潮の満ち引きにより、道が現れたり消えたりする香川県小豆島の「エンジェルロード」は、天使の散歩道として親しまれ、今や世界から注目される日本の観光地になっています。しかし実は、この小豆島にもう一つ似た場所があるのをご存知でしょうか?それは島の東海岸・南風台の下にある「希望の道」。エンジェルロードと同じく、干潮時に真っ青な海の間に、砂浜の小径が現れ「城ヶ島」まで渡ることができる穴場かつ絶景のビーチです!
癒しの自然と歴史が残る小豆島東部
小豆島と言えば、代表的な観光地である「エンジェルロード」や「小豆島オリーブ公園」のある南部に注目が行きがちですが、実は島東部にも素晴らしい風景が数々あるのはご存知でしょうか?
例えば、小豆島東部の中心地として、姫路からフェリーで繋がる「福田港」は、こぢんまりとした漁村ながら、小豆島の大渓谷「寒霞渓」のスケール感との対比が面白い場所。この場所ならではの風情ある景色を見せてくれます。
＜福田港の基本情報＞
住所:香川県小豆郡小豆島町福田甲1196-56
電話番号:0879-84-2220
アクセス:姫路港からフェリーで1時間40分
また「天狗岩丁場」を中心とした石切場の跡も必見です!かつて小豆島は良質な花崗岩が採れることから、石材の名産地として、大阪城の石垣をはじめとして、全国各地に石材を供給していました。その痕跡が今なおはっきりと残っていて、とても不思議な景観をなしています。自然だけでなく歴史も豊かなのが小豆島なのです。
＜天狗岩丁場の基本情報＞
住所:香川県小豆郡小豆島町岩谷
アクセス:福田港から車で15分
そして岩ヶ谷地区にある「小豆島東海岸」も見どころ!晴れていれば、砂浜の先に真っ青な海が思いっきり広がって極上の癒しスポットです。隣には「コーヒーとブーケ」という隠れ家的珈琲店があるので、景色を楽しみながら一息ついてみるのも良いですね。
＜小豆島東海岸の基本情報＞
住所:香川県小豆郡小豆島町岩谷 国道436号沿い
アクセス:福田港から車で15分
東海岸に現れるもう一つの海の小径「希望の道」
さて、そんな風光明媚な東海岸に、実は「もう一つのエンジェルロード」と呼ばれる場所があるのはご存知でしょうか?それは、やや南東の橘地区に、ひっそりと佇む「希望の道」!知る人ぞ知る小豆島の隠れ名所です。
目印は、小豆島を一周する国道436号線を岩ヶ谷地区から橘地区へと走る際に見える、小高い丘になっている景勝地「南風台」。花と瀬戸内海のコラボレーションが美しいこの場所を降りていくと突如、「城ヶ島」へと続く砂浜の道が現れます。
その情景はさながら同じ小豆島にある「エンジェルロード」を彷彿とさせます!というのも、この「希望の道」は「エンジェルロード」と同様、干潮になると歩いて島へ渡ることのできる「トンボロ現象」が見られる場所の一つ。日本全国でも珍しい風景が、小豆島に二箇所存在するのです。
出現時間が短く、エンジェルロードのように細かい干潮・満潮の時間がはっきりしていないこと、そして季節によっては道ができないため、予測する難しさはあります。ですが、タイミングが合えば周囲には美しい浜辺・透き通った海が広がり、ほとんど観光客がいないこともあって、まさにプライベートビーチのような時間を過ごすことができます。
道が浮き出ていればラッキーですが、道が出ていなくても水深10cmくらいならズボンの裾をまくって歩くことが可能です。むしろ夏ならば、冷たい水が気持ちよく、海の中を進む貴重な体験ができるのでぜひ進んでみて下さい!また砂浜には、小石が多いので怪我防止のためにもサンダルは必ず持参しましょう。
小豆島の美しさを感じられる東海岸!「希望の小径」
あまり焦点が当たることはないものの、穏やかな瀬戸内海の風景と小豆島の歴史が今もそのまま残されている小豆島東部は、知る人ぞ知る穴場エリアです。そのなかで、限られた条件下で現れる「希望の道」こそ、この東部エリアの顔になっています。小豆島でもひときわ美しいビーチのなかに現れる一寸の道は、フォトジェニックで本当に癒しスポットです。
小豆島の「エンジェルロード」は実は一つだけではありません!ぜひ「天使の散歩道」と「希望の道」その両方を訪れてみて下さいね。
希望の道の基本情報
住所:香川県小豆郡小豆島町橘乙57
アクセス:福田港から車で20分
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
土庄 雄平
