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世界遺産の教会も!フィリピン「イロイロ」は魅力もいろいろ


フィリピンの観光といえば、マニラやセブ島、ボラカイ島が定番。でもフィリピンには、知る人ぞ知る素敵な街が、まだ他にもあります。
それが、パナイ島に位置するイロイロ。スペイン統治時代の建築や20世紀前半のコロニアル建築が残り、郊外へ行けば、世界遺産に登録されている教会もある街です。のんびりした雰囲気は、観光地化されていない街ならではの魅力。名前の軽やかな響きに惹かれて、イロイロを訪れてみましょう!

美しいコロニアル建築が残るイロイロ

写真:手塚 大貴

イロイロは、ビサヤ諸島のパナイ島南岸に位置する街。フィリピンで最も住みやすい街と言われ、大学都市でもあることから、最近は英語留学先としても人気です。
このイロイロ、日本人には決して有名な街ではないですが、その独特な名前は一度聞くと忘れないはず。名前の響きだけでなく、街そのものも美しさを放つ、フィリピンの新たな旅行先としてオススメの街です。

写真:手塚 大貴

イロイロの美しさを象徴するのが、街の随所に残る、スペイン統治時代の歴史的建築と20世紀前半のコロニアル建築。
とくにカレ・レアルと呼ばれる、イズナルト通りからジェイ・エム・バサ通りにかけての旧市街には、美しいコロニアル建築がたくさん。青や黄色、ピンクの色鮮やかな外壁をもつ建物が、当時のまま残されています。

写真:手塚 大貴

カレ・レアルのコロニアル建築の特徴は、1階が今も店舗として営業されていること。雑貨屋だったり、食堂だったり、薬局だったり……。古い建物が、過去の遺産としてではなく、今も生活の場として生きていることを物語る光景です。

観光地化されていないイロイロの魅力

写真:手塚 大貴

パナイ島最大の街でもあるイロイロ。もうひとつの魅力は、街全体に漂うのんびりした雰囲気です。
明るい南国の陽射し、街を行き交う色とりどりのジプニー、三輪タクシーのトライシクル、ゆったりと歩く地元の人々……。マニラのようにしつこい客引きもいなければ、セブ島のように観光客で混雑することもありません。観光地化されていない街ならではの、穏やかな空気が流れています。

写真:手塚 大貴

そんなイロイロ市民の憩いの場が、街の中心にある自由の広場。市庁舎に隣接し、フィリピン独立運動の指導者として知られる国民的英雄、ホセ・リサールの銅像があります。

写真:手塚 大貴

街歩きをしていると、マンゴーやバナナを売る露店に出会うことも。イロイロは、観光客としてではなく、住民になったような気持ちで歩くのが楽しい街。飾ることのない、フィリピンの素顔の風景に出会える街です。

キャンドルの聖母があるハロ教会

写真:手塚 大貴

今でも国民の多くがカトリックを信仰しているフィリピン。イロイロ市内にも、ぜひ訪れたい2つの教会があります。ひとつめは、市の北部にあるハロ教会。
ロマネスク様式のハロ教会の見どころは、教会2階にある「キャンドルの聖母」。左手に幼いイエスを抱き、右手にキャンドルを持つ木製のマリア像で、なぜか少しずつ大きくなっていると伝えられています。教会の前では色とりどりのキャンドルを売っているので、自分の願い事に合った色のキャンドルを手に入れ、お供えしましょう。

写真:手塚 大貴

ハロ教会が独特なのは、教会と鐘楼が別々に建てられていること。向かいの公園に建つ赤レンガの鐘楼は、1948年の地震で倒壊し、その後再建されたものです。
<ハロ教会の基本情報>
住所:Jaro, Iloilo City, 5000 Iloilo
電話番号:+63-33-329-1625
アクセス:イロイロ中心街からジプニーで約5分

赤い屋根の鐘楼が美しいモロ教会

写真:手塚 大貴

イロイロで訪れたいもうひとつの教会が、市の西部にあるモロ教会。
赤い屋根をもつ2つの鐘楼がランドマークのモロ教会は、1831年に建てられたゴシックルネサンス様式。珊瑚で造られた外壁が特徴で、かつてホセ・リサールも訪れた由緒ある教会です。

写真:手塚 大貴

モロ教会を訪れたら、ぜひ教会の内部にも入ってみて。16人の女性聖人像が並ぶ光景は、一見の価値あり。また夕暮れ時になると、窓から射し込む西日によって、教会内は幻想的な黄金色に包まれます。
<モロ教会の基本情報>
住所:132 San Pedro St, Molo, Iloilo City, 5000 Iloilo
電話番号:+63-33-337-2258
アクセス:イロイロ中心街からジプニーで約5分

世界遺産・ミアガオ教会へ足を延ばそう

写真:手塚 大貴

イロイロを訪れたら足を延ばしたいのが、イロイロから西へ40kmのミアガオにある、ミアガオ教会。「フィリピンのバロック様式教会群」のひとつとして、この地域で唯一、世界遺産に登録されています。
ミアガオ教会の正式名称は、サント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会。スペイン統治時代の1797年に建てられ、当時はムスリムからの攻撃に対抗する要塞の機能も持っていました。珊瑚で造られた外壁は、不思議な蜂蜜色をしています。

写真:手塚 大貴

ミアガオ教会で必見なのが、教会の正面に描かれたヤシの木のレリーフ。精巧に彫られたヤシの木は、いかにもフィリピンらしい、南国情緒漂う雰囲気です。
<ミアガオ教会の基本情報>
住所:Zulueta Ave, Miagao, 5023 Iloilo
アクセス:イロイロのモロバスターミナルからバスで約1時間。ジプニーでも可

写真:手塚 大貴

ミアガオ教会まで来たら、近くの海辺へも足を延ばしてみて。ミアガオの小さな町を抜ければ、徒歩3分ほどで海辺に着きます。ヤシの木が生い茂る海岸に、遥か彼方から波が打ち寄せる光景は、印象的な旅の一ページとなるはずです。

可愛らしい名前に導かれて、イロイロへ

イロイロへは日本からの直行便はありませんが、マニラやセブで乗り継ぐことで気軽に訪れることが可能。フィリピン航空やセブパシフィック航空で、マニラから約1時間20分、セブから約1時間で到着します。
イロイロの魅力は、スペイン統治時代の教会やコロニアル建築が残る、その美しい街並み。治安も悪くなく、観光地化もされていないので、ゆったりと街歩きを楽しめます。その可愛らしい名前に導かれて、イロイロを訪れてみてください。
2020年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
イロイロ市公式サイト
https://iloilocity.gov.ph/main/
ミアガオ公式サイト
https://www.miagao.gov.ph/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
手塚 大貴

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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