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サンリオ“らしく”ない? バーチャル世界への挑戦はアナログな“王道”と両立するのか

サンリオ初のVtuberオーディション、王道を守りながら新たな挑戦

まるでアニメの世界にダイブしたような体験が味わえる、バーチャルパレード「SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」の様子

まるでアニメの世界にダイブしたような体験が味わえる、バーチャルパレード「SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」の様子

 ほかにも、昨年12月にはサンリオ初のVtuberオーディションが(日本テレビグループ「Clan Entertainment」と共催)開催され、『にゃんたじあ!』がデビューしている。サンリオのキャラクターといえば、人型であってもリトルツインスターズなど2〜3頭身が王道だったが、近年はSHOW BY ROCK!!を皮切りにサンリオ男子、まいまいまいごえん、最近ではフラガリアメモリーズといった頭身高めのキャラも増えている。

 「SHOW BY ROCK!!の頃は、既存のサンリオファンの方から驚きの声はありました。でも、時代の変化もあって、今ではそういった声もなくなってきていますね」

にゃんたじあ!

にゃんたじあ!

 これらのキャラクターはデジタル展開との相性もよく、アニメやゲームといった従来とは異なる界隈のファン層を取り込んだのが特筆すべき点だ。

 「ただ、にゃんたじあ!に関してはあくまでVtuber、クリエイターであり、キャラクターとは少し位置付けが違います。いうまでもなく、Vtuberはコメントに即座に反応してくれたり、名前を呼んでくれたりといった双方向のコミュニケーションが魅力。ファンが能動的に関与することで固い絆が築かれるのは、明確な世界観のもとに提供される従来の漫画やアニメのキャラクターとはまったく異なる領域であり、これまでサンリオが培ってきたノウハウにもない概念でした」

 町田さんの言う通り、Vtuberがファンを惹きつけているのはキャラクターとしての見た目だけではなく、“パーソナリティ“だ。ブレない世界観で作り上げられた従来のサンリオキャラクターは、Vtuberとは正反対の存在かもしれない。

 「どちらの在り方が優れているという問題ではなく、双方向性で魅了するVtuberが多く人の心を掴む存在なのはたしかなこと。そして、サンリオがこの先もグローバルに笑顔の輪を広げていくためには、これまでの王道コンテンツを大切に守っていく必要もあります。それと同時に、新たなエンターテイメントの追求、コミュニケーションの創出には常に前向きでありたい。後発ながらもこの領域にチャレンジしていくのは、『みんななかよく』というサンリオの普遍的な理念を未来にわたって繋げていくためです」

 今やレッドオーシャンと言われるVtuberだが、にゃんたじあ!には今後『SANRIO Virtual Festival』という活躍機会がある。もちろん、そのバーチャル空間ではハローキティやシナモロールをはじめとするキャラクターたちとも存分に触れ合える。「VRなんてよくわからない」「やっぱりリアルじゃないと…」という人も、スマホやパソコンだけでも参加できるというから、この週末に一度覗いてみてはいかがだろうか。サンリオが長年にわたって築いてきた温かく笑顔に溢れた世界が、バーチャルの空間にもたしかに広がっていることを体験できるはずだ。

(C)2024 SANRIO CO.,LTD. S/D・G SP-M  著作(株)サンリオ

■『SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland』(3月17日まで)(外部サイト)
■YouTube 【#サンリオVfes】サンリオバーチャルパレード「SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」(外部サイト)
※リンクから上演中のバーチャルパレード「SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」がご覧いただけます。
■にゃんたじあ!公式ページ(外部サイト)

(文:児玉澄子)

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