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アメイジングな露天風呂は凍った湖の上!十勝・然別湖コタン


凍った湖の上で露天風呂に入る! そんなアメイジングな体験が、帯広の真北にある然別湖でできるんです。氷のイベント「然別湖コタン」では、この氷上露天風呂が目玉。周囲は真っ平な湖上の雪原。気温は氷点下。裸で入浴するなど、普通だったらありえない。
でも、そこにあるのは日本屈指の絶景露天風呂。湯船に浸かれば気分爽快。地獄のような環境で、極楽気分が味わえる。入らなければ損をする、その楽しさを丸ごと紹介!

究極&極限の露天風呂を求めて!

写真:湯川 カオル子

帯広駅から路線バスで真北へ1時間40分。然別湖では、毎年1月下旬から3月中旬まで、全面結氷した湖の上で、冬のイベント「然別湖コタン」が開かれます。
湖から切り出した氷でイグルーや氷の教会、アイスバーを建て、訪れた人の目を楽しませてくれます。そんなコタンの目玉のひとつが、凍った湖の上で入浴する「氷上露天風呂」。

写真:湯川 カオル子

氷上露天風呂があるのは、岸辺から150mほど沖合の凍結湖上。湯船から立ち昇る湯気が、氷点下の空気の中をたゆたう様子は、温泉好きならたまらない風景です。建物のドーム型の部分が脱衣場です。

写真:湯川 カオル子

建物の左端に見えるのが、氷上露天風呂の入口で、入浴料は無料。混浴の湯船がひとつあります。全裸入浴もできますが、水着や湯浴み着の着用も可。近年は海外からのツーリストと入浴する機会も増え、マナーを考えると水着利用が好ましいでしょう。また18時以降は男女別の時間も設けられています。
建物に見える階段の先は、2018年からお目見えした足湯。気軽に温泉を楽しみたい方は、こちらをどうぞ。でも、本当の感動を味わうのならお風呂です!

氷点下!ささっと脱いで湯船へゴー

写真:湯川 カオル子

脱衣場は土足禁止。木で作られた簡素な棚があり、試着室のような脱衣ブースも設けられています。とは言え、裸足の足は超冷たい。新聞紙などを敷くリピーターもいます。

写真:湯川 カオル子

脱衣場で重要なのは、いかに素早く服を脱ぐか。屋内とはいえ、氷でできた脱衣場は氷点下。晴れた日でも気温はマイナス6度ほど。早朝は寒暖計が示すとおりマイナス22度になることもザラ。時にはマイナス30度超えも!
ささっと脱いで、湯船へゴー。寒さに悲鳴を上げながら湯船へと向かいます。地獄のように寒いのはお風呂に飛び込むまでの10秒数だけ。その先には天国のような温泉が待っています。

絶景風呂で気分は天国

写真:然別湖ネイチャーセンター

入湯前の注意点がひとつ。どの温泉でも必須の「掛け湯」は厳禁。掛け湯をすると周囲の氷が溶けて、最悪お風呂場が湖に沈みます。だから湯船に入るための階段を上り、そのままお風呂に飛び込みます。
湯船に入ればその熱さに再び悲鳴! 外気温とお風呂の温度差は50度も。でも、10秒ほどで身体が馴れ、10分も浸かれば額に薄っすら汗が浮かぶほど。

写真:湯川 カオル子

湯船から見る絶景も素晴らしく、目の前にある展望山、通称「くちびる山」までまっ平な雪原が続きます。純白に輝く極寒の景色は、非日常感満点です。
カメラのバッテリーは摂氏0度で機能が低下し、スマホも充電残量の少ない場合や機種によってはシャットダウンします。ここで写真を撮るのなら、タオルを巻いて袋に入れたり使い捨てカイロを添えるなど、寒さ対策も怠りなく。

写真:湯川 カオル子

露天風呂の設営は、雪原に木材などで土台を作り、強化プラスチックの湯船を載せて、その周りを氷のブロックで囲みます。(写真は湯船がふたつあった頃のもので、2018年から湯船はひとつになりました)
コタンが始まったのは40年ほど前。初めは露天風呂設営のノウハウがなく、湯船を湖底に沈めたり、数人一緒に入ったらお湯があふれて氷が溶けたりと、試行錯誤の繰り返しだったそうです。

凍結湖上でホンモノの温泉を堪能

写真:湯川 カオル子

温泉は、湖畔に建つホテル風水の敷地からパイプを使って引かれます。茶褐色の濁り湯は、鉄分を多く含んだナトリウム塩化物炭酸水素塩泉で、とっても温まりますよ。

写真:湯川 カオル子

温泉を引くパイプは二重構造になっていて、外側のパイプはお風呂から陸地へ廃湯が通り、内側のパイプは常に新鮮なお湯を湯船に供給します。つまり外側のパイプを通る古いお湯が、湯船に注がれる内側の湯を保温している、という賢い仕組。

写真:湯川 カオル子

お風呂の温度は42度から44度ほどに設定。でも、時には熱めの時も。そんな時は、コタンで作業をしているスタッフに「氷をオーダー」します。これがまた豪快。イグルー建設にも使う氷のブロックを、湯船にドブンと放り込んでもらいます。
ブロック1個で約1度、湯船の温度が下がります。

感動!氷点下22度の日の出を見る

写真:湯川 カオル子

氷上露天風呂の楽しみ方のひとつが、くちびる山から昇る日の出見物です。それを見るため、夜明け前のまだ薄暗いコタンを露天風呂へと向かいます。

写真:湯川 カオル子

日の出の時刻はホテル風水のフロントで教えてもらえます。日の出前にお風呂に入り、刻々と明るくなる空の色を楽しみます。そして太陽が現れる瞬間は、初日の出を拝む気分。思わず合掌!

写真:湯川 カオル子

然別湖コタンでは、アイスバーで飲むカクテルや、アイスシアターで毎週日曜に行われるライブを楽しめます。然別湖ネイチャーセンターでは各種アクティビティも用意され、氷の世界を満喫できますよ。
温泉好きなら、必ずや入って欲しい然別湖コタンの氷上露天風呂。ここだけでしか体験できない凍結湖上の露天風呂は、氷点下での湯浴みと絶景を堪能する究極の体験。一生の想い出に残るアメイジングなお風呂です。

然別湖コタン 氷上露天風呂の基本情報

問い合わせ先:然別湖ネイチャーセンター
住所:北海道河東群鹿追町然別湖畔
電話番号:1056-69-8181
入浴時間:6:30〜22:00 (男性専用時間:18:00〜20:00、女性専用時間:20:00〜22:00)
アクセス:JR帯広駅からバスで1時間40分。またはJR新得駅からバスに乗り、途中「鹿追営業所」で乗り換えて1時間10分
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
然別湖ネイチャーセンター(外部リンク)
https://www.nature-center.jp/
然別湖コタン(外部リンク)
https://kotan.jp/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
湯川 カオル子

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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