ジェジュン、デビュー15年目で新人 「なんでも挑戦したい」
J-POPを追求していきたい
「日本でのソロデビューにあたってインパクトのある楽曲を探していたところ、イギリス在住の作曲家ユニット・YUMAさんにこの曲を提供していただきました。サウンドは欧米っぽいんですが、歌詞をつけて歌うとやっぱりJ-POPテイストになるんですよね。僕自身、日本で活動させていただくからにはJ-POPを追求していきたいと考えていますし、そういう意味でも1stシングルにふさわしい曲になったなと思います」
悲しくも激しい感情を込める表現力にはますます磨きがかかっている。6月15日にはテレビ朝日系『ミュージックステーション』で生披露し、確かな歌唱力も証明した。
「歌詞は切ないんですが、歌い上げ系のロックバラードってスカッとするじゃないですか。聴く方にとってはストレス解消になるというか、そんな感覚で楽しんでいただければうれしいです。歌う方としてはキーも高いし、メロディーも難しい。だけど細かいところまで大切に歌いたいので、歌っていて一瞬も気が抜けないです」
『ミュージックステーション』への出演は8年半ぶりで、ソロでは初。タモリ相手の淀みない日本語トークに、昔からのファンは歓喜、若い視聴者は驚いたようだ。
「正直、日本での活動がいつ復活できるかわからなかったんですが、いつかきっとと信じて日本語はずっと勉強していました。それこそ兵役にも日本語の本を持参していきました」
とても新鮮な気持ちで活動をスタートできた
「意外な素顔ですねと言われたんですけど、今まであまりお見せする機会がなかっただけでこれが素の僕なんです。デビューして15年も経つと先輩みたいに見られることが多いので、笑ってもらえるのはうれしいんです。その分、ステージではばっちりキメますから、そんなオンオフを含めて楽しんでいただけたら」
本国では俳優としても活躍。日本でも「芝居にもぜひ挑戦していきたい」と意欲をにじませている。
「いろんな活動の中でも、僕の本業はやはり歌です。だけどプレッシャーを感じながらも新しいことに挑戦するのも人生の面白さだと思っているので、チャレンジはどんどんしていきたいですね。特に日本での活動が始まった今は、新人に戻ったような気分なんですよ。もちろん昔から応援してくれている方々が待っててくれたのは知ってますが、僕のことを知らない世代も増えていますし、そういう意味でもとても新鮮な気持ちで活動をスタートできています」
7月22日にはCD発売記念のハイタッチ会を開催。ソロデビューとは言え、これほど成功を収めたスターの接触イベントは異例と言えよう。
「ある程度キャリアを重ねると、ファンの方と交流する機会も減ってしまうじゃないですか。だから“新人ならではのできること”が僕にはとてもうれしいんです。今は本当になんでも挑戦させてください、という気持ちですね。新人ですから」
(文/児玉澄子 写真/鈴木かずなり)
[18年7月2日号 コンフィデンスより]