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女子にもおすすめ!5月&6月最後の週末は浅草の「植木市」を要チェック


浅草で開かれる市といえば「ほおづき市」が断然有名ですが、もう1つ、地元で長年親しまれている市が「お富士さんの植木市」です。浅草寺の北側、通称裏浅草と呼ばれる地区で毎年5月と6月に開催されるこの市では、庭木、盆栽、花、野草など、多種多彩な植物で通りが埋めつくされ、まるで突如植物園が出現したよう。女子に人気の小ぶりの鉢植えも勢ぞろいするこの植木市、この時期イチオシのイベントです。

浅草の風物詩「お富士さんの植木市」

写真:たぐち ひろみ

この植木市は、浅草5丁目にある浅間神社(通称お富士さん)の祭事の1つ。江戸時代、富士山を信仰するこの神社が、5月の最終日と6月の初日を富士山の山開きの日と定めてお祭りを開催したところ、表参道にさまざまな市が立つようになりました。この時期が植木の植え替えに最適とされる入梅と重なったため、いつの頃からか植木だけを売る市へと変わってきたのです。これが今でも毎年開催される「お富士さんの植木市」へと続いています。
浅間神社の祭る神様は、日本神話にも登場する女神「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」。木の花の神をいただくこの神社、もともと植物との縁が深かったのかもしれません。

規模は東京で最大級!

写真:たぐち ひろみ

「お富士さんの植木市」は、近県からやってくる60軒もの植木商が露天を並べる、東京でも最大級の植木市です。毎年5月と6月の最終土日が開催日で、2019年度は5月25日(土)、26日(日)、6月29日(土)、6月30日(日)の4日間。
市の開催は朝の9時から夜10時まで。ただし、参加する植木商によっては、ちょっと開店が遅くなったり、早めに閉店してしまうこともあるようです。ということで、植木をしっかり見定めて買い求めたい方には、朝10時〜日没くらいまでの来訪をおすすめします。逆に買い物より縁日らしい雰囲気を楽しみたいなら、電灯が灯り風情が一段と増す夜間を選ぶといいでしょう。

「植木市」というより「植物市」?

写真:たぐち ひろみ

「植木市」という名前を聞くと、枝ぶりもみごとな高級盆栽とか、背丈のある植木ぐらいしか思いつきませんが、この「お富士さんの植木市」で売られている植物の種類は実に多種多様! 訪れたら、予想をはるかに超えるバラエティーの豊かさにきっと驚くはず。

写真:たぐち ひろみ

盆栽はもちろんのこと、バラ、あじさいなどの花の苗、もみじや竹といった庭木、ミニトマト、ナスなど野菜の苗、多肉植物、こけ玉、野草、つりしのぶ...。これらさまざまな植物を扱う露天が通り350mに渡って並んでいます。
この市でうれしいのは、各植木商が厳選して運んできた状態のよい株ばかりが売られているということ。ここで買う植木はよく根付く、持ちがいいと言われるのはこのためです。

イチオシは、なんとも可愛いミニ盆栽

写真:たぐち ひろみ

この植木市で一番目を惹くのは、やはり種類の豊富な盆栽類。最近のトレンドなのか、以前は一般的だった大ぶりの盆栽は影をひそめ、手の平に収まるくらいのミニ盆栽(豆盆栽)が数多く売られています。これくらいのサイズなら室内で気軽に楽しむことができそうだし、価格的にも手ごろ。そして何より可愛らしい! 子犬や子猫を愛してやまない女子の心を惹きつけること間違いなしです。

写真:たぐち ひろみ

盆栽は今世界で注目されている日本の伝統文化のひとつ。品質を損なうことなく、大きなものを巧みに凝縮させる-日本人のそうした器用さがそのまま表れているのが盆栽です。山モミジ、けやき、松、黒竹など、伝統的な日本の木をあしらった盆栽は、日ごろ西洋植物ばかりを見ている私たちの目にはまた、とても新鮮で魅力に満ちています。

こけ玉、ハーブ、ミニトマト...

写真:たぐち ひろみ

盆栽にも惹かれるけど、扱いにあまり自信がないという方へのおすすめは、こけ玉と多肉植物です。こちらなら盆栽ほど手間をかけずに育てることができるうえ、可愛いらしさも負けていません。

写真:たぐち ひろみ

そして、もっと華やかなものがいいというあなたには、花の鉢植えを専門に扱うお店へ。カラフルなお花畑の中で、あなたにぴったりな一鉢を見つけてください。
お料理好きなら、安価で手に入る各種ハーブもいいでしょう。すずなりに実をつけたミニトマトやナスの苗、レモンやさくらんぼの生る植木も捨てがたく、あれやこれやと悩むこと必至です。

この時期限定、下町の植物園。

「ほおづき市」ばかりが注目される浅草にあり、知名度でやや負けているこの「お富士さんの植木市」。見ごたえからいえば、実はこちらの方に軍配が上がりそうです。
地下鉄銀座線浅草駅から、浅草寺を抜けて歩くこと10分。南北に走る柳通りが市の開催地です。その先の一葉桜・小松橋通りには屋台も建ち並び、より縁日らしい雰囲気が楽しめます。
観光名所のはずれに、この時期だけ出現する「下町の植物園」。ぜひぜひ足を運んでみてください。緑の洪水が、あなたの眼と心をきっと癒してくれるでしょう。
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
お富士さんの植木市情報
https://asakusa-kannonura.jp/uekiichi.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
たぐち ひろみ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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