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五島列島のリゾート「マルゲリータ」で堪能する極上の島時間


世の中には写真を見ただけで一目ぼれしてしまうホテルがある。そうなると、もう行ってみたくてたまらない。長崎県の五島列島にある「マルゲリータ」はそんなところだ。飛行機と船での長旅を経ないとたどり着けない利便性の悪さもなんのその、遠方から訪れる旅行者が少なくないという。そんなとっておきの島リゾート「マルゲリータ」をじっくりご紹介しよう。

密かな人気を呼ぶ、五島列島の「白い教会」ホテル

写真:五島アイランドリゾート株式会社

2018年、「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産として登録されたのを機に注目を浴び始めた長崎県五島列島。その中のひとつ、中通島(なかどおりじま)の高台に、海を見下ろすように建つのが「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」だ。イタリア語でマーガレットの花を意味する「マルゲリータ」は、その名の通り、春には白い可憐な花で彩られる。

写真:たぐち ひろみ

オープンは2012年3月。もともと国民宿舎だった建物を、キリスト教と縁深い土地柄にちなみ、教会をイメージして全面リニューアル。白を基調とした清楚な佇まいが印象的だ。館内はといえば、シンプルながらとてもスタイリッシュ。アンティーク風の家具やセンスのよいオブジェがそこかしこに配置されていて、まるで美術館にいるような気分になる。吹き抜けの天井や大きく取られた窓が作り上げる空間は、何より開放的で清々しい。

写真:たぐち ひろみ

このホテルへの道のりは正直長い。例えば東京からだと、飛行機と高速船を乗り継いで最速でも6時間はかかる。ホテルにたどり着くまでが大仕事だ。それなのに宿泊客の6割以上は東京からの来訪者で、しかも1人旅の女性も少なくないという。都会人を惹きつけてやまない不思議な魅力が、このリゾートにはあるようだ。

修道院をイメージした客室は、全室オーシャンビュー

写真:たぐち ひろみ

ホテル全体が教会をモチーフとしている一方、客室は修道院がコンセプトとなっている。修道僧の寝室をイメージしてか、リネン風のカーテンやフローリング仕様など、シンプルで無駄のない内装が特徴だ。
客室数は島内の教会の数と同じ29室。そのうちの20室を占めるスーペリア客室(写真)は、スタンダードなタイプながら広さは31.1平米、十二分に快適な空間だ。高い天井のせいか、ワイドシングルベッド2台、ライティングデスク、サイドテーブル、チェアを並べても全く圧迫感がない。浴室の広いバスタブも含め、すべてがワイド仕様で、どこか外国のホテルに滞在しているような錯覚を覚える。

写真:たぐち ひろみ

コットンの部屋着、スパ用に用意された大きな帆布製トート、アナログ時計・・・、備品もシンプルにまとめているのは、いかにも修道院らしい。全体に抑え目な色調も心を穏やかにしてくれる。
とはいえ、必要なものに過不足はない。トイレタリーグッズ類はもちろん、ドリップコーヒー、紅茶、日本茶、ミネラルウォーターも各室に完備されている。備え付けのDVDプレーヤーでは、無料貸し出しの映画を視聴することも可能だ。

写真:たぐち ひろみ

高台に建つこのホテルでは、うれしいことに全室がオーシャンビュー。バルコニーのデッキチェアでのんびり海を眺めて過ごせるのも、このホテルならではの特典だ。天気さえよければ、東側の客室からは五島灘(写真)に上る朝日を、西側の客室からは東シナ海に沈む夕日を拝むこともできる。どちらの部屋を選ぶかは好みによるが、ここは東の五島灘を押しておこう。

自慢は展望と自家源泉!「マルゲリータ」のスパ

写真:たぐち ひろみ

ホテル「マルゲリータ」の魅力の1つに自家源泉を利用した温泉スパがある。客室と同様、簡素な造りの石風呂だが、旅の疲れを癒すのには最適だ。浴場は1Fが男性用、2Fが女性用となっている。どちらも内風呂と露天風呂の2つがあり、露天風呂の方がややぬるめの設定だ。
おすすめは、五島灘側にある広い内風呂。窓と反対側に座って肩までお湯に浸かれば、海と湯船がひとつに繋がり、ほぼインフィニティ―状態に。湯船の向こうに映える入り江の絶景を、ぜひあなたも堪能してほしい。

写真:たぐち ひろみ

温泉でほてった体を冷ますのに絶好の場所が、隣接のメディデーションデッキ。ここからも五島灘を見下ろしつつ、安らぎのひとときを過ごすことができる。
番嶽温泉という名の「マルゲリータ」の自家源泉。pH8.1の弱アルカリ性単温純泉で、加温はしているものの、源泉かけ流しの豊富な湯が自慢だ。島に2つしかない貴重な温泉の1つで、日中は日帰り客も利用できる。

