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大分宮崎県境・各駅停車で秘境駅を巡る〜JR日豊本線乗り撮り歩き


九州の東側、日向(ひゅうが)と豊後(ぶんご)を貫くJR日豊本線。特急列車が頻繁に行き交う幹線鉄道ですが、大分と宮崎の県境には、普通列車が1日に1本!早朝だけにしか走らない超過疎区間があります。途中下車したら帰れない?1日1本の各駅停車に乗って、県境の秘境駅を巡ってみましょう。

出発は大分県の佐伯市から〜プチ贅沢な各駅停車

写真:もんT

今回の旅の起点は、豊後の国の南端、佐伯(さいき)市です。佐伯は四国の宿毛(すくも)からのフェリーも発着する交通の要衝。JRの特急列車も1時間に1本発着しています。今回注目の1日1本の普通列車は、ここ佐伯駅を朝の6:18に出て南へ、県境を越えて宮崎県の延岡駅に7:26に着く各駅停車。宮崎県へ向かう普通列車は、本当にこの1本きりです。早朝発なので、この列車に乗るには佐伯で前泊するか、あるいは宿毛からの夜行フェリーに乗ってくる必要があります。
列車は佐伯駅の改札を抜けてすぐ、1番線にとまっています。見るとすぐに、ん?特急?と思いますが、これが延岡行きの普通列車です。普通列車なのに、車両はなんと特急列車のものを使用しています。堂々たる4両編成ですが、乗車できるのは先頭の1号車のみ。1か所だけドアが開いているところから乗り込みます。

写真:もんT

車両は、日豊線を走る特急「にちりん」と同じもの。車内は、普通車でもゆったり。リクライニングシートが並びます。なお、前方のくもりガラスの向こう側、車両の半室はグリーン車です。ローカルな普通列車にグリーン車…というのは全国でもここだけ!車掌から車内にてグリーン券(\720)を購入すれば利用可能で、青春18きっぷと合わせての利用もOK。普通車でもグリーン車でも、プチ贅沢な各駅停車の旅を楽しめます。

山深い県境へ〜車窓のパノラマを楽しんで!

写真:もんT

佐伯の発車は、6時18分。九州の夜明けは遅いので、この列車の車窓を始発から楽しめるのは、春分から秋分の頃まででしょう。上岡駅を出て、朝もやの番匠川を渡ると、車窓風景は次第に山深くなっていきます。

写真:もんT

番匠川を渡った後は、進行方向右側のほうが、景色を楽しめるでしょう。トンネルも多くなりますが、その合間には山村の風景が広がります。

途中下車はできない…それでも秘境駅に降り立つには?

写真:もんT

途中、魅力的な秘境駅が続きますが、途中下車すると延岡方面へと向かう次の普通列車はありません…。各駅の停車時間もわずか…。ホームに降りての記念撮影は難しいでしょう。でも、途中二駅だけ、ちょっとだけホームに降り立つことが可能です。
まずは、佐伯から4つ目の重岡(しげおか)駅。この駅では、延岡方面からの普通列車と行き違いをします。この区間の日豊本線は単線なので、反対方向からの列車が来るまでは、こちらは発車を待つことに…。それでこの駅では、ほんのちょっとだけホームに降り立つ時間があるかも。上下列車ともダイヤ通りの運行ならば、6:46着、6:47発で1分は停車時間があります。写真のように、対向列車がホームに入線したら、こちらも発車となります。

写真:もんT

続いては、佐伯から8駅目の日向長井(ひゅうがながい)駅。ここでは延岡方面からの特急にちりん号との交換があります。春はホームの桜が見事です。ダイヤ通りの運行なら、7:12着、7:16発なので、停車時間は4分あります。特急が通過したらすぐの発車なので、乗り遅れないように気をつけて…。
ここまで来ると、終点の延岡駅まではあと10km弱。1時間ちょっとの小旅行も、残りあとわずかです。

写真:もんT

終点の延岡駅には7:26に到着。快適な普通列車での秘境駅巡りの旅は、ここで終了です。列車はしばらくホームにとまっているので、記念撮影など、ごゆっくりどうぞ!延岡から先の宮崎県内は、列車の本数も多く、特急列車も普通列車も、ともにおおむね1時間に1本の割合で運転されています。

大分宮崎県境〜秘境列車の旅まとめ

早朝の1本しかない普通列車の旅。超ローカルな列車なのに、車両は特急型なのが、ちょっと贅沢ですね。日中は特急列車しか走らない区間ですが、各駅停車ならば、沿線風景と秘境駅をじっくりと楽しめます。上りの延岡から佐伯に向かう列車については、早朝の1本に加えて、夜にも1本あるのですが、景色を楽しむなら、やはり早朝のワンチャンスを狙うべきでしょう。とてもレアでプチ贅沢な旅行体験を、みなさんぜひ楽しんできてください。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
JR九州
http://www.jrkyushu.co.jp/railway/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
もんT

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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