【Creators Search】大原櫻子主演ドラマ主題歌で注目 丸谷マナブの古き良きポップスと現代的なサウンドの融合
前向きな意志を描き出したナンバーだ(作詞は元チャットモンチーの高橋久美子が担当)。抑えを効かせた平歌と解放感のあるサビを共存させたメロディー、エレクトロ系のトラックとギターサウンドをバランスよく融合させたアレンジも印象的。
丸谷マナブ氏は、作曲家ふたりによる宅録ユニット・Sunbrainで2005年にメジャーデビュー。2009年に活動休止した後、多和田えみ、福原美穂、渡辺美里などに楽曲を提供したことをきっかけに、作家としての活動をスタートさせた丸谷氏。
クリエイターとして最初に注目されたのは、AKB48の「永遠プレッシャー」(2012年12月発売)の作曲を手がけたこと。オーセンティックなギターロックをアイドルソングに昇華させたこの曲は、彼のメロディーセンスの良さを印象付けた。さらにグループサウンズ風の「ハート・エレキ」(2013年10月発売)、60’sテイストのポップチューン「ラブラドール・レトリバー」(2014年5月発売)などAKB48のシングル曲を手がけ、ヒットメーカーの仲間入りを果たした。 その後も三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE の「HAPPY」、乃木坂46の「三番目の風」、HKT48の「早送りカレンダー」、Little Glee Monsterの「世界はあなたに笑いかけている」、KAT-TUN の「UNLOCK」など幅広い楽曲を担当。
ここ数年は海外のクリエイターとのコライトを積極的に行うなど、その作風を広げている。古き良きポップスの素養を現代的なサウンドと結びつけるセンス、歌い手の個性を引かしたメロディーメイクが、丸谷氏の最大の武器だろう。