7月16日に六代・桂文枝を襲名する落語家・桂三枝が27日、都内で三枝としての最後のトークイベント『桂三枝たったひとりではないトークショー』を行った。三枝は襲名間近の心境について「まだピンとこないところもある。もう文枝の名前で収録もして、どの辺から文枝なのかよくわかってない」と困惑気味。さらに、妻がいまだに襲名を認めていないことも明かし「『私は三枝と結婚した。三枝を大きくするためにやってきた』と、まだ1人、嫁だけが文枝に賛成してくれない」と苦笑した。 自身の69歳の誕生日に襲名を控え、「46年、三枝でやってきたから名残惜しい。69歳で継ぐのは遅い例。ずっと三枝でもいいんじゃないかなとも思えています」と素直な思いを告白。代々続く名跡を途絶えさせるわけにはいかないと決心したが、三枝の名前は「今誰かに、という気はないですね」とキッパリ宣言した。
2012/06/27