びっくりするような価格で旅行を身近にしてくれる格安航空券。手に入れることができたらすごくラッキーな気持ちになりますが、突然の用事でどうしても航空券をキャンセルしなくてはならない……なんてこともありますよね?
今回はそんな時のために、格安航空券のキャンセル事情を解説!LCCでもキャンセルはできるの?キャンセルすると支払いはいくらくらい発生するの?といった疑問にお答えします!
安い航空券のキャンセル料は高い傾向が!
航空券のキャンセル料は、チケットの種類や利用する航空会社、キャンセルをする時期によって大きく変わります。ここでは大きく3つのパターンに分けて考えてみましょう。
・航空会社から購入した場合
大手レガシーキャリア(JALやANAなど)から航空券を購入した場合、早めにキャンセルすることで払戻手数料はかかってもキャンセル料がかからないこともあります。ただし、これはいわゆる「正規運賃」に適用されるものですので、早割などの「PEX運賃」と呼ばれるチケットの場合は、それぞれの運賃規則に応じたキャンセル料・払戻手数料が必要となります。航空会社のセールなどで購入した場合、キャンセル料・払戻手数料は必須だと思ったほうが良いでしょう。
格安航空券のキャンセルは、発券されているかどうかがポイント!
・旅行代理店から格安航空券を購入した場合
続いて旅行会社から購入した格安航空券の場合は、その旅行会社が定めるキャンセル料または手数料を支払わなくてはなりません。この際の大きなポイントとなるのが、チケットが実際に発券されているかということです。
主に航空券をメインに扱っている会社は、予約と同時に発券が完了するようになっていますので、キャンセルの際は当然キャンセル料がかかってきます。しかし、パッケージツアーなどの場合、一般的に旅行会社は申込者のチケットを出発の1～2週間前にまとめて発券。したがって、もしチケットがまだ発券されていなければ、キャンセル料はかからず手数料だけで済むこともあるのです。もし旅行をキャンセルしなくてはならなくなったら、早めに連絡を入れておくよう心がけましょう!
LCCのキャンセル条件はあまりよくない
・LCCから購入した場合
続いてご紹介するのは、LCCのチケットをキャンセルする場合。キャンセルが難しそうなイメージのLCCですが、払い戻しの条件は購入時の運賃プランによって大きく異なります。ここではPeach(ピーチ)を例に見てみましょう。
・シンプルピーチ:払い戻し不可
・バリューピーチ:取消手数料1,100円
・プライムピーチ:取消料不要
※バリューピーチ、プライムピーチでキャンセルの場合も、ピーチポイントが付与される形で、返金はありません。
安い運賃プランであればキャンセル後の払い戻しはなく、高めの運賃プランのみ払い戻されるということがお分かりでしょう。安さが売りのLCCですから、その分購入は慎重に行う必要がありますね。
格安航空券が安いのには理由がある
以上3つのタイプに分けてご紹介しましたが、いずれにしても「安い航空券ほどキャンセル料は高い」という傾向があります。必要最低限以外のものは削って安価な航空料金を実現させているので、通常よりお得な分、デメリットが大きくなるのは必然ですね。ぜひ格安航空券を購入の際は、予定が確実に決まってから購入するよう心がけましょう!
事前にキャンセルの仕組みを知っておこう!
冒頭でも述べたとおり、キャンセルのルールは航空券の種類や利用する航空会社・旅行会社、キャンセルをする時期によって大きく変わってくるので、ある程度購入する航空券の目処がたってきたら、利用航空会社のホームページなどで事前にキャンセルについて調べておきましょう。セールで航空券が安いとついつい購入を急ぎがちですが、後になって「こんなにかかるなんて知らなかった」となっても後の祭りです。
そして万が一キャンセルが決まってしまったら、早めの連絡を心がけましょう!出発後の連絡なんてもちろんNG。早ければ早いほど、キャンセル料の負担が軽くなるケースもありますよ。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひご自身の買おうとしている航空券について調べてみてくださいね!
※本記事は概要を説明したもので、各航空会社、購入したチケットの種類によって規定は異なります。各社の公式サイトを必ずご確認ください。
■関連MEMO
知っていると便利!海外の格安航空券をお得に購入するコツ
https://www.travel.co.jp/guide/howto/232/
格安航空券でも座席指定はできる?LCCの座席事情
https://www.travel.co.jp/guide/howto/234/
【トラベルjp・ナビゲーター】
長坂 ヒロ
