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電池で走る電車“ACCUM”に乗って那須烏山を旅しよう〜JR烏山線乗り撮り歩き


栃木県を走るJR烏山線。宇都宮の北、高根沢町の宝積寺駅から那須烏山市の烏山駅へと延びるローカル線です。この烏山線、2017年3月に、これまで走ってきたディーゼルカーがすべて引退し、代わって電池で走る新時代の電車ACCUM(アキュム)が走り始めました!排気ガスを出さない未来のローカル線、烏山線に乗って、自然豊かな那須烏山を旅してみましょう。

路線の起点は宝積寺駅〜ここから電池で走る!

写真:もんT

烏山線は、宇都宮から北へ二駅、東北本線の宝積寺(ほうしゃくじ)から分岐して那須烏山(なすからすやま)へ延びる全長20.4kmの路線。1日に14往復の列車が行き交います。非電化のローカル線で、電気を供給する架線がありませんから、電車は走れません…。それでこれまではディーゼルカーが旅客輸送を担っていました。
電車が走れないという非電化ローカル線の問題を解決したのが、EV-E301系蓄電池駆動車。愛称はACCUM(アキュム)、蓄電池を表す英語「Accumulator」を略したものです。このACCUM、架線の下を走るときは電気をしっかり蓄電して、架線のない区間では蓄電池から放電されるエネルギーで走ります。排気ガスはもちろんゼロ!新時代のローカル線用車両です。このACCUMの走り、ぜひ体感してみて!なお車両は最新式なんですが、2017年12月の時点で、スイカはまだ使えません…。目的地までの切符を買って、乗車しましょう。
宇都宮駅に発着する烏山線の電車は、宇都宮・宝積寺間は東北本線の線路を普通の電車のように走ります。写真は宝積寺駅に停車中のACCUM。パンダグラフが上がっているのがわかります。烏山へ向けて、ここでパンダグラフをたたんで、いよいよ蓄電池による駆動運転に入ります。

平野から山間部へ…パワフルに軽快に走る!

写真:もんT

宝積寺を出て二つ目、仁井田(にいた)を過ぎると山間部へとさしかかります。ディーゼルカー時代はエンジン全開で力行していた区間も、軽やかに上っていきます。電車のモーター音も軽快で静かです。
写真は鴻野山(こうのやま)から大金(おおがね)に向かうACCUM。この区間は、山あいを走る烏山線の走行写真が撮れる好ポイントが点在します。

列車の行き違いは大金駅で…

写真:もんT

烏山線は全線が単線。上りと下りの列車は、宝積寺から4つ目の大金駅にて行き違いをします。反対列車が来るまで少しだけ停車時間があるので、ここで記念撮影ができますね。電車のバッテリーのほうはまだまだ大丈夫!停車中はエアコン停止…なんてこともありません。
ここ大金駅では「大金→宝積寺」といった切符が“縁起物”としてよく売れてました。現在は無人駅となってしまい、切符の販売は行われていません。

滝の上を電車が走る?…滝駅で途中下車してみよう

写真:もんT

滝駅を発車してすぐ、進行方向右手には那珂川の支流・江川がちらっと見えます。車窓からだとよくわからないのですが、ここに「龍門の滝」があります。ここはぜひ行きか帰りに途中下車して、滝を見ておきたいところです。

写真:もんT

龍門の滝の入り口へは、滝駅を下車したら踏切を渡って南へ、道なりに5分ほど。滝の近くへは歩道が整備されているので、迷わず行けます。展望スペースやベンチも数多く設置されています。また滝壺のかなり近くへも寄れます。

写真:もんT

この龍門の滝と烏山線、一緒に撮れるといいですね!写真はディーゼルカー時代の烏山線。このアングルよりも滝壺にもっと近づいて撮ると、まるで滝の上を列車が走っているかのような写真が撮れます。しかし、ディーゼルカーに比べて走行音がぐんと小さくなった烏山線…。滝の音にかき消され、近づいてくる列車の音が全く聞こえません。滝駅の発車時刻をしっかりチェックして、撮影に挑戦してみて!シャッターチャンスは一瞬です。

終着駅・烏山に到着〜電車はここで休息ならぬ急速充電

写真:もんT

宝積寺からおよそ35分、終点の烏山に到着です。終点の烏山駅構内は写真からわかるように架線が張られています。ACCUMはパンダグラフを上げて、ここで急速充電…。次の折り返し運転に備えます。

写真:もんT

那須烏山市は、ユネスコの無形文化遺産に登録された「山あげ祭り」で有名。およそ450年の伝統を誇る、神輿や野外歌舞伎などを特徴とするお祭りで、毎年7月下旬に行われます。このときは、海外からも含め大勢の観光客で町は大にぎわい。ACCUMにもぜひ乗ってほしいですね!

旅のまとめ

宇都宮から片道1時間弱の烏山線ACCUMの旅。電池で走るエコな電車は、未来のローカル線の姿を先取りしています。すでに同じような蓄電池で走る電車が福岡県の筑豊本線や、秋田県の男鹿線でも活躍中…。今後、全国の非電化ローカル線での活躍の広がりが期待されますね。環境にやさしい電車の走りと、那須烏山の自然や文化を、ぜひ体感して来てください。

■関連MEMO
那須烏山市観光協会
http://park18.wakwak.com/~omotenashi/

【トラベルjpナビゲーター】
もんT

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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