元ダンサーの美人店主が作るハイブリッドカレー

名物の「ろかプレート」(950円)。カレーは4種類から選べ、写真は玉ネギとトマトの旨味が生きた「魯珈チキンカレー」

台湾の豚バラ煮込みかけご飯「魯肉飯」(ルーローハン)と、カレーを掛け合わせたセンスで話題となっている大久保の「SPICY CURRY 魯珈」(ろか)。2016年の12月1日にオープンするやいなや注目され、斬新かつ絶品の味わいで今も行列ができる人気店だ。

■ 生粋のカレー好きが大学時代に魯肉飯とダンスに出会った

店を仕切るのは齋藤絵理さん。度肝を抜くようなハイブリッドカレーの誕生秘話を聞くと、そこには齋藤さんの華麗なるストーリーが色濃く反映されていた。今回はそんな彼女の歩みを中心に紹介する。

東京に生まれ、グルメな両親の元で育った齋藤さん。幼少時から食べ歩きについて行くようになり、中でも「ボルツ」や「ムルギー」といった本格カレーに惹かれたとか。やがて高校生になるころには「いつかは自分もカレー屋さんに」という思いも芽生えたというが、卒業後は大学へ。進学後は当時渋谷にあった飲食店「鬚張魯肉飯」(ヒゲチョウルーローハン)でアルバイトをすることに。そこで魯肉飯のおいしさに目覚める。

「カレー店ではなくヒゲチョウを選んだ理由は、条件が良かったからなんです。オープニングスタッフだったし、おいしいまかない付き。あと、金髪OKっていうゆるさも魅力でしたね」と語る齋藤さん。金髪と聞くとどんな女子大生だったのかと思うが、それには彼女の所属サークルが影響していた。なんと、ストリート系のダンス。

■ 幾多の偶然が生み出したミラクルなカレー

大学時代はダンスと魯肉飯のアルバイトに明け暮れた齋藤さん。卒業後はついにカレーか、と思いきや、プロのダンサーとして活動を始める。ヒップホップとジャズを中心に、ミュージシャンのバックダンサーなどで生計を立てていた。

だが、「やっぱりカレーだ!」と一念発起。そこで門を叩いたのが、東京における南インドカレーの最重要店のひとつ「エリックサウス」だ。同店との出会いは偶然。当時、日本人でもすぐにキッチンで腕を振れる本格カレー店を探していた齋藤さん。というのも、多くの本格インドカレー店では、本場のインド人シェフが調理をし、言葉が流暢な日本人は接客に回されることが多いからだ。だが「エリックサウス」はそうではなく、しかも齋藤さんは求人を探した初日に募集を見つけたという。

腕を磨き、やがて店長に。7年間を経て独立したのが2016年だ。「山手線沿いでオフィスがある街」を出店地の候補にしていた中、出会った物件が大久保。ここはエスニック系の外国人が多く暮らすことからスパイス専門店も多く、願ったり叶ったりの場所だった。いくつかの偶然から紡ぎ出されている「魯珈」のカレーは、ある意味奇跡の産物と言えるかもしれない。ミラクルなおいしさを、ぜひ一度ご賞味あれ!(東京ウォーカー・取材・文=中山秀明/撮影=岩堀和彦)

提供元:Walkerplus

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