これが噂のイタリアン!レストラン「空と海の十字路」で至福の食時間

写真:たぐち ひろみ

このホテルで忘れてならないのが、レストラン「空と海の十字路」だ。鳥にも、魚にも、十字にも見える中通島の形から命名されたこのレストラン、修道院をイメージしたというインテリアがいい雰囲気を醸し出している。島近海で揚がる魚介、五島産の牛や豚など、地元の新鮮な食材を豊富に取り入れた料理は、宿泊者はもちろん、地元民の間でも評判だ。

写真:たぐち ひろみ

このレストランはイタリアンが主体。前菜の盛り合わせ(写真)から始まり、魚料理、パスタ、肉料理、ドルチェ、コーヒーまたはティーからなるフルコースメニューは、味もボリュームも申し分ない。食材の新鮮さを生かしたシンプルな味付けが魅力の「島のイタリアン」だ。
また、希望すれば「島ごはん」という和の会席も楽しめる。夕食にバリエーションがあるのは、連泊客にはうれしいところ。ボリューム満点なところはイタリアンと同様だ。

写真:たぐち ひろみ

洋と和、好きな方を選べる朝食がまた優れもの。洋の朝食は、スープ、サラダ、卵料理、ジュース、3種類のパン、3種類のジャム、蜂蜜、バターという基本構成だが、さらに、パンケーキ、フレンチトースト、ヨーグルト、ドリンク類など、豊富なサイドメニューからいくらでも追加注文ができる。宿泊客の希望に自在に対応してくれる気の利いたサービスがうれしい。
ちなみに、リンゴ、長崎みかん、紫たまねぎと、3種類出されるジャムはすべて自家製。パンもバゲット、フォカッチャ、トーストの自家製パン。手作り感がなんとも温かい「マルゲリータ」の朝食だ。

ゆったり時間に身をゆだねる

写真:たぐち ひろみ

せっかく五島列島まで来たのだから観光は外せない、と誰しも思うところ。ところが離島のこと、足の悪さもハンパない。もし島内をくまなく見て回りたいなら、やはりレンタカーが一番だ。幸いホテルの近くにレンタカー営業所もある。
運転に自信がない人へのおすすめは、観光タクシー。ホテル発着の場合、3時間で一台10,800円〜と割高だが、自分たちの行きたいスポットに併せてスケジュールを組んでもらるので、効率よく観光ができる。地元を知り尽くしたドライバーによるガイドもなかなか重宝だ。
定番は島内の教会めぐり。ホテルから車で5分の場所にある「青砂ヶ浦教会」(写真)や、世界遺産に登録された「頭ヶ島天主堂」はぜひ訪れたい。

写真:たぐち ひろみ

ただし、滞在時間すべてを観光に使ってしてしまうのは、ある意味もったいない。ゆったりした島時間を体感するには、何よりホテルでゆっくり過ごすのが一番だからだ。館内にはライブラリーやロビーといった寛ぎのスペースも多くあるので、活用しない手はない。お気に入りの本を持参して離島で読書三昧というのも、それはそれで贅沢の極みといえる。

写真:たぐち ひろみ

空を越え、海を越え訪れたい「マルゲリータ」

さて、大事なアクセスについて。東京や大阪からの場合、往路は長崎まで空路を利用し、空港バスで長崎港(大波止)へ。ここから高速船で有川港(九州商船利用)または鯛ノ浦港(五島産業汽船利用)へというのが定番の行き方だ。高速船の所要時間は1時間40分ほど。港まではホテルが送迎してくれる(要予約)。
復路も同じ経路が可能だが、チェックアウト時間までゆっくり滞在したいなら、佐世保経由がおすすめだ。有川港10時50分発のフェリー(九州商船)で佐世保港までが2時間30分。徒歩で佐世保駅前まで移動し、空港バスで長崎空港へ。あるいはバスターミナル発のバスで福岡空港へ向かうのもいい。
利用空港や港によって、さまざまな行き方がある「マルゲリータ」。各船会社のサイトや空港サイトをじっくりチェックして入念にスケジュールを考えたい。道順さえ決まれば、あとは夢のリゾートまでまっしぐらだ。絶対後悔しない、夢のような時間が待っている。
2021年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
五島列島リゾートホテル マルゲリータ公式サイト
https://margherita-resort.com/
新上五島町観光情報
http://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/
九州商船 運賃&時刻表
https://kyusho.co.jp/publics/index/111/
五島産業汽船 運賃&時刻表
http://www.goto-sangyo.co.jp/line/line01

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
たぐち ひろみ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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