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クラフトビールを知ろう!特徴や楽しみ方、人気醸造所まで一挙紹介

クラフトビールを知ろう!特徴や楽しみ方、人気醸造所まで一挙紹介

最近日本で急増しているというクラフトビール。特段ビール好きでなくても、普通のビールとどう違うのか、どんな銘柄があるのか気になっている人は多いだろう。「手づくり」「限定」「リージョナル」な製品に興味がある人にぜひおすすめしたいクラフトビールについて、概要から楽しみ方までを解説する。

クラフトビールってどんなビール?

画像著作者:freepik(外部サイト)
実は、日本におけるクラフトビールの位置づけはかなりあいまいで、2024年4月現在、クラフトビールについて明らかな定義はない。

「クラフトビール」は、英語のcraft beerから生まれた言葉で、「craft」が、手工業や伝統工芸といった意味合いを持つことから、「小規模な醸造所で、ポリシーを持った職人の技によって醸造されているビール」として、大手ビール会社の大量生産ビールとの違いを表していることが一般的だ。

日本のクラフトビールの製造は、1994年の酒税法改正を機に始まった。この改正によってビールの製造免許取得に必要な最低製造量が年間2,000キロリットルから年間60キロリットルに引き下げられたことで、小規模なビール醸造業者(ブルワリー)が一気に増え、現在の「クラフトビール」につながるビールが誕生したのだ。

一般のビールとの違い

酒税法上は、クラフトビールも大手メーカーによる大量生産のビールも同じカテゴリーになるが、クラフトビールは手作り感やブルワリーのオリジナリティーを出したものが多いため、大手メーカー製のビールに比べて味わいが多彩だといえる。

例えば、日本で一般的なビールはラガービールのピルスナータイプだが、小規模醸造所がつくるクラフトビールはエールビールが多く、タイプもさまざまだ。(ラガービールとエールビールの違いは後述)
とはいうものの、近年は大手メーカーもクラフトビール市場に参入して新商品を発売しているため、「大量生産で汎用型の味わいのビールと比較的少量生産で個性的な味わいのビール」の違いとしてとらえたほうが良さそうだ。

地ビールとの違い

前述の酒税法改正によって小規模醸造所製のビールが登場した当時は、現在のクラフトビールにあたるものも「地ビール」と呼ばれていた。つまり地ビールとクラフトビールは呼び方が違うだけともいえる。
ただし、「地ビール」は町おこしの一環としてつくられたものなどもあり、品質や味の完成度よりもご当地ビール的な意味合いがクローズアップされることが多かった。そのため、地ビールブームが終息し、多くの地ビール醸造所が淘汰された後は、「小規模醸造所だからこそつくれる味にこだわったビール」という意味で、「クラフトビール」を標榜するブルワリーが増えている。
【出典】国税庁ホームページ ビール・発泡酒に関するもの(外部サイト) 

クラフトビールの魅力

画像著作者:freepik(外部サイト)
クラフトビールに興味はあるけれど、普通のビールもおいしいと思っているので、それより高額なクラフトビールにはなかなか手が出ないという人もいるだろう。そんな人の背中を押すクラフトビールならではの魅力を紹介したい。
1.ビールのタイプ、味わいが多彩
日本で主流のビールは低温で時間をかけて発酵させる下面発酵製法でつくられるラガービール。その中でも大手メーカーの大量生産ビールは、ピルスナースタイルがほとんどで、これが「程よい苦みがあって、キレと喉ごしが良く、ごくごく飲める」というビールのイメージのもとになっている。

これに対して、クラフトビールの醸造所では、ラガービールをつくっているところもあるが、常温で短期間発酵させる上面発酵製法のエールビールをつくっているところが多い。エールビールの特徴は香りの豊かさとコクのある味わいで、ペールエール、IPA、スタウト、ヴァイツェン、ベルジャンホワイトなどの個性的なスタイルがあるため、クラフトビールの味わいは多彩だといえる。

また、クラフトビールは、醸造時にそれぞれの土地の水を使うこと、副材料に地元産の素材を使うことも多いため、ローカルな味わいを楽しみたい人にも向いている。

味はもとより、アルコール度数や色合いもさまざまなクラフトビールなら、自分の好みにぴったりの合うビールが見つかる可能性が高いだろう。
2.個性際立つクラフトビール醸造所が増加中
現在、日本にはクラフトビールの醸造所が800以上(※)あるといわれており、個性的なクラフトビールがどんどん増えている。
その中からいくつかをピックアップして紹介したい。

