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筑紫野の国指定史跡「五郎山古墳館」でタイムトリップ!


福岡県筑紫野市にある「五郎山古墳」は、6世紀に造られた直径約35メートルの円墳です。1947(昭和22)年に発見され、石室内に色彩豊かに浮かび上がった装飾壁画の重要性から、その2年後に国指定史跡に指定されました。現在、本物の「五郎山古墳」石室は厳重保存されていますが、そばにある「五郎山古墳館」では、いつでもその再現展示を見ることができ、懐中電灯を片手に石室模型の中を進めば、探検気分も味わえますよ。

国指定史跡「五郎山古墳」は三海に繋がる筑紫平野にあり

写真:ウェリオン 佳子

「五郎丸古墳」のある筑紫野市原田(はるだ)は、博多湾側に流れる御笠川沿いと、有明海側の筑後川へと合流する宝満川、そして筑後川上流に沿って、大分へと抜ける後の日田街道が交差する筑紫平野にある基山(きやま)近くにあります。標高404メートルの基山は、後の大和朝廷が、665(天智天皇4)年に古代の山城「基肄(きい)城」を築いて国の守りとしたように、古代から防衛上・交通上・通信上・防衛上の要所でした。
「五郎山公園」入口にある「五郎山古墳館」は、筑紫野市歴史博物館(ふるさと館ちくしの)分館として、「五郎山古墳」の保存と、壁画の意味を読み解いていくことを目的に設置された施設です。

「五郎山古墳館」で古代筑紫野に思いをはせよう

写真:ウェリオン 佳子

「五郎山古墳」は直径約35メートルの複室構造の横穴式円墳です。「五郎山古墳館」展示室の「古墳に描かれた壁画」コーナーでは、玄室に描かれた装飾壁画の復元図と当時のモチーフを、それぞれ目の前で対比させながら鑑賞することができます。
まず入口と古墳内部を結ぶトンネル状の「羨道(せんどう)」を抜けると、「前室」が現れます。さらに短いトンネルを進むと、死者を祀るための「玄室」に辿り着きます。その「前室」から「玄室」にかけての壁面に、天体、人物、動物、船、家、武具などが描かれています。

展示室の解説ビデオでいろいろな装飾壁画を学ぼう

写真:ウェリオン 佳子

「五郎丸古墳館」では、見学の5日前迄に事前予約をしておくと、ボランティア解説員さんが館内、及び通常は見ることが出来ない石室内部を案内してくれます(電話番号は記事最後の基本情報をご覧ください。)
展示室では「古墳から出土した品々」や、「壁画内容の解説コーナー」、体験教室での市民の学びの成果を見学することができます。解説モニターでは「1,よみがえる装飾古墳」「2,古墳ができるまで」「3,装飾古墳」「4,壁画を描く」「5,壁画がかたるもの」の5つのコンテンツが用意され、他の国指定史跡や近隣の古墳と対比させながら、「五郎山古墳」の特徴を分かりやすく解説してくれます。

羨道をくぐって辿り着く、古代筑紫の宇宙

写真:ウェリオン 佳子

「五郎山古墳館」は、教育活動に力を入れる本格的なハンズオン(体験)型の展示施設です。その一番の見所は、何と言っても「五郎山古墳」内部を再現した、実物大の石室模型です。
円墳古墳の構造上、入口部分から続く狭い通路の「羨道(せんどう)」を低い姿勢でくぐる必要がありますが、「五郎山古墳館」ではこの「羨道」部分が可動式で開くようになっており、大人でも立ったまま「玄室」へと進むことができます。「羨道」から「玄室」までの奥行きは約11.20メートル、玄室の幅約2.90メートル、「玄室」の高さは約4.00メートルです。
それぞれ懐中電灯を片手に中へ入れば、同心円文、騎馬、人物、盾、靱などの彩色壁画が浮かび上がり、およそ1500年前に生きた先祖たちが旅立つ人へ手向けた想いにふれることができます。

国指定史跡「五郎山古墳」で古代空間に浸ろう

写真:ウェリオン 佳子

「五郎山古墳館」で石室模型内部を見学した後は、ぜひ本物の「五郎山古墳」へ。「五郎山古墳」は現在「五郎山公園」として、当時の姿になるべく近いよう復元整備され、市民に親しまれています。歴史ファンならずとも、家族・友人連れで気軽に古墳探索が楽しめる素晴らしい一画です。
「五郎山古墳」内部の見学を希望される場合には、事前予約をした場合にのみ、ボランティアさん随行の元で立ち入ることができ、石室内部手前の「観察室」から、厳重に温湿度管理された「玄室」の様子と、奥壁の装飾壁画を確認することができます。

五郎山古墳館(筑紫野市歴史博物館分館)の基本情報

住所:福岡県筑紫野市原田3-9-5
電話番号:092-927-3655
アクセス:JR鹿児島本線原田駅から「五郎山公園」方面へ徒歩で約8分。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
五郎山古墳館
http://www.city.chikushino.fukuoka.jp/furusato/kofunkan.htm
筑紫野市「五郎山古墳館」
https://www.city.chikushino.fukuoka.jp/kyouikubu/furusatokan/goroyama.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
ウェリオン 佳子

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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