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ORICON NEWS
不倫に復讐を…グローバルで5億回読まれたスカッとマンガが日本で人気、「不倫現場への踏み込み方」にお国柄
復讐劇は日韓領国で人気、「サイダー」と呼ばれるスピード感とスカッと結末
スタジオLICO信じられなくて不思議な気分でした。たくさんの愛、本当にありがとうございます!! 韓国だけではなく、様々な国で弊社のwebtoonをお見せできてとても嬉しいです。こんなにも世界中で注目されている作品に参加できたのが光栄ですし、読者の皆様と同じくらい、チームメンバーにももう一度感謝申し上げます。
――スカッとする復讐劇が日本でもウケていますが、こうした反響は韓国でも日本でも共通していますか?
スタジオLICO共通していると思います。韓国でもスピード感のある展開とスカッとする結末が人気で、こういう展開を「サイダー」と呼んでいます。主人公に共感や感情移入できるという魅力も、読者を引き付けるようです。主人公・美紗の幸せを見守りながら応援するという部分が、共通した人気のポイントではないかと思います。
――グローバルで配信している本作ですが、日本向けに変更した部分は?
スタジオLICO37話に百合子の夫の不倫エピソードがあります。当時韓国には姦通罪があったので、韓国のwebtoon作品では不倫現場に踏み込む際に警察も一緒に立ち入りますが、日本には姦通罪は存在しないので百合子と美紗が二人きりで行くという流れに台詞と場面を修正しました。このように、国ごとの文化や法律に合わない部分を修正したこと以外には変更した部分はありません。
日本のマンガで育った作画担当、「影響を与え合って発展するのはとても良い現象」
スタジオLICO私は横読みの作品もよく読みますが、横読みとスクロール形式のwebtoonは演出の仕方が違うだけで、両方ともそれぞれ長所と短所があります。お互いに良い影響を与え合って発展することはとても良い現象だと思います。
――横読みの作品にも親しみがあるんですね。
スタジオLICOはい。幼い頃、韓国に輸入された日本のマンガを見ながら育ってきましたので、現在このように日本の多くの読者の方々に私たちのマンガをお見せできて嬉しいです。
――では、『私の夫と結婚して』のwebtoon化や作画で一番大変だった部分は?
スタジオLICO原作の小説がとてつもなく人気作なので、原作ファンの皆さんの期待に応えられる作品にするために序盤の制作段階からとても丁寧に進めました。 制作チーム全員が小説を読み、それぞれが感じたキャラクターの解釈について話し合いながら見た目やスタイルの方向性を決めました。
――ストーリー、演出、作画とそれぞれチームに分かれて作り上げたそうですね。
スタジオLICO作品に絵柄を合わせる作業と、ストーリーチームの方々が作業したコンテで演出意図を正確に把握し、効果的な表情や動きを工夫することは大変でしたが、やりがいがありました。
――具体的な例はありますか?
スタジオLICO補正/背景ですと、“雰囲気の表現”に一番気を配りました。 ロマンスジャンル特有の雰囲気を表現することに最も集中し、例えばキラキラした装飾要素などを適切に配置する作業が難しかったです。また、過去に戻ったり時代背景が何度も変わるシーンでは、10年以上前のイメージで見せなければならないため悩みが多かったです。 特に携帯電話のような小物を変更し続けなければならない部分が面白くてさまざまな経験ができました。
人気の原作だけに苦労も、読者が没頭できる「感情曲線」の流れに注力
スタジオLICO脚色作業時、既存のweb小説の内容を、webtoonに適した分量に合わせてより抜く過程が必ず必要になりました。しかし、原作にあまりにも面白い部分が多いので整理することが大変でした。それでもファンの方々が好きだったポイントを維持しながら脚色しようと努力しました。
――(番外編を含み)全68話ある同作、最後まで読んでもらえるよう心がけた点は?
スタジオLICOストーリーや演出については、読者を強く引き寄せる作品であるだけに、webtoonでも読者が没頭して読めるよう感情曲線の流れを気にしながら脚色と演出作業をしました。また可読性のために完成原稿をもう一度最終的に検討し、“台詞の呼吸”などをチェックしました。
――作画についてはいかがでしょう?
スタジオLICOキャラクターたちの感情曲線による表情や付加的についてくる動作を自然に盛り込もうと努力し、キャラクターたちの衣装も事件や場面によってたくさん悩んだ記憶があります。演出を生かせるように、効果や背景などの作画要素を最大限に描くことを努力しました。
1つの作品から様々なメディアに派生、「webtoonのグローバル化がもっと進んだら嬉しい」
スタジオLICO原作からwebtoonが派生したように、webtoonから様々なメディアに再生成され、新しい魅力がどんどん増殖していくことに感銘を受けました。小説をwebtoon化する時に作画で気を使っていた演出をアニメーションチームの方々がとても効果的に具現化して下さっていて、そこに素晴らしい声優の方々の声が加えられると、キャラクターが生きているという感じがして胸がいっぱいになりました。私が描いた絵がまるで生きているかのように動く姿を見るのは本当に楽しいことでした。
――最後に本作のファンに向けてメッセージをお願いします。
スタジオLICO『私の夫と結婚して』をたくさん愛してくださってありがとうございます! 読者の方々が多くの関心と愛をくださったことが、本作品を描く力になりました。これからも私たちの歩みを応援して見守っていただけるとありがたいです。海外進出や、作品のローカライズに携わってくださった皆様にも感謝いたします! webtoonのグローバル化がもっと進んだら嬉しいです。ありがとうございます!