台北から新幹線に乗って約30分の新竹。ビーフンや台湾の肉団子・貢丸など名産品が数多くある台湾屈指のグルメタウン。今回はそんな新竹にある、台湾中のグルメがこぞって通うという鴨肉専門店「鴨肉許・許二姐」をご紹介します。魯肉飯ならぬ「鴨肉飯」や鴨の濃厚スープでいただく「鴨肉湯麺」など、日本ではなかなか味わえない贅沢な鴨料理を存分に堪能できます。次回の新竹トリップにいかがでしょうか。
通いたくなる!「鴨肉許・許二姐」の魅力
可愛らしい鴨の看板が目印の鴨肉専門店「鴨肉許・許二姐」。
台湾鉄道新竹駅から徒歩10分、城隍廟の屋台街から徒歩3分の好立地にある同店は、地元新竹っ子が太鼓判を押す創業30年以上の名店。
創業者許さんは、台北のホテルで修行を積み、新竹に来てからは台湾名物・麵線を売る屋台をしていました。その後、現在お店の看板メニューとなった「鴨肉麵」を独自開発。それが人気となったことをキッカケに店を構え、新竹を代表する有名店へと成長させました。
「ザ・台湾ローカル店」といった雰囲気の店内はいつも満席で、ランチやディナータイムになると店内通路や外まで人で溢れかえるのも当たり前。しかし、テキパキとした店員さんのお陰で、思ったよりもスムーズに席を見つけて座ることができます。
店内で食べる場合は「内用(ネイヨン)」、お持ち帰りの場合は「外帯(ワイダイ)」と伝えましょう。それぞれで待ち時間が変わります。
お店に入ると、すぐ右手に厨房があります。その前には、「鴨の燻製」が部位毎にカットされ、ずらりと並びます。骨付き腿・手羽・顔〜首・各種内臓などを近くに置いてあるボールに自分で選んで入れて、店員さんにテーブル番号を伝えて渡します。すると、後から食べやすいように切って、席に運んできてくれます。
鴨のあらゆるパーツが並んでいる光景は圧巻!鴨一匹を全て調理して食べられるのも台湾グルメだからこそなせる技でしょう。
ご飯も麺も止まらない!「鴨肉許」の病み付き主食
「鴨肉許」では、紙の注文票に数を記入して渡すだけなので、中国語や英語が話せなくても注文しやすいので安心。漢字が読めれば大体内容がわかるので、日本人観光客には有り難いシステムです。
テーブルに着く前に、厨房近くのレジ前にある注文票とペンを取って座りましょう。注文表の上の「内用卓號」の隣に、自分のテーブル番号を書くことをお忘れなく!
「鴨肉飯」(50元)
燻製鴨肉と鴨汁ベースのタレを白米にたっぷりのせた魯肉飯の鴨肉バージョン。魯肉飯のように脂っこくなく、ジューシーな燻製の鴨肉の旨みを感じられる一品。
同店では、上質な頭前溪産鴨肉のみを使用。生後4ヶ月の鴨しか使わないので、肉がとても柔らかく、脂が少なくヘルシーです。調理日に締めた鴨肉をすぐに蒸し、特製タレに漬け込んでから燻製にしています。
「鴨肉湯麺」(小・55元、大75元)
優しい鴨の出汁の効いた白濁のスープが評判の鴨肉入りのスープ麺。麺は、太麺かビーフンを選べます。個人的には、太麺の方が濃厚な鴨スープによく絡むので好み。
他には、濃厚でねっとりした「鴨肉炒麺〜鴨肉焼きそば」(小・70元、大・90元)も人気。日本の焼きそばよりも汁気が多く、鴨出汁が効いたとろみのある煮込み麺です。
サイドメニューも人気の秘密
厨房前で頼んだ「鴨の燻製」の中には、鴨の部位以外に昆布や豆皮、煮玉子などもあります。付け合せで付いてくるきゅうりとタレを合わせていただきましょう。
黄金色に光る上質な鴨肉は、燻すことで鴨の旨みが凝縮されるので、癖がなくとってもジューシー。この機会に、腿や手羽以外の部位を試してみるのもいいでしょう。
「炒鴨血」(65元)
鴨の血を固めて作った食材「鴨血」の炒め物。台湾の火鍋の定番具材でもある鴨血は、見た目はレバーのようですが、ゼリーのようなぷるんとした食感が特徴です。味や匂いは特になく食べやすく、ピリ辛の味付けがビールに良く合います。
「炒青菜」(65元)
季節の野菜炒め。その時季によって、野菜の種類も変わるので、聞いてみましょう。こちらは空芯菜。シンプルな炒め物こそプロの腕が光る!シャキシャキの食感が味わえます。
台北から新幹線で一本の新竹は、気軽にショートトリップが楽しめる穴場スポット。地元の人が集まるところにこそ台湾美食アリ!美味しい鴨肉を味わいに、ぜひ同店へ足を運んでみて下さい。
「鴨肉許・許二姐」の基本情報
住所:新竹市北門街35號
電話:+886-3-524-6574
時間:10:00〜翌2:00
定休日:なし
アクセス:台湾鉄道新竹駅から徒歩約10分
※「鴨肉許・許二姐」の「姐」は、店頭表記は「姉」という意味を別の漢字で表記しています。
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
中園 まりえ