大河ドラマにもなった戦国武将山内一豊。その誕生の地が愛知県岩倉市だったのをご存じでしょうか?一豊の誕生地碑がある神明生田神社の境内に咲く四季桜は春の他、冬にも満開を迎えます。その神明生田神社の裏手の愛知県屈指の桜の名所五条川を背景に、桜の満開と紅葉を同時に楽しめる不思議な風景があるのです。そして五条川の川面を眺めると星が瞬くように光が動く光景が!満開の桜ともみじの紅葉を楽しむ散策をご紹介します。
岩倉は山内一豊の生誕地
15世紀後半に築城された岩倉城の家老の二男として生まれた山内一豊。その誕生の地の碑が神明生田神社境内に建っています。岩倉城址は裏手にある五条川の少し下流にあります。
名鉄岩倉駅から東へ徒歩5分、狭い路地の商店街を歩きます。鳥居と山車のさやを目印に、神明生田神社があります。16世紀に神明生田神社は岩倉城内に勧請されています。
大河ドラマに取り上げられた山内一豊と妻の千代の物語、『功名が辻』を記念して家紋の三つ柏紋の碑が建てられています。その先に五条川が見えて来ますが、あっ!と驚くのが冬に咲き誇る桜です。
五条川前のお祭り広場は四季桜が見頃!
神明生田神社境内と五条川をつなぐのが、お祭り広場。冬に四季桜が咲き誇り見頃を迎えています。
四季桜は年に二度花を咲かせる桜。ピンク色のグラデーションで、神明生田神社から五条川まで冬の桜が出迎えてくれます。春の桜と同じように満開ですが、冬季の今は静かに桜を独り占めできるのです。
一本の四季桜の木に赤く色づいた葉と満開の桜の花を同時に見ることが出来る不思議な光景です。
紅葉が楽しめる五条川散策路
愛知県屈指の桜の名所として有名な岩倉市内を流れる五条川。散策路は尾北自然歩道と名付けられ、神明生田神社の裏手を中間点にして南北4km位の距離にベンチなど5か所の休憩所と3か所のトイレを設置しています。ウォーキングを楽しむ方やランナーにとても便利です。ところどころに植えられたもみじがアクセントの散策が楽しめます。
岩倉市から北に隣接する江南市、大口町の区間は「日本さくら名所100選」に選ばれており、名鉄岩倉駅からの距離も近く、春の桜が大人気の観光スポットです。
桜の咲き誇る季節に訪れたい五条川ですが、秋から冬にかけては、静かな川面や紅葉に、琵琶湖と京都をつなぐ疎水のような静かな佇まいを楽しむことが出来ます。
神明生田神社を中心として南北1km位の距離に橋が10本近くあるので、少しだけ歩いてみたい方も、本格的に歩きたい方も両岸の景色を存分に楽しめます。ところどころ、橋の下をくぐる歩道や階段が内側に設置されていますので、水辺をより近く感じることが出来ます。
エッ何だ?光が動いている!
筆者がおススメするのは、四季桜のお祭り広場のすぐ北側にある真光寺橋から下流方向の眺め。特に昼の12時前後に橋の上に立ってみて下さい。少し先にキラキラと光を三角形に延ばす瀬。手前を見ると川面に映る太陽がまぶしく反射しますが、その光が動き出すのです。
水面で反射する太陽の光は4つにも5つにも分解し、まるで夜空の星のように数が増え光りが広がっていきます。
実は、五条川には50cmを越える巨大な鯉がたくさん泳いでいます。その鯉たちが背びれを水面から出して光を反射する景色は一見の価値がありますよ。
四季桜は寒い季節の間楽しむことが出来ます。桜の花と紅葉が同時に楽しめる神明生田神社や五条川の散策はいかがでしょう。春の賑わいも素晴らしいですが、秋から冬の五条川の静かな佇まいも見逃せません。
神明生田神社の基本情報
住所:愛知県岩倉市下本町下市場25
アクセス:神明生田神社のある岩倉へは名鉄電車で名古屋から15分ほど。岩倉駅から神明生田神社までは徒歩5分。岩倉駅へは名古屋市営地下鉄鶴舞線も乗り入れています。
情報は2017年12月時点のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
岩倉市「お花見さんぽコース」HP
http://www.city.iwakura.aichi.jp/0000000266.html
岩倉市「山内一豊公と岩倉の歴史」HP
http://www.city.iwakura.aichi.jp/0000000322.html
【トラベルjpナビゲーター】
Mizuki Yoshi