく影響を受けてきたのですが、今回は僕たちが台湾の若者の音楽を日本のみなさんに届けると思うと、ただただ本当に嬉しく思います。日本デビューする前は、わざわざ台湾まで僕たちのライブを見に来てくださる日本のファンの方もたくさんいらっしゃったので、これからは僕たちが日本で活動したり、ライブをすることで恩返しができたらいいなと思います。

――日本でやってみたいこと、日本のライブでやってみたいことはありますか?
グーグー この夏も『SUMMER SONIC 2015』のステージでパフォーマンスをさせていただいたのですが、日本の方たちの熱量のすごさに圧倒されたんです。「射手(シューター)」ダンスに関しても、みなさん完璧で、正直、日本のみなさんにとっては簡単過ぎるんじゃないかと。なので、これからは1曲1曲難しい振りを考えていきたいと思います(笑)。
ティンティン 台湾の音楽イベント『スーパースリッパ』で、日本のアニメ『スラムダンク』のテーマ曲を歌ったんです。なので、日本でのライブでは、日本語ver.の自分たちの曲のほかに、こういった日本の曲をたくさん歌っていきたいと思います。

――ちなみに日本のファンと台湾のファンの違いはありますか?
ティンティン 日本のファンの方は音楽に関する感度が高いという印象がありますし、ノリもすごくいいんです! 例えば、他の国でのステージだと、手拍子とかダンスとかで僕たちがまずリードをしなきゃいけないんですけど、日本のファンの方たちは自動的にノッてくださってすごくやりやすいですし、音楽を楽しむ感じが伝わってきます。

――では、最後にリスナーのみなさんにメッセージをお願いします。
ガーガー 今回は日本でベストアルバムを発売することになってすごく嬉しく思っています。それと同時に日本のツイッターのアカウントも始動させましたので、いつでも最新の情報、今僕たちが見ていること、思っていることを随時更新していきますので、ぜひフォローをお願いします。台湾ではMAGIC POWERのファンのことを“MPファミリー”と呼んでいるのですが、ぜひこのファミリーに日本のみなさんにも入っていただきたいです。自分たちも日本語をこれから頑張って直接交流できるように頑張っていきたいですし、いろんな都市に行きたいと思っていますので、ぜひみなさんMAGIC POWERに注目してください!

(文:星の彩乃/写真:草刈雅之)
MAGIC POWER オフィシャルサイト(外部サイト)

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