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デビュー4年で飛躍の眞栄田郷敦、兄弟関係にも変化「やっぱり兄貴ってすげーなと思うことが増えました」

眞栄田郷敦

 現在公開中の映画『東京リベンジャーズ2』では錚々たるトップ俳優陣と肩を並べ、『どうする家康』では大河ドラマ初出演も果たした俳優・眞栄田郷敦。父は故・千葉真一さん、兄は新田真剣佑という芸能一家だが、かつてはプロのサックス奏者を目指していた彼が俳優を志したのは、高校卒業のタイミングだった。19歳でデビュー以来、映画、ドラマと着実にキャリアを重ね、わずか4年で急成長を遂げるとともに、兄弟関係にも変化があったようだ。眞栄田が『東リベ』や大河出演で感じた思い、“兄貴”への憧れを明かした。

北村匠海、吉沢亮、山田裕貴…『東リベ』豪華キャストとの共演に「日和ってました(笑)」

 2019年公開の映画『小さな恋のうた』でデビューした眞栄田郷敦。彼の名を広く知らしめる大きなきっかけの一つになったのは、2021年に公開された人気漫画原作の映画『東京リベンジャーズ』だ。その年の実写映画でNo.1ヒットを記録した同作で演じたのは、物語の軸となる「東京卍會(トーマン)」の結成メンバー・三ツ谷。出番はそう多くはないながら鮮烈な印象を残し、公開後は「“三ツ谷だ!”と声をかけていただくことが多くて、反響の大きさを実感しました」と振り返る。

 前作の撮影時は、デビューして間もないころ。主演の北村匠海を始め、吉沢亮、山田裕貴など、キャリアのある年上の俳優陣の中で、「日和ってました(笑)」と吐露した。「当時はやらなければならない目の前のことに必死で、余裕がなかったですね。でも、これだけのキャストの皆さんの芝居を間近で見られたことで、単純にすごく燃えたし、刺激を受けました。たまたま運がよくメンバーに入らせていただきましたけど、いつか対等にしっかり演じられるようになりたいという思いで、毎日必死で撮影に臨んでいました」
 空き時間も、共演者との距離感がわからず、全然しゃべれなかったそう。しかし2年の時を経た続編の撮影では、共演者が口々に「郷敦が急におしゃべりになった」と驚きを表した。「自分に余裕ができたのもあるし、意外とフランクでいいんだなということを理解し始めて(笑)。撮影中も、周りの意図をくみ取れるようになりました」と自身でも成長を実感しているようだ。

 他キャストも、この2年で北村匠海は「猫」でヒットを飛ばし、吉沢亮は大河主演、山田裕貴もドラマ主演を果たすなど、急成長を遂げた。再結集した『東リベ2』では、新キャストに永山絢斗や村上虹郎、高良健吾らも迎え、改めてスター揃いの現場となった。「自分も成長したかもしれないけど、周りの皆さんもとどまっていたわけではないので、現場での心持ちは前作の時と変わらなかったです」と、謙虚な姿勢を崩さない。
 演じた弐番隊隊長の三ツ谷については、「創設メンバーだからマイキー(吉沢亮)やドラケン(山田裕貴)と対等に話せる一面もありつつ、その2人を立てながら、他のメンバーのことも気遣ってサポート役もできる。そういう仲間思いなところがすごく魅力的だと感じました。次は原作では弐番隊の話なので、ぜひできたら嬉しいですね」と、さらなる続編への意欲も見せた。

 自身に近いキャラクターを尋ねると、意外にも「キサキ」(間宮祥太朗)という答えが。「東卍メンバーほど他人のことを思えないし、頭を使うタイプなんで(笑)」と即答する姿からは、23歳にして客観視できるスマートさも垣間見える。

大河初出演で「自分の表現の少なさに直面」 憧れは“兄貴”「スターで天才だなって」

 2019年のデビュー以来、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(’20)では愛され子犬キャラの部下、『プロミス・シンデレラ』(’21)では金持ちで意地悪な高校生、『エルピス−希望、あるいは災い−』(’22)ではテレビ局の若手ディレクターと、各作品で別人格を見事に演じ分け、わずか4年でトップ俳優と肩を並べるまでに成長。今年は『どうする家康』で大河初出演を果たし、さらなる飛躍を遂げようとしている。

 大河で演じた武田信玄の息子・武田勝頼については、「自分と重なる点も多い」と語るも、撮影では槍を使ったアクションや、乗馬の訓練、武将の所作など、全てが初めて尽くしだったという。

「自分の表現の少なさに直面して、難しさも感じました。でも、初めてのことをたくさん経験させていただいたおかげで引き出しが増えましたし、現代とはまた違ったエンタメの面白さも実感できましたね。今回僕が演じた武田勝頼は、今までとはちょっと違ったアプローチで描かれていて。歴史に詳しい方も楽しんでいただけると思いますし、知らない方も観やすく仕上がっていると思います」
 武将を演じるには「あまり華奢だと説得力がない」と感じ、カロリー計算した食事とトレーニングで増量。激しいアクションシーンに臨んだ映画『カラダ探し』(’22)の際は、軽量計を持ち歩き、1グラム単位でご飯を測って調整していた。

「ありがたいことに作品が続いているので、役ベースで食事を考えていますが、もしオフが1ヵ月あったら、めっちゃ食べると思います。ジャンクフードが好きなので、ハンバーガー巡りとかしたいですね(笑)」
 役に対しては人一倍ストイックさを見せながらも、世間からのイメージに関しては「自分のやりたいこと、好きなことをやっているだけなので、周囲の声は気にならない」とあっけらかん。「これからも好きなことをやって、楽しんで生きていきたいですね。上手い芝居より、求められているもの、それ以上の物を一つ一つ形にしていって、チャンスを物にできるよう、積み重ねを大事に成長していけたらと」と真っ直ぐ語る姿からは、芯の強さが伺えた。

 厳しい芸能界を生きる中で、かねてから俳優として活躍する新田真剣佑との兄弟関係にも、変化があったようだ。「最近、やっぱり兄貴ってすげーなと思うことが増えました。今までは大して思ってなかったんですけど(笑)。兄はハリウッドでも活動しているんですが、この間会った時に、やっぱりスター気質で天才なんだろうなって感じて。僕はそういうのがないので憧れますね。これから兄の作品を観て、勉強しようと思います(笑)」
(取材・文=辻内史佳)
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』上映中
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦』(6月30日(金)全国公開)
配給:ワーナー・ブラザース映画
原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』 KC
出演:北村匠海 山田裕貴 杉野遥亮 今田美桜 鈴木伸之 眞栄田郷敦 清水尋也 磯村勇斗/永山絢斗 村上虹郎 高杉真宙 /間宮祥太朗/吉沢亮

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