「帝国×悲しみ」がコンセプトのメンズグループSAD originals.が2月13日に2ndシングル「戦いが消えた日」を発売。同曲は、アニメ『デュエル・マスターズWIN 決闘学園編』OPテーマとなっており、楽曲の幅がさらに広がっている彼らにORICON NEWS編集部が突撃！　新曲の制作秘話や今後の活動についてメンバーに話を聞いた。

初のアニメのタイアップ曲「戦いが消えた日」、必死に立ち向かっていく様を表現

――2ndシングル「戦いが消えた日」がリリースされます。1stシングル、1stアルバムの流れから今回新曲発売。どのような想いですか？

きゆう　1stシングル、1stアルバムを発売したのが昨年8月なんですけど、すぐにまたこうして2ndシングルを出すことができてとてもうれしいです。2ndシングルに収録されている3曲ともに、アニメやテレビ番組のオープニングやエンディングとして起用していただき、たくさんの人の目や耳に触れる機会を作っていたただけている今の環境に感謝して、もっともっとパワーアップしていきたいと思いました。

――「戦いが消えた日」は、アニメ『デュエル・マスターズWIN 決闘学園編』OPテーマとなっています。MVを見た方から、「深みを感じる」「歌詞がいい」、また「アニメファンのお子さんが曲を聴きたいとMVを検索した」など感想が寄せられています。みなさんの元にも新曲を聴いた反響が届いていると思いますが、あらためてどのように感じますか？

りく　SAD originals.初のアニメのタイアップ曲であり、個人的に僕のセンター曲でもあるので、そのような感想をいただけてとても光栄です。ライブに足を運んでくださるかたたちからも、歌い方だったり、表現の仕方だったり、ダンスだったり……いろんな部分で褒めていただけて、もっともっとたくさんの方たちの元にこの曲が届けばいいなと思いました。

ゆじめろ　これまで以上に、この曲を通して僕たちのことを知ってくださった方の声が多くて。着実にステップアップしていることを実感できましたし、これからもっともっと多くの人たちに存在を知ってもらえるように頑張ろうと思いました。

たくみ　何より『デュエル・マスターズ』は、僕たち世代のアニメで、カードゲームもやったりしていたので、純粋にうれしかったですね。

ゆじめろ　最初に話を聞いたときは、正直、現実味がなかったんですよ。でも、実際に放送されているのを見て、うわっ現実なんだ！　って(笑)。

たくみ　日曜日の朝の8時半に放送されるので、普段、僕たちはそんな時間に起きているはずもなく(笑)、結構眠い目をこすりながらの視聴だったんですけど、曲が流れた瞬間、一気に目が覚めました。

――「戦いが消えた日」は、今回どのようなテーマをもって制作されたのでしょうか？　皆さんはどのような曲だととらえていますか？

りょへ「戦いが消えた日」今回デュエル・マスターズWIN 決闘学園編のOPテーマになっています。自分の歌っている歌詞に、「戦う為の切り札」という歌詞があるんですけど、デュエマの世界観に沿ったかっこいい曲になっています！　仕事に行く前など１勝負したい時などに聞くと力が湧いてくると思います！

ろうが　僕は歌詞を見たときに、一見、強そうな印象を受けたのですが、1つ1つ分解していくと、じつはこの世界に生きている僕たちは強くなくて。弱いながらも、必死に立ち向かっていくんです。ひとつの戦いが終わるとまたさらなる戦いがはじまり、そうやって何度も何度も戦っていくうちに僕らは強くなっていく。そんな進展が感じられる曲だなと思いました。

――今回、MVも病院のベッドにパジャマなどのシーンがあり特徴的な仕上がりになっています。一転してダンスもかっこいいという反響もありますが、MVを撮影する時には、どんな映像作品に仕上げたいと考え作り込んでいきましたか？　

ろうが　まずダンスに関して、僕が振り付けを担当させていただいたのですが、歌詞を見て感じたように、強者感のある余裕な感じではなく、弱いけどそのうち強くなっていくぞ！　という。何かに必死に食らいついて、俺たちはやってやるぞ！　みたいな。アグレッシブで攻めた振り付けにしました。

ゆじめろ　撮影場所が白い空間だったので、シンプルなだけに、ダンスのごまかしがきかないなと思ったんです。ただでさえ10人合わせて踊るのは大変なんですけど、いつも以上にひとつひとつの動きはもちろん、メンバーと気持ちを揃えることを意識しました。

ろうが　しかも、今回はダンスの練習期間が短くて。いろんな意味でハードだったと思いますが、全員の気持ち的にも統一感のあるダンスになったと思います。

――新メンバーのかおるさんは、初のMV撮影で、いきなりハードな現場になってしまったと。

かおる　初めての経験なので、めちゃくちゃ緊張しましたし、ダンスももともと得意なほうではなかったので、激しいダンスで、かなり苦戦しました。でも、出来上がったMVを見たら、しんどかったですけど、それ以上にいいものができてよかったなと思いました。

