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遊助『些細なことでも、決して無駄じゃない――歌を通して伝えたいこととは!?』

現在、自身の年齢と同じ34公演に渡る全国ツアーの真っ只中の遊助。この夏、遊助が送る新作「とうもろこし/Earth Child」は、まさに夏男・遊助ならではの壮大なサマーソングに仕上がった。

立ち止まって探すことが何よりも大事――歌を通して伝わればうれしい

  • 遊助

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  • 「とうもろこし/Earth Child」【初回生産限定盤A】

    「とうもろこし/Earth Child」【初回生産限定盤A】

――まず「とうもろこし」ができるまでの過程を教えてください。
遊助よく俺は友だちやいろんな人から相談されるんだけど、ブログのコメントやファンの人からの手紙を読んでいて、“私って何を持っているんだろう?”“これでいいんだ〜って諦めていないかな?”とか……いろんな葛藤が常にみんなあるんだよね。でも、結局そんなの自分自身でしか答えなんて出せないし、だからこそ自問自答する瞬間がいっぱいあると思う。そうやって立ち止まって探すことが何よりも大事なことなんじゃないのかなって、そういう歌を書いてみたいと思って作りました。

――遊助さんは常に前進あるのみ!的なイメージがありますが。
遊助とくに物作りをしているときは、いろんな葛藤が出てくる。俺が今伝えられること、俺だからこそできることは何だろう〜って、音楽もお芝居でも、毎回必ず自分探しをするから。その人にとって何ともない1日が、隣の人にとってはすごく貴重な、奇跡的な1日かもしれないし、些細なことでも、決して無駄じゃないんだよってことが、この歌を通して、みんなに伝わってくれたらうれしいな。

――「とうもろこし」というタイトルに込められた意味は?
遊助あ〜この質問を聞かれるのが毎回一番嫌なんだよね(笑)。ただ黄色い食べ物だったからっていう、それ以上でもそれ以下でもなく……もうね、賛否両論でした(笑)。

――いろいろ深読みしちゃいました。
遊助そう、それ!聴いてくれた人たちがいろいろ深読みしてくれたらいいなって。いろいろ後づけで考えたんだけど、結局うそっぽいからダメ!って。だから、ハッキリいいます。何も深い意味は込められていません!

――そんな堂々と言わなくても(笑)。
遊助夏の食べ物がいいな〜ってなんとな〜く思っていたんだけど、パパイヤ、マンゴーじゃねえなって。ギュッとした感じの食べ物、あ〜とうもろこしいいんじゃない!って。でもさ、「とうもろこし」って聞いてこの曲調は思い浮かばないでしょ?

――確かに。
遊助でも、それもいいかなって。タイトルって自由だからさ。

――この曲を聴いたら、「とうもろこし」って、温かい、前向きな言葉なんだなって。
遊助でしょ〜!パンチあるよね、とうもろこしって(笑)。とうもろこしを食べるときに、この曲を思い出してくれたらうれしいよね。

今回のツアーは今までの総決算、やりがいがあるし最高に楽しい!

  • 「とうもろこし/Earth Child」【初回生産限定盤B】

    「とうもろこし/Earth Child」【初回生産限定盤B】

――今回の「Earth Child」のミュージックビデオ(MV)に収録されているアマゾンの暑さも尋常じゃなかったんじゃないですか?
遊助いや、日本のほうが暑いね。あっちはカラッとしてるし、夜は涼しい。それにアマゾンに行ったら、自然と自分の体や雰囲気もアマゾン仕様に変わるんだよね。日本にいたら、虫とか見て嫌だなって思うのに、あっちに行ったら全然気にならなくなるし、何を見られても恥ずかしくなくなる。

――それは遊助さんだからじゃないですか?
遊助いやいや。人間の適応能力ってすごいと思うよ。ぜひ読者の方にも1回行っていただきたい!切実に!!

――実際に体感しないとわからないことは多いですよね。
遊助正直、行くまでは俺も抵抗あったしね。

――えっ?まさか遊助さんが行く前に抵抗があったとは!?
遊助面倒くせぇ〜って(笑)。注射を10何本も打たないといけなかったり、行く前は、何でやるって言っちゃったんだろう〜って後悔の念ばかり。でも、着いた瞬間、来てよかった〜!楽しい〜!!って(笑)。俺、旅行に行く前って、いつも結構テンション下がるんだよね。トランクに荷物を詰め込んで、帰ったら新品な服もパンツも汚れて、洗濯物がいっぱい溜まるんだろうな〜荷物重いし、暑いしもう〜って(笑)。しかも、飛行機で30時間かかるって言われて……。でも、行ったら絶対楽しいだろうなっていうのは想像ついてて。新しい自分を発見するためには行くけど、決してウキウキはしてないね。

――逆に向こうから日本に帰ってきたときはどんな気持ちだったんですか?
遊助今度は、日本に戻るのが面倒くさくなるんだよね(笑)。一旦環境に慣れると、それが心地よく感じられて。今いる場所から飛び立つことって結構勇気がいるじゃない?旅行もそうだし、引っ越しもそうだし。

――今回のアマゾンでも充実した時間を過ごされてきたのは、楽曲、MVからも伝わってきます。言葉はわからなくても、聴いていてグッと感じるものがありましたから。感じるってことは、きっとそんなことはないと思いますよ。
遊助うん。だって、いい顔して歌ってたもん。あの声に出てるもん!

――そうですよ。今回は楽曲の趣は違うけれど、2曲とも壮大な楽曲になっていますね。「とうもろこし」は言葉の強さ、「Earth Child」は生命力の強さを感じます。
遊助何かつながりみたいなものを表現したくて。

――“今日という命のバトン”とか、“今日という唄声のバトン”とか、まさにですよね。また3曲目の「Tropical」と4曲目の「He is Me」は、一変してノリノリのサウンドで。
遊助ザ・サマーチューン!「Tropical」はけっこう前に作ってたんだけど、今年の夏のシングルには絶対この曲を入れようって。


――最後に、もし、答えたくなくなかったらいいんですけど……。
遊助いいよ、何でも答えるから。

――では、夏の恋ネタを教えてください。
遊助いっぱいあるよ〜。地元が海近いし、花火大会も多くて。週末になると花火の音が聞こえて来て、あれ、今日どこで花火だっけ?って。結構みんな花火が一大イベントだったりするけど、俺にとっては普通のことだったから、学生時代はよくデートで行ってたよ。

――とはいえ、今年の夏は、ライブ三昧ですよね。
遊助もうね、自分で言うのもなんだけど、すげえいいよ(笑)。俺自身がお客さんになって、俺のライブみたいもん(笑)。今までの総決算じゃないけど、マインド的にもすごくいいし、全曲、全パフォーマンス、最高に楽しいんだよね。やりがいがあるというか、伝えたいというか。しかも、34公演すべてネタも変えてるから、内容が違うんだよね。それに、お客さんみんながいい顔してるんだよ。その顔を見て、あ〜今年もやってよかったって。同時に来年どうしようって感じなんだけど……(笑)。

――みずからハードルを上げちゃいましたけど。
遊助そうそう。でも、それが当たり前だからね。昨年よりも今年、今年よりも来年のほうがいいライブ、進化した俺を見せなきゃいけないから。ライブに行けなかったという人は、夏の暑さや楽しさ……夏の要素をふんだんに入れたこのシングルを聴いて、夏の思い出をたくさん作ってほしいです。そして、みんなの夏の思い出のなかに、この曲たちがいてくれたらうれしいです!
(文:星野彩乃)

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