【Creators Search】IZ*ONE手がける渡辺未来、歌謡曲を現代的なポップスに昇華

  • IZ*ONEの日本2ndシングル「Buenos Aires」

    IZ*ONEの日本2ndシングル「Buenos Aires」

 日韓合同グローバルガールズグループ・IZ*ONEの日本2ndシングル「Buenos Aires」が、7/8付週間シングルランキングで1位を獲得した。その日本におけるIZ*ONEのスタイルを決定づけた「Buenos Aires」の作曲・編曲を手がけたのは、渡辺未来氏。2000年代以降の音楽シーンを代表するクリエイターの1人だ。

 IZ*ONEは、韓国での楽曲はムーンバートン・トラップ系のHIP HOPを押し出しているが、今回の楽曲はオリエンタルな雰囲気のEDMサウンドと歌謡曲的なメロディーを軸にしたポップチューン。ラテンのテイストを取り入れたアレンジを含め、日本のマーケットを十分に考慮した楽曲と言えるだろう。

 渡辺未来氏は、映画音楽に影響を受けたことをきっかけに音楽を志し、スタジオミュージシャンとして活動した後、2000年代前半あたりから作曲家としてのキャリアを本格的にスタートさせた。TOKIOの「君を想うとき」(1999年/作曲)、V6の「CHANGE THE WORLD」(2000年/作曲)、SMAPの「Smac」(2001年/作曲・編曲)、浜崎あゆみの「Is This Love?」(2005年/作曲)、AAAの「BLOOD on FIRE」(2005年/作曲・編曲)などのシングル曲を次々と手がけ、一躍ヒットメイカーとして注目を集めた。また、倖田来未の「Butterfl y」(2005年/作曲・編曲)で『第47回日本レコード大賞』、山下智久の「抱いてセニョリータ」(共作)で『日本ゴールドディスク大賞』「ザ・ベスト10 シングル」を受賞している。

 ラテン、ソウル、R&Bなどのエッセンスを取り入れたメロディー感覚、緻密な構成力とボーカルの魅力を活かすアレンジの妙を併せ持った渡辺氏のクリエイティブ。その中心にあるのは、歌謡曲の伝統的なメソッドを現代的なポップスに昇華させるセンスだろう。『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』のキャラクターソングを手がけるなど、アニメ関連の楽曲でも支持を集めている渡辺氏は、今後さらに活動の幅を広げることになりそうだ。

「Buenos Aires」ミュージックビデオ

提供元: コンフィデンス

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