キラ　でも、一番ダンスに苦戦したのはじつは僕で。練習期間が短かったこともあり、ちゃんと振りが頭に入ってなくて。同じところを何度も間違えてしまって、メンバーに予定より多いテイク数をとらせてしまいました。でも、なんとかやり遂げることができて、その日最大の表現はできたと思いますし、今ではほぼミスもなく、自分なりにかっこよく見せることができていると思います。

――MVの注目ポイントをお聞かせください。

たくみ　真っ白な背景に、制服と初期衣装とパジャマの3つの衣装で踊っているんですけど、何回もカットを重ねているにも関わらず、まるで1本の動画のようなストーリー性のあるMVになっています。個人的な注目ポイントは、大サビ前。センター担当の青色りくが2人いて、えっ何でりくが2人いるの？　って目が釘付けになりました。

りく　監督が撮り方にこだわってくださって。出来上がるまでどんな感じになるのか想像がつかなかったんですけど、自分が分身して完成していてびっくりしましたし、うれしかったです。

MV撮影裏側で怒った“お弁当戦争”、争いの末「戦いが消えました…」

――ほかに撮影の裏話はありますか？

キラ　お弁当戦争が勃発しまして……。

一同　(笑)

キラ　お昼は全員シューマイ弁当だったのが、夜は3種類あって。

たくみ　唐揚げ、青椒肉絲、焼肉の3種類ね！

はると　めっちゃ覚えてる(笑)。

キラ　唐揚げが一番人気で。同じのを選んでしまったら、じゃんけんをして決めるんですけど、僕はじゃんけんに負けてしまって、唐揚げが食べたかったのに、焼肉になってしまって。

たくみ　（キラの話をさえぎって）僕なんて取り合いのじゃんけんすら参加できなかったんだから。やり直してって言おうと思ったんだけど、すでにみんな食べ終わっていて。その瞬間、SAD originals.やめようかと思いました(笑)。

――そこまでのおおごとになるとは。

キラ　いや、お弁当ってめちゃくちゃ大事なんですよ。お弁当の内容でテンションが上がったりしますから。

たくみ　そうそう。そもそも人数足りないって気づかない？（まだ怒りが収まらない）

ゆうが　いつもだったら気づくけど、12時間とか撮影して、みんな完全に疲れ切っていて、意識朦朧としている中だったから。

たくみ　だったら仕方ないか。いや、りくだけは、センターで誰よりも撮影時間長くてお疲れだったと思うから、なんでもいいけど(笑)。

りく　俺も残り物だった。

ろうが　俺、なんなら一番最後だった。映像の確認をしていたから。

たくみ　じゃあ、許す！　

ゆうが　そこまでお弁当に熱くなれるとは。俺も別に何でもよかったし。

たくみ　なんかひとりで熱くなって恥ずかしいじゃん(笑)。

はると　戦いが消えました…。

一同　(笑)

夜の屋上でパフォーマンスした「night dancer」、「高度な技をやっているので、ぜひ注目してみてほしいです」

――「night dancer」「アイドル界隈」はどのような曲に仕上がっていますか？

かおる　「night dancer」は、CRE8BOYさんが振り付けをしてくださって、歌もダンスも今までのSAD originals.にはないような美しさや儚さが感じられる楽曲になっています。一方、「アイドル界隈」は、キャッチーで元気になれる曲で、ファンのみなさんはもちろん、ほかの演者の方にも共感できるフレーズがたくさん出てくるので、ぜひ歌詞に注目しながら聞いてほしいです。またサビのダンスも踊りやすいので、ライブでみなさんと一緒に踊って盛り上がりたいです。

――「night dancer」のパフォーマンスMVは、「ダンスをバチバチに踊っていてかっこいい」など、衣装やダンスにも注目が。どのようなところにこだわって制作されましたか？

はると　「night dancer」というタイトルの通り、夜、屋上で撮影しました。衣装は、プロデューサーさんがそれぞれのメンバーに合うように、各々違うコーディネートしてくれました。ダンスは、今まで僕らがやったことのないジャンルに挑戦しました。間奏でゆじめろを持ち上げるシーンがあるんですけど、もしかしたらメン地下史上初じゃないかというぐらい、高度な技をやっているので、ぜひ注目してみてほしいです。

――「アイドル界隈」のパフォーマンスMV、先ほども言われていたように、ライブでも盛り上がりそうな曲であることが想像できました。ライブを観に来られる方たちに、どんなふうに楽しんでほしいなど、パフォーマンスする上での思いはありますか？

りょへ　今回アイドル界隈は2ndシングルにも収録されていて、すごいキャッチーでめちゃめちゃ盛り上がる曲です！！　振り付けがすごい真似しやすく特にサビをみんなで一緒に踊って欲しいと思ってます。僕自身1番ファンの皆さんにやってほしいのが、途中の感想のコールです。そこを皆さんと一体になってやりたいです！

