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沖縄の世界遺産・中城城はあのペリーも驚嘆!最も美しいグスク観光


1853年、アメリカのペリー提督が立ち寄り、城壁や門の測量。その建築技術の高さに驚嘆したのが、沖縄県中頭郡北中城村にある世界遺産「中城城跡」です。
沖縄戦でも奇跡的にほぼ損傷を受けず、数あるグスク(城)の中で最も美しく本来の姿を残している名城と言われます。
晴れた日には周囲の島まで見渡せる絶好の場所で、広がる緑の上を歩き、気に入った場所でフォトジェニック撮影。思い出に残る観光をしましょう。

「中城城跡」とは

写真:大里 康正

明確な創建は分かっていませんが、14世紀半ばから先中城按司に始まり、数世代に渡って造られたと考えられています。「中城城跡」を最終的に仕上げるのが、読谷村にあり現在では日本最古の門が残っている「座喜味城跡(世界遺産)」の主であった護佐丸盛春按司が移り住んでからです。
按司(あじ)とは、琉球王国での称号と位階であり、王族の中からの分家として出ることがありました。やがて地方では王のかわりの支配者の称号となっていきます。
護佐丸はその後、首里城に攻め入ろうとしていたとして、「勝連城跡(世界遺産)」の阿麻和利按司から攻められ不遇の最後となります。
1609年の薩摩藩、島津家が琉球出兵して戦争となり、やがて島津統治が始まります。その時代は長く廃藩置県まで続くのです。廃藩置県の時から沖縄戦前まで「中城村役場」が置かれていたことも特徴的なことですが、廃藩置県の際から残されていた建物は、沖縄戦で焼失してしまいました。
なお、城の正門は管理事務所がある入場口とは反対側にあるますので、観光の際は一番奥まで進んで下さい。

美しき石段

写真:大里 康正

中城城の石段は見事な形で残されています。また、城壁は場所によって上まで行くことが可能ですので、高いところからグスクの全景を見ることが出来ます。

琉球独特の曲線美

写真:大里 康正

座喜味城から移り住んだ護佐丸は名建築家として名が残っています。名声の通り、増築された城壁は「相方積み」と呼ばれ、それらは三の郭、北の郭に残されています。これは現代からみても高度な技法が用いられたのです。なお、郭とは城壁、砦のような意味となります。
琉球石灰岩は多くの場所で建築資材として使われてきていますが、中城城の城壁は琉球芸術と言える美しさを残し、ペリー提督一行が感嘆したこともうなずけることでしょう。

左右で段差のある階段

写真:大里 康正

西側の正門に近い場所に不思議な階段が残されています。なぜ、同じ階段に左右で段差があるのか、正確なところは分かっていません。一説では築城で石を運ぶ際、二人一組で天秤を使って運んだことから、段差があるとバランスが取りやすかったというものがあります。このように違いがある階段は、日本国内ではあまり見られない特徴です。
なお、似たものは東南アジアの一部の寺院でも見ることが出来ますので、はるか昔の交流の跡なのかも知れません。

草花もまた美しい撮影スポット

写真:大里 康正

中城城跡は、四季折々の花が楽しめる場所としても知られています。場所によっては、白い琉球石灰岩とコントラストを楽しめるように、色とりどりの草花が咲いており、遠くも近くも絶好の撮影スポットと言えます。

世界遺産「中城城跡」で思い出に残る撮影を

世界遺産「中城城跡」は、東に中城湾を見下ろし、その先に広がる太平洋、西に東シナ海が見え、南には知念半島、北に勝連半島が見えます。城壁と遠望する海は見事な調和を見せてくれます。
グスク内に広がる緑はどこまでも美しく、フォトジェニックな魅力も間違いなし。
これを機会に、足を運んでみませんか?

■関連MEMO
北中城村役場
http://www.vill.kitanakagusuku.lg.jp/site/view/contview.jsp?cateid=6&id=113&page=1

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
大里 康正

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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