【upcoming】鬼頭明里、花譜など、10/28付週間ランキング『ORICON MUSIC』編集部注目の6作

 最新10/28付オリコン週間ランキングから、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、『ORICON MUSIC』編集部のメンバー6名が独自の目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

鬼頭明里「Swinging Heart」/シングル11位

声優・鬼頭明里、爽やかハイトーンでデビュー
 声優・鬼頭明里のデビューシングル「Swinging Heart」が、10/28付週間シングルランキング11位に初登場した。14年に声優活動をスタートした鬼頭は、『鬼滅の刃』竈門禰豆子役、『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』月坂紗由役など多くの話題作に出演し、注目を集めてきた。そして、ファンの期待が高まるなか、自分の声で自分を表現する待望のアーティストデビューでTOP10へあと一歩というスマッシュヒットを飾った。本作は、彼女の芯の強さを表すかのようなロックナンバーで、ハイトーンで爽やかな疾走感のあるサビが胸に響く。次作でのTOP10入りに期待したい。

原因は自分にある。「原因は自分にある。」/シングル20位

スターダスト期待の男性7人組グループ
 7人組ダンスボーカルグループ・原因は自分にある。のシングル「原因は自分にある。」が、先週10/21付で10位に初登場し、2週目も20位をキープ。今年8月にグループ名をBATTLE STREETから改名。「ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。」という意味を持つ“原因”という言葉を肯定的に捉え、インパクトを与え続ける前衛的なグループとして活動をスタートさせたスターダストの新ユニット。デビュー曲は、ジャズやロックの要素を取り入れたハイテンポなダンスナンバーで、耳に残るサビのメロディーが印象的な楽曲。

Kaede「Remember You」/シングル27位

Negicco・Kaede、ソロ作は心にじわっと染みこむ失恋ソング
 新潟在住のアイドルユニット・NegiccoのKaedeのソロシングルが、初登場27位にランクイン。タイトル曲は、Kaede自身が敬愛するシンガー・ソングライター堂島孝平によるもの。失恋した女性の気持ちを描いた歌詞を、スローテンポの優しくぬくもりに満ちた温かいメロディー乗せ、歌声で包み込む。大きなインパクトこそないものの、逆にそれが日常のリアリティーを感じさせ、聴けば聴くほどKaedeの歌声が心にじわっと染み込んでくる。カップリングには親交の深い私立恵比寿中学の「蛍の光」のカバーを収録。

海蔵亮太「愛のカタチ」/シングル42位

海蔵亮太「愛のカタチ」、発表1年を経て自己最高位
 ボーカリスト・海蔵亮太の18年6月発売のシングル「愛のカタチ」が自己最高位となる42位へとランクアップした。この楽曲は約11年前にシンガー・ソングライター中村つよしが発表した、65年間連れ添った夫婦の揺るぎのない愛の歌。この楽曲をカバーし、昨年デビュー。その後海蔵は、介護施設や病院での慰問コンサートなども重ねながら少しずつだが、強く、深くリスナーの心に“愛のカタチ”を届けていった。その結果が最高位更新へとつながった。美しい歌声とともに、感動の輪がさらに広がっていきそうだ。

花譜『観測』/デジタルアルバム15位

開設1年で登録者20万人超えの高校生バーチャルシンガー
 高校1年生のバーチャルシンガー・花譜(かふ)の1stアルバム『観測』が、10/28付週間デジタルアルバムランキング15位に初登場した。昨年10月、YouTubeチャンネルの開設と共に音楽活動を開始。レミオロメンの「粉雪」など、既存楽曲のカバーや、ボカロPのカンザキイオリによるオリジナル楽曲を公開すると、透明感がありながらも力強い歌声、リアルとバーチャルの世界観が融合したMVが話題に。今年8月に恵比寿LIQUIDROOMで開催された初ワンマンは、14ヶ所の映画館でライブビューイングが行われるほどで、チャンネル登録者は10月22日時点で20万人を突破している。全曲をカンザキが手がけた本作には、多感な時期を迎えている花譜だからこそ歌えるようなみずみずしい楽曲が多数。次世代アーティストとして今後も注目だ。

FUKUSHIGE MARI『JAPANESE ONNA』/デジタルアルバム52位

一般的なJ-POPのつもりで聴くといくつもの場面で裏切れられる
 ゲスの極み乙女。のキーボード、ちゃんMARIがFUKUSHIGE MARIとして配信限定アルバムをリリースした。高い音楽性で多くのヒット曲を生み出す同バンドを支える、才能の一端をここで垣間見ることができる。メロディー、アレンジ共に、一般的なJ-POPのつもりで聴くと「あれ?あれ?」と裏切られる場面が多数。しかもそれが理解不能かというと正反対で、歌詞は聞き取りやすく声はやさしい。また、キーボードの演奏力にも驚かされた。実験的な作品のニュアンスも漂う本作だが、今後はソロとしても注目したい。

提供元: コンフィデンス

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