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三重県熊野市・世界遺産「鬼ヶ城」で伝説に触れる散策を!


「鬼ヶ城」は、三重県熊野市の玄関口にある日本を代表する景勝地。志摩半島から続くリアス式海岸の最南端にあり、1935年に国の天然記念物に指定、2004年にはユネスコの世界遺産に登録、日本百景にも選定されている観光スポットです。
鬼ヶ城って「鬼のお城?」と思いがちですが、名前の由来となった鬼退治の伝説を思い浮かべながら遊歩道を散策すると、まるで鬼の隠れ家を探検しているような気分に浸れて楽しいですよ。

「鬼ヶ城」は東側から出発しよう!

写真:ミセス 和子

鬼ヶ城の散策は、東方面からと西方面から出発する事ができます。しかし西方面は足場が悪く、地震や台風で封鎖される事も多いので、初めての観光の方は東側から巡る事をお勧めします。
東側には「鬼ヶ城センター」があります。一階は熊野の特産品が並ぶお土産屋。二階はレストラン。正面には駐車場があり、普通車70台、大型バス10台が無料で駐車可能です。
鬼ヶ城は、自然災害で通行禁止になる区間があります。鬼ヶ城センターで、遊歩道の情報を得てから出発しましょう。
<基本情報>
営業時間:9:00〜17:00(レストラン11:00〜)
定休日:年中無休
電話:0597-89-1502

写真:ミセス 和子

どこまでも青い太平洋を背景に、鬼ヶ城のイメージキャラクター赤鬼の「鬼姫ちゃん」と青鬼の「鬼丸くん」がお出迎え。

写真:ミセス 和子

1.2キロの遊歩道は、約40分の道のり。遊歩道の始まりは、大人二人が並んで歩行できる道幅がありますが、徐々に道幅は細くなり、足場も不安定になってきます。ヒールのある靴や下駄は禁止。岩のヘリを歩くので、頭が岩壁にあたり砂が付くので、帽子があると良いでしょう。

「鬼ヶ城」伝説ってなに?

写真:ミセス 和子

柵の付いた遊歩道を進んで行くと、鬼ヶ城の立て札が見えて来ます。この場所から、熊野灘を一望してみましょう。ここから沖合に、約1.5キロメートルに浮かぶ無人島「魔見ヶ島(マブリカ)」が見えます。この島は、釣りやダイビングする人に人気がある島です。

写真:ミセス 和子

鬼ヶ城伝説とは鬼征伐のお話です。時は平安時代、恒武天皇の治世、鬼ヶ城は、断崖絶壁で陸伝いではなく、海からしか行けない場所でした。その頃、船で行き来する人たちの船や金銭を奪う「多蛾丸(たがまる)」い言う鬼のような海賊が、熊野の海を荒らし廻り、人々を困らせていました。
鬼を征伐するよう天皇の命を受けた将軍・坂上田村麻呂が、海から海賊の隠れ家を探している時に、現在の鬼ヶ城が海賊の拠点となっている場所である事が分かりましたが、岩がそそり立ち強い波が打ち上げる場所のため、近づく事が出来ずにいました。
そんな時、沖の魔見ヶ島の童子が現れ舞い唄いし、鬼が油断して岩屋の扉を開けた一瞬の隙をついて、将軍が神通の矢を放ち見事一矢で退治する事ができたというのが伝説です。この場所を「鬼の岩屋」と呼んでいましたが、後に「鬼ヶ城」と呼ばれるようになりました。

写真:ミセス 和子

鬼ヶ城の伝説に触れると、鬼ヶ城探検のような気分に変わっていきます。どんどん歩いてみましょう。

ユニークな洞窟や造形岩がいっぱい!

写真:ミセス 和子

鬼ヶ城の遊歩道を進むと、それぞれに特徴のある洞窟やトンネル、絶壁などが連なります。写真の上方の彫刻したかのような岩や、その下のトンネルは自然の力で造られた物とは思えません。

写真:ミセス 和子

遊歩道は進むだけではなく、時々振り返って後方の風景を眺めてみましょう。足場が不安定なため、足元しか見ていなかったという事がないように。振り返ってみると、青い海と遊歩道の調和が素晴らしく、見入ってしまいますよ。

写真:ミセス 和子

遊歩道の道幅はどんどん狭くなり、鉄製のパイプの手すりに変わります。しっかり一歩ずつ階段を登り降りし、転落や滑落に注意しましょう。

「千畳敷」ってまるで鬼の基地?

写真:ミセス 和子

遊歩道を進むと階段があり、この上が「千畳敷」。岩の横に名札があります。千畳敷に上がってみましょう。伝説の鬼の隠れ家で、毎夜ここに集まり飲めや唄えやの宴が繰り広げられていたイメージがわいてきます。鬼ヶ城伝説に触れて、想像してみましょう。

写真:ミセス 和子

千畳敷は、千畳と表現されるほど広い空間があります。岩陰から太平洋を眺めてみると、正面に「魔見ヶ島」が見えます。

写真:ミセス 和子

遊歩道は千畳敷きの上からさらに続きます。しかし平成30年8月23日の台風20号の高波で、遊歩道の手すりが破損したことから、9月現在はここから先は通行止めの状態です。

今も変化する岩場や砂地!

写真:ミセス 和子

力強い太平洋の荒波が押し寄せ、海岸の岩や砂地をどんどん侵食して、今なお地形の変化が見られます。

写真:ミセス 和子

鉄製の手すりが頼りです。地面の岩穴に気をつけてしっかり歩きましょう。波の音が心地良く響きます。

写真:ミセス 和子

波しぶきがかかる事もあります。天候によっては遊歩道が通行止めになることもありますので、天候の良い日に安全に散策を楽しみましょう。

鬼ヶ城の基本情報

住所:三重県熊野市木本町1835-7
アクセス:
マイカー利用の場合
大阪方面より:西名阪、伊勢自動車道経由で約4時間40分
名古屋方面より:東名阪・伊勢自動車道・紀伊自動車道経由で約2時間45分
2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
鬼ヶ城
https://onigajyo.jp

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
ミセス 和子

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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