ウィースペケスィ！チャペチャペチャぺ！
長くなっちゃうので公式Twitterで見てみてください！笑

キラ　僕たちと一緒になって踊れる振りはもちろん、一緒に叫んだり、歌いたくなるフレーズが散りばめられていて、実際にライブで大盛り上がりの1曲となっています。

たくみ　サビのコール＆レスポンスを誰が一番大きく言えるのかというのをやったときに、僕は後ろで踊っているのに、キラの声がマイクなしで直で聞こえてきて。あまりにも声量がすごすぎて、それからはキラに負けないように、全員で大きな声を出そうと決めてやっています。なので、ぜひライブに来てくださった方もキラに負けないように、一緒に大声を出して楽しんでもらえたらうれしいです。

異なるテイストの3曲で音楽の幅を広げたSAD originals.　1stワンマンライブを開催

――「戦いが消えた日」「night dancer」「アイドル界隈」、今回の2ndシングルでさらに曲の幅を広げられたかと思います。これらの曲をもとに、グループとして今後どんな活躍をしていきたいですか？ 今後ライブ・パフォーマンスのこんなところに期待していてほしいなど、ファンの方へのメッセージをお願いします。

ゆうが　ジャンルが違う3曲になっていて、グループのコンセプト、持ち味にもなっている、表現力の幅もさらに広がったと思います。グループのYouTubeチャンネルも10万人を最近突破しましたし、SNSをはじめ。この先、地上、メディアに出演する機会が増えるような活動をしていけたらいいなと思っています。そして、3月21日には１stワンマンライブを恵比寿のリキッドルームで行います。この会場を僕たち（のファン）だけで埋め尽くしたいので、ぜひみなさん足を運んでいただけたらうれしいです。

りょへ　嬉しい事に2ndシングルまで出させていただいてすごい嬉しいです。
今回出させていただけてる曲はすごいキャッチーで楽しい曲からかっこいい曲まであって、もっとファンの皆さんを魅了できるように頑張っていきます！　SAD originals.はどんな事にも挑戦していくのでこの先急成長していく姿をファンの皆さんに注目していただきたいです！　そして今以上にもっともっと沢山の方々に僕たちの歌やダンスを届けたいと思っています！

かおる　今回収録された3曲はどれも愛される楽曲だなと思います。新メンバーとして、僕もいろんな方に愛されるように、1回1回のライブを大切に、みなさんに楽しんでいただけるように頑張りますので、これから応援よろしくお願いします。

きゆう　僕自身、まだまだ未熟なところはあると思うのですが、会いに来てくださったファンの方、ひとりひとりが楽しい思いになっていただけるように、これからもっともっと成長していきたいと思います。頑張ります！　ぜひずっと見守っていてください。

りく　ファンの方へ。いつも応援ありがとうございます。たくさんのアイドルがいる中で自分たちを選んでくださって感謝しています。大好きです。SAD originals.の日々は、かけがえのない人生の思い出になると思うので、これからも欠かすことなく僕たちについてきてください。

ゆじめろ　いつも見てくれてありがとうございます。いい意味でメンバーが怖いというか。最強の仲間であり、最恐のライバル（敵）だと思っています。みんなのポテンシャルがすごくて、新しいことをするたびに吸収して進化しているので、自分もそれに負けないぐらい成長をして、まだ見せていなかった魅力を出していきたいと思います。

はると　僕を推しメンに選んでくれて、いつも褒めてくれて、いっぱい甘やかしてくれて、僕がつらいときに側にいてくれて本当にありがたいと思っています。みなさんも仕事とか学校とか、人生つらいことが多いと思いますが、そういうときこそ僕が元気と癒しをあげますので、ずっとそばにいてください。

ろうが　メンバー全員同じ気持ちを背負って活動しているぶん、言うことが重複してしまって埋もれてしまうので、僕はあえて一言。期待しといてください！

キラ　僕は歌をほめられることが多いんですけど、まだダンスを歌並みに褒められたことがないので、ダンスの実力とともに、全体のパフォーマンス力を上げていきたいと思います。ファンの方には、（小声で）期待しておいてほしいです。

ろうが　お前、俺が埋もれるようにしたんか！

一同　(笑)

たくみ　いつも応援していただきありがとうございます。個人的に自分は一番ライブが好きで、楽しいし、生きがいだと思っています。僕たちにとっては毎週のようにやっているライブでも、来てくださる方にとっては、もしかしたら最初で最後になるかもしれないですし、貴重な時間とお金を費やしてくださっているぶん、僕たちも慣れずに、1回1回のステージを全力で、ファンの方を裏切らないように、パフォーマンスを追求していきたいと思います。これからも温かい応援をいただけたらうれしいです、うぇい！

取材・文／星野彩乃

YouTube：SAD originals.（外部サイト）

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