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滑川「ほたるいか海上観光」で富山のホタルイカ幻想体験を!


みなさん「ホタルイカの身投げ」ご存知ですか?
これは毎年春の新月の夜、富山湾の浅瀬にたくさんのホタルイカが押し寄せ、幻想的な青白い光を放ちながら息絶えていく、世界でここだけの神秘的な現象です。ただ、このシーンに出会うには多くの条件が必要で、実際に目にできるかは運次第。
そこで今回はこの富山の幻想的なホタルイカの姿を比較的手軽に体験できる、滑川のほたるいか海上観光などを活用したプランをご紹介します。

美しくも儚い、ホタルイカの身投げとは?

写真:とやま観光ナビ

毎年3月から5月にかけて、富山湾の浅瀬に大量のホタルイカが打ち上げられることがあります。ホタルイカは刺激を受けると青白く発光するため、その一瞬浜辺は幻想的に光りますが、それは同時にホタルイカが息絶える、美しくも儚い瞬間でもあるのです。
この神秘的な現象は「ホタルイカの身投げ」と呼ばれています。
ホタルイカの身投げは、春の新月の夜から明け方にかけて起こりやすいため、産卵のため深海から浅瀬までやってきたホタルイカがそのまま力尽きるという説や、月明かりがないため方向を見失って浜に打ち上げられるなどとする説がありますが、いまだその理由は解明されていません。

写真:とやま観光ナビ

ホタルイカの身投げが起こりやすい条件は、
1、3月から5月の新月の前後2日間
2、時間は夜21時から翌明け方にかけて
3、波が穏やかで、晴れの日が続いていて海中がきれい
と言われていますが、諸説があり、また自然現象のため、これらの条件が揃っても出現しないことがあります。
ホタルイカの身投げが出現しやすい海岸は、富山市の神通川河口近くの「八重津浜海水浴場」や「岩瀬浜海水浴場」、射水市の「海老江海浜公園」などが有名ですが、シーズン中、特に新月前後はホタルイカ掬いの人で夜中でも大変混雑し、ゆっくりと身投げを観察できる環境ではありません。
また、息を呑むような大量のホタルイカの身投げが起こることは年に数回で、かつ、観光写真やポスターは長時間露光で撮影しているため、このように青々とした明かりがはっきり見えることはありません。

写真:滑川市観光協会

そこで今回ご紹介したいのが「ほたるいか海上観光」。
せっかく遠方からホタルイカの身投げを目当てにやって来て、当日ハズレ、じゃ悲しいですよね(しかし自然現象なので、そう簡単には当たらないのです…)。
ほたるいか海上観光は、富山県屈指のホタルイカ漁獲量を誇る滑川漁港を出港し、夜明け前の海で定置網によるホタルイカ漁を見学する観光船。水揚げ時に起きる刺激でホタルイカが神秘的に光る様子が楽しめるのが最大のポイントで、ホタルイカの身投げよりもずっと手軽にその幻想的な姿を楽しむことができます。
場合によっては海岸でのホタルイカ身投げ鑑賞と、この海上観光の両方にトライしてもいいかもしれません。ただそうすると夜中じゅう活動することになるので、少々ハードですが…

滑川「ほたるいか海上観光」とは

写真:風祭 哲哉

ほたるいか海上観光は毎年3月下旬から5月上旬頃までの運航で全席予約制。40名定員の船を最大2隻で運航していますが、期間中の週末や新月の前後はすぐに席が埋まってしまいますので、早めの予約がおすすめです。
集合場所は滑川市の「ほたるいかミュージアム」で、集合時間はなんと夜中の2時30分!
出港が午前3時、帰港が4時30分前後という超スパルタ早朝型の観光プログラムですが、ホタルイカ漁に合わせて運航していますので仕方ないですよね…

写真:風祭 哲哉

全員にライフジャケットが配布され、船内での説明を受けるといよいよ船に移動します。滑川漁港から定置網の場所まで早朝の海上を疾走しますので、くれぐれも防寒対策は念入りにしてくださいね、これかなり真剣な忠告です。