※【出典】Always Love Beer(外部サイト)
エチゴビール(新潟)(外部サイト)
日本最初のクラフトビール。ピルスナーやレッドエール、新潟産コシヒカリを使ったものなど多彩なビールが揃う。

画像提供:エチゴビール株式会社
26K(ニーロクケー)ブルワリー(東京)(外部サイト)
中央線の高架下にある3坪の極小ブルワリー。
地元武蔵野市産生ホップを使用したフレッシュホップエールや武蔵境産唐辛子を用いたレッドエールなどユニークテイストのビールもつくっている。

26Kブルワリー メンバー

26Kブルワリー メンバーの方々

画像提供:26K Brewery
ヤッホーブルーイング(長野)(外部サイト)
日本最大規模のクラフトビール会社。「よなよなエール」「インドの青鬼」「 水曜日のネコ」などユニークな名称なビールは全国区で人気。イベントなども随時行っている。

井手直行 ヤッホーブルーイング社長

井手直行 ヤッホーブルーイング社長

画像提供:株式会社 ヤッホーブルーイング
yellowbeerworks 大笹生醸造所(福島)(外部サイト)
農家が醸造するブルワリー。大麦やホップ、米、野菜など自家栽培したものを原材料の一部として使用している。

画像提供:yellow beer works
宮崎ひでじビール(宮崎)(外部サイト)
豊かな自然の中にあるブルワリー。フラッグシップの「太陽のラガー」や高アルコールで熟成する黒ビール「栗黒」など、鮮やかな個性と飲みやすさを兼ね揃えたビールを醸造。

画像提供:宮崎ひでじビール株式会社

クラフトビールならではの楽しみ方

画像著作者:freepik(外部サイト)
クラフトビールも大量生産タイプのビールも基本、個人の好みで楽しめば良いのだが、強いていえば、香り高く味わいも濃いエールビールが多いクラフトビールは、喉の渇きをいやしたり、「とりあえずビール!」的な飲み方よりも、色や香り、味をゆっくり楽しみながら飲むほうが向いているといえるだろう。
加えて、以下のようなクラフトビールならではの楽しみ方もある。


1.バイザグラス風に楽しむ
クラフトビールは種類が多いので、コース料理の一品ずつに合わせてワインをグラスで味わう「バイザグラス」的な飲み方も可能だ。料理に合わせてビールを選ぶのも楽しいが、個性的なクラフトビールを食前酒やデザート代わりにするのもおすすめ。あるいは、軽やかな風味のものからスタートして、最後に重厚な味わいの銘柄で締めるといった楽しみ方ができるのもクラフトビールならではだ。

2.気になる銘柄を飲み比べ
クラフトビールは大量生産品のビールに比べると高価だが、日本酒や焼酎、ワインに比べるとアルコール度数が低く、1本の量も少ないため、自宅や飲食店で気軽に飲み比べができるのも魅力。
クラフトビールならではのスタイリッシュな缶や瓶、ブルワリーのロゴ入りグラスをコレクションするのも楽しい。

3.推し醸造所をみつける
クラフトビールの醸造所は、飲み手に向けて、創業理念や製品への思い入れなどをしっかり発信しているところが多い。作り手の思いやストーリーを知って、応援する醸造所をみつけるのもクラフトビールの楽しみ方のひとつだ。

4.できたてのビールを飲みに行く
見学で試飲ができたり、レストランを併設している醸造所もあるので、旅のプランにクラフトビールの醸造所を組み込んで、できたてのビールを味わうのもおすすめ。クラフトビールの醸造所は全国的に増えているので、自宅近くで探してみるのもいいだろう。

クラフトビールでおいしさと楽しさをシェアしよう

画像著作者:freepik(外部サイト)
クラフトビールは味わいが多種多様で、ユニークなネーミングやデザイン性の高いパッケージも魅力的だ。そのためセンスあふれる贈り物としても活躍する。相手のイメージに合わせてビールを選ぶほか、スイーツ好きにフルーツビール、バレンタインにチョコレートビールといったチョイスの仕方も。クラフトビールを通して、おいしさと楽しさを分かち合ってみてはいかがだろうか。
著者プロフィール

まつもとようこ
「食」を専門とするライター。農・漁業、食品製造の現場、飲食関連の専門家・店舗などの取材記事執筆のほか、料理研究家としての活動も行う。
食品のお取り寄せと直売所めぐり、国内外の蒸留・醸造所訪問は、趣味を通り越してライフワーク。
飲酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児に悪影響を与える恐れがあります。
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