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「chocoZAP」設立1年で会員数日本一&1000店舗達成の衝撃 RIZAPグループ瀬戸健社長「サービスが増えても月額料金は変えない」

瀬戸健社長

 24時間365日無人営業のコンビニジムを掲げるchocoZAPが1周年を迎え、国内フィットネスジム会員数日本一および1000店舗出店を達成した。同事業を運営するRIZAPグループの瀬戸健社長がORICON NEWSの取材に応じ、この1年の総括。さらなる進化を遂げる新サービスの狙いと基本スタンス、chocoZAPが目指す未来について語ってくれた。

スポーツジムの“民主化”、運動へのハードルを下げたことが成功要因

RIZAPグループ 瀬戸健社長

RIZAPグループ 瀬戸健社長

――chocoZAPはオープンからわずか1年で国内フィットネスジム会員数日本一となり、1000店舗出店を達成しました。その要因はどのように考えていますか?

瀬戸健社長 運動に対するハードルを大きく下げたことが、お客さまに受け入れられたと思います。普段着のまま靴も履き替えなくていい。日々の生活の中で、スポーツや運動が特別だったところを民主化したのが重要なポイントです。運動未経験や初心者を始め多くの方に無理なく簡単便利に継続してご利用いただけるように、RIZAPで積み重ねてきたメソッドを活用しています。

――ライトなフィットネスユーザーを獲得して急成長を遂げた背景には、パーソナルトレーナーが結果にコミットするRIZAPの文化やブランド力がやはり起因したのでしょうか?

瀬戸健社長 フィットネス人口の中で初心者が占める割合は圧倒的に高い。そこへのサービスを提供する環境を整える中で、RIZAPの知名度やブランド力は大きく影響したと考えています。RIZAPで得た知見やノウハウがなければ、いまのchocoZAPの状況を実現できていませんでした。

新サービスのセルフホワイトニング

新サービスのセルフホワイトニング

――今回、新たにセルフホワイトニングやネイルといった美容サービスの追加が発表されました。美容領域を伸ばすことには、どのような利点と狙いがあるのでしょうか?

瀬戸健社長 運動を広く捉えると“自己投資”になります。運動を通して体調を維持して健康的な生活を送り、毎日を楽しく生きていく。美容もそこに通ずる自己実現の1つになります。コロナ禍において、自己実現や自己投資は不要不急のカテゴリーに区分されましたが、毎日を楽しむことは人が生きていくうえで大事なことであり、健康や美容は生活の一部でもあります。我々はそうしたライフスタイルを提案していきたいと考えています。

サービスが増えても月額3278円を継続 chocoZAPとRIZAPは補完的な関係

新サービスのデスクバイク

新サービスのデスクバイク

――chocoZAPは月額3278円(税込)です。美容サービスが拡充されていく中、今後もこの価格を続けていけるのでしょうか?

瀬戸健社長 基本的に継続していきます。サービスはこれからどんどん増えていきますが、よほどのことがない限り価格は変えません。

――オープンから1年でまだ投資段階かと思いますが、事業の黒字化はいつくらいを見据えていますか?

瀬戸健社長 既存の店舗ごとでは早期に黒字化を達成していますが、新規店舗をどんどん増やすことへの投資と、システムなどのインフラやスターターキットなど含めた初期投資を回収中です。ただ、すでに月単位の売上規模は24億円以上あり、会員数はさらに積み上がっています。公表はしていませんが、損益分岐タイミングは見えています。

――chocoZAP事業への投資額を教えてください。

瀬戸健社長 それなりの金額とお答えしています(笑)。どう回収していくかに関しては、会員さまは24時間どこの店舗でも利用できるサービスであり、店舗ごとの混雑状況はアプリで一目瞭然。空いている店舗をご利用いただくことで、1店舗ごとに効率的に稼働しており、満足度も高い。シェアリングエコノミーが成立しています。

