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【草原に泊まろう! モンゴルはキャンピングカーの聖地】 第1回 道なき草原で道に迷っています。

軽キャンピングカーで世界半周中の放浪夫婦です。稚内からロシアへ渡り、サハリン島を縦断後、ユーラシア大陸に上陸。シベリアのタイガの森を突き抜け、目指すは南アフリカの喜望峰です。ガイドブックに載らない隠れ家的パワースポットや名物、美味を探し、人知れぬ絶景・奇景を見つけては、「マイ秘境」と呼んで喜んでいます。

寄り道して、モンゴルへ雪が降る前にシベリアを抜けたいのですが、ちょいと寄り道します。ウランウデの町でクイっと左に曲がり、南のモンゴルへ。目的はフタコブラクダとゴビ砂漠、草原でのキャンピングです。

羊のお出迎え

世界を制した気分になるパノラマ大草原モンゴルに足を一歩踏み入れた瞬間、恋におちた草原の大海原。右も左も前も後ろも波うつ大地と地平線。ときどき刈り忘れたような小さな森。地球の4分1くらいを見渡してるようなスケール感で、世界を征服したジンギスカンの気分です。人工物は南へ下る貧相な舗装道路と、モンゴル名物の伝統的移動式家屋「ゲル」だけ。1000年くらいタイムスリップしたような時代錯誤感。単なる羊の群れですら、絵になります。

ゲル登場

モンゴルはキャンピングカーの聖地です。道路脇に柵や高低差がありません。遮るものがないので、自由気ままに走れる草原。今まで世界数十カ国をドライブしましたが、こんなにバリアフリーな道路は初めて。遊牧民にとって、大地はみんなのものということですね。

柵がない

道路から外れ、恐る恐る草原のなかへお邪魔します。柔らかな草の感触、土の凸凹がタイヤにくすぐったいです。ところどころで交差する轍。ホントにいいんですかね、こんなところを軽自動車なんかで走って。どこ走ってんだ、おまえらー!って、弓矢が飛んできそうで怖いんですけど。

草原に侵入

分け入っても分け入っても草原。恐いぐらい遮るものがない怖さでして、目印になるものが一切ない方向感覚ゼロ地帯。適当に走っていると迷子になります。スマホの地図アプリが、命綱です。

首都は東京以上の大渋滞首都のウランバートルの町外れの宿に到着。庭にゲルが数棟あり、キャンピングカー泊も可能です。

宿にゲル

宿の隣は、ラリードライバーの日本人エンジニアA氏のオフィス。以前は三菱のラリーアートだったというので、ひとつ相談にのってください。今さらな質問で恐縮ですが、「この軽自動車でアフリカまで行けますかね?」診断結果は、下っ腹にあるオイルフィルターが危ない。保護用に、アルミニウムパネルを取り付けます。この手術は重要でした。ヨーロッパ以外の道路は、穴だらけだったですから。

車にアルミパネル

いつの間にか道路がなくなった!ラクダと砂漠を求めて南下します。首都からいくらも走らないうちに舗装道路が砂利道になり、気がつくと道路が消えてました。真っ平らな大地に、うっすらとした轍だけ。

見渡せば、ルール無用に交差する轍たち。もはや戻ることもできません。迷子です。こんなに見通しがいいのに。誰かに道を尋ねようにも、下の写真のありさま。360度無人の大地です。

轍を走ったら

スマホの地図アプリにすがってなんとか舗装道路に復帰したから言えるのですが、モンゴルの名物は「大地の迷子」です。ぜひお試しください。一生の思い出になるか、一生が終わるかは運次第ってことで。

轍を見失う

野性味溢れる臆病なラクダ首都から204km下った先で、ラクダを発見。野性味溢れるたくましいフタコブラクダですが、近づくと後ずさりする臆病者です。

ラクダを発見

今晩は、絶景の大草原でキャンピング……。と洒落込みたいのですが、見晴らしのいい分、どこかで誰かに見られている気がして怖気付きます。ガソリンスタンドでお世話になります。ここ、泊まっていいですかねー?「いいさいいさー(モンゴル語なので意味不明。自分本位な意訳)」

初日は車中泊

モンゴルの草原は、どこを走ってもどこに停まっても金太郎飴的絶景です。死ぬまでに絶対行きたい世界のキャンピング、ベスト5にランクインすること間違いなし。まだキャンプしてませんが、横綱級の太鼓判を押します!

明日は、モンゴルの南の果てゴビ砂漠。伝統的移動式家屋ゲルに泊まります。続きは、次回「第2回 近くて遠いゴビ砂漠」へ。

石澤義裕・祐子住みやすい国をリサーチしようという話から2005年から世界一周をスタート。アメリカ、カナダなどをスクーターで旅行し、オーストラリアをキャンピングカーで回ったのをきっかけに2015年の夏から軽キャンピングカーで旅を始めた。

提供元:BE-PAL

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