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花火大会は「球数」じゃなく「花火師」で選ぶ時代!ハナビストが語る花火の最新事情

全国花火競技大会「大曲の花火」 写真提供:秋田県大仙市

花火のシーズンと言えばやはり夏。今年も多くの花火大会が開催され、夏の夜を彩る。そんな夏の風物詩にもトレンドや時代の影響があると話すのが、数多くの花火大会を取材するハナビストの冴木一馬氏。今もっとも注目すべき花火やオススメ花火大会の探し方、東京オリンピックが花火に与える影響など、今知っておきたい花火の最新事情を聞いた。

■ 花火の最先端は「時間差牡丹」&「スライド牡丹」

色とりどりの光が夜空に大輪を咲かせる花火。連続で次々と打ち上げるスターマインや、火の粉が滝のように一斉に流れ落ちるナイアガラなど、花火の種類や仕掛けは会場によってさまざまだ。そんな中、花火業界の中でトレンドとなっているのが「時間差牡丹」と「スライド牡丹」だと冴木氏は話す。牡丹は打ち上がり丸く光る一般的な割物花火の1つ。そこに動きの要素を取り入れた形の進化がここ数年続いているという。

「時間差牡丹は、丸い光をあえて分割して、各部分を順番に発光させる花火です。スライド牡丹は、打ちあがった花火の発光のタイミングをずらすことで、光の面が移動するかのように見える花火。最初は1方向のみのスライドだったものが、最近は往復するように見えたり、行って戻ってさらにもう一段階動くようなスライド牡丹も登場するなど、発光のズレを活かした花火はさらに複雑化してきています」

こうした花火は高い技術を有する花火師でなければ作れないため、これまでは競技花火大会や、大会に参加する花火師が参加する花火大会といった限られた場所でしか見られなかった。だが、年を追うごとに技術が広まり、スライド牡丹や時間差牡丹が楽しめる大会は増加しているという。

■ 「球数」はアテにならない?非公開や少なく発表する大会も

前述の理由から、冴木氏は花火大会を選ぶ基準に、球数ではなく高い技術を持った花火師が参加しているかを挙げる。

「花火大会を調べる時、多くの人は球数を参考に大きい花火大会かどうか判断していると思います。ですが、主催者が発表する球数は必ずしも正確ではありません。花火大会の動員が増えると、警備コストの増大や渋滞、駐車場のキャパシティといった問題がついて回ります。そうしたトラブルを避けようと、球数を実際より少なく発表したり、非公開にする大会も増えてきたのです。それに、球数が多い大会なら必ずスライド牡丹や時間差牡丹が見られるわけでもありません。

一方、競技花火大会に参加する花火師は、同様の花火を複数製造していますから、参加する別の花火大会でも競技大会レベルの花火が見られるということになります。一例を挙げると、マルゴー、伊那火工堀内煙火店、野村花火工業、磯谷煙火店、アルプス煙火工業、イケブン、紅屋青木煙火店など。現在はSNSなどで花火マニアの方たちが花火大会に参加する花火師を独自に調査して公開しているケースが増えましたから、気になった方は調べてみるのもオススメです」

■ 2020年は夏の花火が激減!?

そして気になるのが、開催を来年に控える東京オリンピック・パラリンピックの影響。冴木氏は、2020年は夏に開催される花火大会が少なくなる可能性があると話す。

「オリンピックの大会期間と花火大会のシーズンは重なっていますが、期間中は全国から警察官が動員されるため、多くの花火大会が例年通りのスケジュールで開催できないのではないかと予想されています。開催そのものの中止や、春や秋に開催時期をずらすことを検討している主催者があると聞いています」

すでに都内の花火大会では、例年7月に開催される「足立の花火」が2020年の開催予定日を5月30日にすると発表。「江戸川区花火大会」も、例年8月の開催を2020年は5月23日に前倒しするとしている。夏の風物詩として花火を楽しみたい人は、今年はぜひ足を運んだ方がいいだろう。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)

提供元:Walkerplus

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