新サービスのマッサージチェア

Wi-Fi完備のワークスペースも

――2000店舗達成への道筋を2年後としていますが、この先の会員数の具体的な目標を教えてください。

瀬戸健社長 快適にご利用いただける1店舗あたりの利用者が800〜1000名くらい。それが2000店舗だと160万人ほど。いまのペースでいけば、2年かからず実現できそうです。

――RIZAPはヘビーユーザーを対象にパーソナルトレーナー文化を根付かせましたが、chocoZAPは対極のライトユーザーに向けたジムです。御社の両サービスの位置づけを教えてください。

瀬戸健社長 補完的な関係です。chocoZAPが日常の運動という自己投資のきっかけとなり、そこから価値観が変わって、RIZAPで本格的にトレーニングを始める方が増えています。また、RIZAP会員はchocoZAPでも日常のトレーニングをされる方が多くいます。双方がライバルではありません。お互いに補完しあってサービス価値を高めている関係性にあります。

――chocoZAPはわずか1年で1000店舗まで拡大しました。急激な成長から、ひずみのようなものは生まれていませんか?

瀬戸健社長 1店舗あたりの利用者が100人から400人となって、いま約1000人まで増えました。そうなるとゴミの量が増えたり、マシンの利用回数から清掃頻度を上げなくてはならなくなったり、快適な利用環境を維持するためにさまざまなやるべきことの絶対数が増えているわけです。そうしたなかで、例えば清掃はスタート当初の週4回から週12回に増やしています。状況に応じてやるべきことは変わってきますが、新しいサービスがどんどん増えるなか、効果的かつ効率的に安全で快適な利用環境を維持し続けていくために、常に先手を打って取り組んでいかなくてはいけないと考えています。

美容サービス中心の店舗ができる可能性も…コンビニなど他施設との連携を強化

新サービスのマッサージチェア

新サービスのマッサージチェア

――「エンターテインメント」をこれから提供するサービスの1つとして掲げています。いつまでにどのようなサービスの提供を想定しているのでしょうか。

瀬戸健社長 具体的なサービス内容はまだ発表できませんが、1年ほどでの提供を考えています。エンターテインメントに関しても従量制ではなくサブスクを1つのポイントにして、お客さまに満足していただけるサービスを近い将来に提供します。

――美容サービスが増えていますが、この先、美容のみの店舗ができていくこともありますか?

瀬戸健社長 女性のお客様が多いので、美容を中心にしたサービス構成の店舗を出すこともあるかもしれません。chocoZAPブランドのなかで、そういったカテゴリーが生まれる可能性もあります。ただ、まずは多くの方にご利用いただける最大公約数的に標準化した店舗形態を目指しています。

店舗内にはドリンクサーバー「ちょこカフェ」が設置され、リッチローストコーヒーやプロテインドリンク、コラーゲンペプチド配合のドリンクが楽しめる

店舗内にはドリンクサーバー「ちょこカフェ」が設置され、リッチローストコーヒーやプロテインドリンク、コラーゲンペプチド配合のドリンクが楽しめる

――新たな美容サービスのほか、ドリンクサーバーを設置する「ちょこカフェ」もスタートします。健康と美容のサブスクモデルになっていますが、コンビニジムの完成形をどう考えますか?

瀬戸健社長 生活の中の特別だったものを身近にしていくのがchocoZAPです。限られたスペースで、お客さまが求める“便利で楽しい”を常に進化させていきます。体験を提供していくなかで、それをやり続けていきますので、完成はありません。常に変わっていきます。

――コンビニジムのchocoZAPが、コンビニと併設されていく未来もありそうに感じますが。

瀬戸健社長 一般的なジムは、週1回以上利用される方が5割ほどと言われています。chocoZAPは8割の方が週1回以上利用されており、他のジムと比較しても来店回数がすごく多い。いろいろなサービスがあり、それだけの来店頻度の高さがあることで、コンビニとの連携もしやすくなるかもしれません。今後のそういった可能性は十分にあると思います。

(文/武井保之 写真/片山よしお)
◆chocozap(ちょこざっぷ)公式サイト(外部サイト)
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