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太陽が沈むと、現れる素顔。夕方6時のタイを撮る

毎年10月頃になると、取材の仕事で約3、4週間、タイを旅しています。回るのは主にタイ北部にあるチェンマイやチェンラーイ、ラムパーン、スコータイなどの街です。雨季が終わって乾季にさしかかる頃とはいえ、10月のタイは、やっぱりとても暑いです。昼、カンカン照りの中を取材で歩き回っていると、全身から汗が噴き出し、ペットボトルの水を飲み切った後には汗すら止まり、肌にはザラザラと塩の結晶が。地元の人も、日中はあまりで歩いておらず、だいたい家の日陰で扇風機にあたりながら昼寝していたりします。夕方、日が沈みかける頃になると、昼のうだるような暑さはようやくやわらぎ、地元の人も家の外に姿を見せるようになります。ナイトマーケットが開かれる通りでは、出店する人たちがいそいそと準備を始めたり。静かだった街はにわかに生気を取り戻し、次第ににぎやかになっていきます。チェンマイの街でナイトマーケットをぶらつくと、ぼんやりと灯る電球の明かりの下で、串焼き肉を焼く屋台や、趣向を凝らした雑貨やコスメを売る露店など、あらゆる種類の店に出会います。商品とお金がやりとりされる時にしぜんとこぼれる笑顔を見かけると、なんだかこっちまで楽しい気分になります。僕自身は、タイにいる間に酒場で飲む機会はほとんどないのですが(何しろ取材が忙しくて……)、夕暮れ時のまだエンジンのかかりきっていない、ちょっととろんとした雰囲気の酒場を眺めるのは結構好きです。自分がタイで晩ごはんを食べるのは、観光客向けのレストランよりも、特にどうということのない道端の露店である場合が多いです。こういう時にほんのちょっぴり込み上げてくるさみしさのようなものも、異国を一人で旅する時ならではの体験なのでは、と思います。夕方6時頃にタイで撮影した写真だけで構成した写真展「Thailand 6 P.M.」が、東京・三鷹で現在開催中です。会期は5月27日(日)まで。ご興味をお持ちいただける方は、ぜひよろしくお願いします。山本高樹 写真展「Thailand 6 P.M.」太陽が西に傾き、昼間のうだるような暑さが消えて、暮れ色の空に夜のとばりが下りてくる頃。タイの街は、その素顔を僕たちに見せてくれる。ささやかな電球の灯りの下で交わされる笑顔と、にぎわいと、ちょっぴりの寂しさと。写真家・山本高樹が5度にわたる取材で撮影した作品を展示する写真展。会期 2018年3月20日(火)〜5月27日(日)会場 リトルスターレストラン東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル3FTEL 0422-45-3331 http://www.little-star.ws/時間 12:00〜14:30、18:00〜23:00定休 月曜日(臨時休業や貸切の日もあるため、同店のサイトをご確認ください)料金 無料(会場が飲食店なので、オーダーをお願い致します)------◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』ほか多数。http://ymtk.jp/ladakh/

提供元:BE-PAL

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