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京都夏の「龍安寺」で爽やか水景色と緑の光景を堪能しよう!


応仁の乱の東軍総大将・細川勝元によって創建された京都「龍安寺」は、枯山水の「石庭」で大変有名ですが、随所で見られる美しい水の光景も魅力的。水をたたえる蹲踞(つくばい)や境内を流れる西の川の光景、江戸時代の名所図会にも描かれた鏡容池など、多彩な水の風景が楽しめます。
さらに龍安寺垣と呼ばれる風情ある竹垣の配された境内では、青もみじや苔、鏡容池に咲く蓮や睡蓮など夏の植物も必見です!

緑美しい龍安寺の境内

写真:古都の U助

石庭で名高い龍安寺の前には、宇多天皇が真夏に雪見をしたいと衣笠山に絹を掛けたと伝えられる故事にちなみ、「きぬかけの道」と名付けられたおよそ2.5Kmの観光道路があります。そのきぬかけの道から龍安寺の石畳の参道を進むと緑の美しい境内が。
金閣寺の前から、立命館大学や京都府立堂本印象美術館、龍安寺を経て仁和寺に至る「きぬかけの道」は、まっすぐ歩けば20分ほどの道のり。一帯は緩やかな坂道になっているため、もし徒歩で観光地を回るなら金閣寺から仁和寺へと向かい、東から西へ歩くのがオススメです。

写真:古都の U助

きぬかけの道から石畳の参道を入ると、鏡容池の横を歩き、石庭のある方丈へ向かうことができます。鏡容池の光景は境内の順路通りに歩くと、はじめ池の東部を見て、石庭を見た後に池の西部へ回りぐるっと一周して見学することになります。境内の参拝路は、一部幅が狭くすれ違いにくいところもあるので、順路に沿って歩きましょう。
龍安寺のある場所は、平安時代には藤原北家閑院流の系統を引く徳大寺家の別荘があった地。この鏡容池ではかつて、舟を浮かべて管弦などが楽しまれたと伝えられています。また、江戸時代の名所図会ではオシドリがたくさんいる池として紹介され、石庭よりもむしろこの池の光景が名高いほどであったとか。

方丈庭園(石庭)へ

写真:古都の U助

緑の美しい夏の龍安寺では、青もみじや苔とともに、境内至る所で見られる龍安寺垣も見逃せません。龍安寺垣の大きな特徴は背が低いことと割り竹が菱形に組まれていることで、周囲の景観を楽しむのにぴったり。方丈の玄関口となる庫裏前の石段と青もみじとの調和は特に美しいです。

写真:古都の U助

そしてこちらが世に名高い龍安寺の石庭。この石庭は応仁の乱の後、明応8年(1499年)に方丈が再建された際築造されたと伝えられています。庭一面に白砂が敷き詰められ15の自然石が配された枯山水の石庭は正しくは方丈庭園といいます。
この15の石はどこから見ても全ての石を見ることはできないよう配置され、唯一見ることが出来るのはご本尊の目の位置からだけだといわれています。

写真:古都の U助

方丈は靴を脱いで見学することになりますので、夏場はサンダル派!という方も必ず靴下などを用意するようにしましょう。方丈に入るとすぐに石庭のジオラマもあり、全部の石の配置がわかるようになっています。

方丈ではこちらも見逃せない!

写真:古都の U助

こちらは方丈西側の光景。秋は紅葉も美しく夏の青もみじも爽やかです。方丈の西には非公開ですが仏殿や細川勝元の木像を祀る細川廟が建っています。

写真:古都の U助

方丈の北部、石庭と反対側に回り込むと銭型の蹲踞(つくばい)があり、これは水戸光圀公の寄進と伝えられる龍安寺の茶席・蔵六庵の蹲踞を原寸大で再現されたもの。
中央の四角の部分を口の字としてその周囲には時計回りに五・隹・足(口の下の部分のみ)・矢の4文字が配され「吾唯足るを知る(われただたるをしる)」と読むことができます。

写真:古都の U助

蹲踞の背後には神秘的な水をたたえる池があります。龍安寺では多彩な水の光景が楽しめるのも魅力。

方丈の後は

写真:古都の U助

石庭や方丈の見学の後は勅使門の前を通り鏡容池の西部へ向かいます。龍安寺勅使門は江戸時代の寛政9年の火災で焼失し塔頭の西源院から唐門が移築されました。
昭和50年エリザベス女王が参拝された際には、ここから方丈へ入られ石庭をご覧になり、その景観を絶賛されました。

写真:古都の U助

龍安寺の境内では御室川の支流である西の川の流れを見ることもできます。衣笠山から南下するこの流れは滝の景色や鏡容池を形成した後、西南部にある水門からさらに南へ流れて行きます。暑い時期は水の流れる音を聞くだけでも耳に爽やかでいいものです。

鏡容池周辺の光景

写真:古都の U助

鏡容池の西北部には見事な藤棚もあり初夏は美しい花が咲き、夏は日差しを遮るのに一役買ってくれています。この藤棚を進んだ先も鏡容池周辺の回遊路は緑が多いため、ほぼ日差しを避けて歩くことができます。

写真:古都の U助

秋の紅葉も美しい鏡容池では、夏の間は睡蓮や蓮の花が楽しめます。また、この池には伏虎島や辯天島といった小さな島があり、伏虎島は春は桜の咲く姿を対岸から眺めることができます。
龍安寺の多彩な水の光景も、音も、そして石庭の光景も一服の清涼剤のようなもの。水分補給もしっかり併せてお楽しみ下さい。

龍安寺の基本情報

住所:京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13-1
電話:075-463-2216
アクセス:
京福電鉄・龍安寺駅より徒歩7分
市バス・立命館大学前(50系統、55系統)より徒歩約7分
市バス(59系統)、JRバス・龍安寺前下車すぐ
拝観時間:8:00〜17:00(3月1日〜11月30日)
8:30〜16:30(12月1日〜2月末日)
拝観料:大人・高校生500円 、小・中学生300円
2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
龍安寺
http://www.ryoanji.jp/smph/

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
古都の U助

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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