ほたるいか海上観光ハイライト

写真:風祭 哲哉

午前3時、漁に向かうホタルイカ漁船を追いかけるように滑川漁港を出発すると15分ほどで最初のホタルイカ定置網に到着します。
ここでしばらく漁の様子を見学していると、やがて網がだんだん引き上げられてきます。

写真:滑川市観光協会

定置網を引き揚げる寸前に照明が消されると、ほたるいか海上観光のハイライト。漁師さんが網を上下すると、海面にホタルイカの青白い光が浮かび上がります!
もちろん自然が相手ですので、不漁により発光が見られない場合もありますが、ホタルイカの身投げを待つよりも、はるかに高い確率でその神秘的な生態を見ることができるのです。

写真:滑川市観光協会

このあと波や風の状況を見て次の網に行けるかどうか判断し、問題なければ2つ目の網へ、状況がよくなければ港へ戻ることになります。
<ほたるいか海上観光の基本情報>
住所:富山県滑川市中川原410(ほたるいかミュージアム)
電話番号:076-476-9307(問合せ)
アクセス:あいの風とやま鉄道滑川駅から徒歩8分

滑川「ほたるいかミュージアム」も面白い!

写真:風祭 哲哉

ほたるいか海上観光の集合場所となっていた「ほたるいかミュージアム」は「ホタルイカのまち、滑川」の中核施設。ホタルイカの生態や富山湾の神秘について楽しみながら学べるミュージアムです。もちろんホタルイカ専門のミュージアムは、世界でも滑川にしかありませんよ!

写真:風祭 哲哉

ほたるいかミュージアムのおすすめは、なんといってもこの「ほたるいかの発光ショー」。ショーは撮影禁止ですが、ホタルイカシーズンの3月〜5月は実際に滑川の海で捕獲したホタルイカを使って発光ショーが行われています。
発光ショーはほたるいか海上観光で見た定置網と同じ原理で、観客が掛け声に合わせてホタルイカが入った網を持ちあげると、刺激に反応した彼女たちが、妖しく光る…みたいな感じ。
彼女…と呼ぶのは、このホタルイカはすべてメスなんだそうです。オスは海中で子孫繁栄の為のミッションを終えると、そのまま本当に昇天してしまうんだとか…
ちなみにホタルイカシーズン以外は発光性プランクトンによるショーを実施しています。

写真:風祭 哲哉

ほたるいかミュージアムでもう一つ、ちょっと刺激的なのが、ホタルイカに直接触れることができる「深海不思議の泉」のタッチプール。
「ホタルイカにやさしくさわってね」と書いてありますが、やさしく触ろうと思ってもホタルイカは水槽の中を逃げまくるので、結局は追いつめて捕まえる形になり、手のひらに乗ったホタルイカちゃんは結構不機嫌。威嚇されていきなり吸いつかれたりすることもありますがご愛敬(痛くはありません…)
このように楽しい体験ができるほたるいかミュージアム。
「ホタルイカの身投げ」や「ほたるいか海上観光」にチャレンジしたものの運悪く見ることができなかった、という方はもちろん、もっとホタルイカを知りたい、という方にもぜひおすすめです。
<ほたるいかミュージアムの基本情報>
住所:富山県滑川市中川原410
電話番号:076-476-9300
アクセス:あいの風とやま鉄道、滑川駅から徒歩8分

美しくも儚い富山のホタルイカ幻想体験は、世界でここだけ!

美しくも儚い、ホタルイカの幻想体験。世界でもこの富山湾でしかできない貴重な体験ですが、神秘的な自然現象であるぶんハードルも高いのです。
しかし今回ご紹介するほたるいか海上観光やほたるいかミュージアムを合わせて楽しめば、比較的手軽に神秘の幻想体験ができるということがおわかりいただけたでしょうか。
ぜひ一度、この日本ならでは、富山ならではの四季の風物詩をご覧になってください!
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ほたるいか海上観光
https://hotaruikamuseum.com/tour
ほたるいかミュージアム
https://hotaruikamuseum.com/museum
滑川市観光協会
http://namerikawa-kankou.jp/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
風祭 哲哉

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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