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高校野球スペシャル連載 “ワタシ”が語る甲子園 第5回/かみじょうたけしのコアな見方(前編)

高校野球の醍醐味を記した著書も要チェック!

“高校野球大好き”な著名人が甲子園の魅力を語るスペシャル連載「”ワタシ”が語る甲子園〜100年の熱狂ストーリー〜」。情報誌「関西ウォーカー」と連動してスタートしたWEB版連載では、誌面に掲載しきれなかった未公開トークを含むスペシャル版を前後編で掲載。

連載第5回目は、高校野球大好き芸人でおなじみ、かみじょうたけしさんのインタビュー(前編)をお届け!

■ 熱量がすごい!かみじょうたけしの高校野球愛

―そもそも、かみじょうさんが初めて野球に触れたのはいつ?

「小学校の時、地元の野球チームに入ったのが最初ですね。結局野球をやっていたのは小学校4年から6年の3年間です。子供だったので、自分が控えで応援するというのが考えられなかった。もし野球を続けていて、控え選手だったとしたら、ここまで高校野球を好きにならなかったと思います」

―かみじょうさんの故郷である淡路島は、野球がすごく盛んですよね。

「そうなんです。僕が小学校の時、進学する予定だった一宮中が軟式で全国優勝!さらに進学予定だった津名高校も野球が強くて、県内の強豪の私学と互角の試合をしていましたね。ただ、私学の壁はやっぱり厚い…」

―なるほど。あと淡路島の野球で、心配していることがあるとか。

「淡路島は田舎でしょ。優しい子が多いから、相手に合わせてしまうところがあるんですよ。強豪校とも互角の試合ができるけど、格下の学校相手でも互角の試合をしてしまう。頑張ったことに満足しないで、もっと勝ちにこだわらな!!とにかくこんな状況はアカンっ!てOB会長に話したことがありましたね(笑)」

―熱い!その熱量はいったいどこから?

「ただ好きなんです。本当に野球が好きで、好きやからこそ色々と言ってしまう。飽きたら見るのを辞めるんでしょうけど、今のところ飽きがこないので(笑)。今でも仕事の合間を見つけて球場に行きますね」

―甲子園期間中も、球場での目撃情報が絶えないですよね(笑)

「芸人になりたてで時間があった時は、よく球場に行ってました。今でも何だかんだで結構行っていますね。去年のセンバツは、ほぼ全日程行ったし、夏の甲子園も10日以上は行きました」

―お忙しいのに、よく時間見つけましたね!

「たとえ20分でも時間があれば行くんです。その日の球場の温度を感じたいし、観客の雰囲気も見ときたいですしね」

■ 球史に残る一戦を保護者と一緒に観戦!?

―今まで見てきた試合で、最も印象深かった試合は?

「う〜ん…、比較的最近だと2009年の夏の甲子園の決勝戦、中京大中京(愛知)と日本文理(新潟)の試合です。10-4で中京大中京リードのまま迎えた9回。表は日本文理の攻撃で、2アウトの時点でランナーなし、試合終了まであとアウト一つ。ここで1番バッターの切手孝太君に打席が回ってきて…。彼は当時3年生、しかも決勝戦で最後の打席になるかも知れない。普通ならスイングしたいでしょ? でも彼はボールを見極めて四球を選んで出塁。『え! この子まだ試合諦めてないやん』って驚きました。大人は『もうアカンやろ』って思ってしまうじゃないですか。でも彼は違った。この出塁をきっかけに、“あとアウト一つ”から10-9まで追い上げたんです。最後は中京大中京が勝ちましたが、まさに“野球は9回2アウトから”。この言葉を辞書で引いたらこの試合が出てきそうなほど素晴らしい試合でした」

―試合はどこで見ていたんですか?

「日本文理のアルプススタンドで見ていました。今でも覚えてるのが、9回の途中に横に座ってたおっちゃんが『阪神電車が込むからもう帰るわ』って帰っていったんです。あのおっちゃん、メッチャ後悔したやろうな。球史に残る一番ええシーンを見逃しているんですよ。武庫川渡るあたりで携帯電話で速報なんか見て、『うわー、まだ終わってないやん!』って叫んでたんじゃないですか(笑)」

―それは悔やんでも悔やみきれない!そもそもなぜ日本文理のスタンドに?

「自分は新潟が地元でもないし、知り合いがいる訳でもないんです。偶然飲み屋で伊藤直輝くん(当時の日本文理のエース)のお父さんと仲良くなって、そっから日本文理の試合は全部、日本文理側のアルプス席で見てましたね。」

―決勝戦前の緊張感もアルプスで味わったわけですね。

「新潟の子なんて中京大中京を見たら、みんなシュンとしておとなしくなってしまうでしょ。そんなとき『なんかネタをやって盛り上げてくれ!!』って言われて、なぜか板東英二さんのモノマネやって。ウケは…前の十数人がざわつくくらい、ほぼ“キョトン”ですよ。そしたら保護者の方から『もっと腕を磨けよ!』って励まされました(笑)」

―温かい人たちばかりですね。

「決勝戦終わって、みんなで泣いて抱き合って、ぐちゃぐちゃになってるときに『お前、新潟に縁もゆかりもないやん!何でこんなに応援してくれるの?』って今さらなツッコミもあったりして。」

■ 球場で声をかけてきた“マックスくん”が未来の甲子園のスターに!

―今ではテレビでもすっかりおなじみになったかみじょうさん。球児から声を掛けられることも増えたのでは?

「最近だと野球をやっている中学生に声をかけられることが多いかな。『自分、○○ボーイズで野球やっています!僕のことテレビで話してください』とかね。その前に甲子園に出てくれよって思います(笑)」

―声を掛けてきた中学生に、スゴイやつがいたんですよね?

「今、報徳学園の主軸で活躍している小園海斗くんですね。最初は報徳学園に進学予定という岡崎星輝くんという子が、『ピッチャーやってます!』って話しかけてきてくれて。その時、横にいた子がずっと『マックス(ストレートの最速)も言っておけ』って岡崎くんをせかすんです。『何や、このマックスくんは』と思って名前を聞いて、『2年後の夏の甲子園の100回大会、盛り上げてくれよ!』って言って別れたんですけど。そっから彼らが入学してすぐの春の大会の新聞記事で“報徳学園に彗星現る”って記事を見つけて、誰やと思ったら小園くんで。『うわ、マックスくんやん!』って(笑)。1年生から活躍して、去年は2年生ながらU18日本代表でしょう。そんなすごい子だったとは…」

―すごい出会いですね。高校球児と偶然遭遇したとき、気を付けていることがあるんですよね?

「甲子園期間中に多いのですが、帰郷するチームの選手と新大阪駅で遭遇することがあります。その時、僕は自分から追っていかないようにしているんです。同じく高校野球が好きな芸人のいけだてつやくんが、前に新横浜駅で横浜高校の選手が新幹線に乗り込むところを後ろからずーっと動画を撮っていて、見せてもらったことがあるんですよ。これって傍から見ると怖いですよね。知らんオッサンが、ただ後ろからじっと動画を撮っているんですよ!僕でも恐いわ!(笑)だから、選手たちに会ったら声をかける、間違っても無言で執拗に追いかけるのはやめようと、いけだくんと誓い合ったんです」

まだまだ続く、かみじょうさんの甲子園トーク!後編では、思い出いっぱいのお宝グッズもご紹介予定なのでお楽しみに!

〈今回の語り部〉

かみじょうたけし…1977年12月31日生まれ。兵庫県出身。松竹芸能所属で、現在はピン芸人として活動。バラエティ番組で、熱い高校野球愛と独特のコアな情報を語り注目を浴びた(関西ウォーカー・沢井 史)

提供元:Walkerplus

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