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「複雑で厄介…」インターネット回線の問題点、専門家に聞く賢いプロバイダー選び

様々な業者、プランがあり「複雑」と感じる人も多いプロバイダー選び

様々な業者、プランがあり「複雑」と感じる人も多いプロバイダー選び

 電気、ガス、水道と同じように、今や生活の基盤としてなくてはならない存在となっているインターネット。しかし、その接続に関しては、「契約する会社やプラン選びが複雑で難しい」と感じている人が8割にも上るなど、不満を感じている人が多いようだ。広く日本の一般家庭に普及してから30年弱、めくるめく進化を遂げてきたインターネットの今とこれからにスポットを当て、賢いプロバイダー選びのコツを探ってみた。

“引っ越し”だけで幾度も契約の誘い…日常生活の中で勧誘を受けるシーンが増加

 回線事業者やプロバイダー(ISP) の契約やプランを検討したことがある20〜60代の男女を対象に、オリコン・モニターリサーチが実施した「インターネット接続」に関する調査によると、「契約する会社やプラン選びが複雑で難しいと感じたことがある」と答えた人が80.4%。難しいと感じたポイントのTOP3が「料金プラン」(65.4%)、「契約手続き」(57.7%)、「開通後のパソコンやルーターの設定」(49.5%)だった。

8割の人がインターネット接続のプラン選びが「複雑で難しいと感じたことがある」と回答。本調査対象(n=1000)

8割の人がインターネット接続のプラン選びが「複雑で難しいと感じたことがある」と回答。本調査対象(n=1000)

 国内最大級のインターネット接続サービス「OCN」や、ポータルサイトの「goo」を展開するNTTレゾナントの成田浩一氏は、消費者にそう感じさせてしまう問題点について指摘する。

「まず、料金に関してですが、インターネット接続のためには光回線とISP(インターネットプロバイダー)が提供するサービスが必要です。今は、これらが一体化した『光コラボ』が主流となっており、その料金プランに関しては、戸建てと集合住宅の2プランとなっています。ただし、光コラボを提供している企業は数多くあり、各社、料金や割引、キャッシュバック等のキャンペーンが異なりますので、迷われるお客様は多いであろうと感じています」

 その状況をより複雑で厄介に感じさせているのが、日常生活の中で勧誘を受けるシーンが増加している現状だ。成田氏は続ける。

「例えば、引越しというライフステージひとつとっても、不動産屋を皮切りに、電気やガスの契約時、家電量販店に買い物に行った際など、一緒にインターネット接続回線の契約を勧められる機会がここ数年で増えています。さらに今ならいくらのキャッシュバックができると各所で言われることも、お客様が迷われる要因になっていると思います」

会社・プラン選びが難しいと回答した方(n=804)

会社・プラン選びが難しいと回答した方(n=804)

 なんとか契約先を選んだ後も、待っているのが、同調査で約6割の人が「複雑」と感じている「契約手続き」だ。

「複雑さを感じる一番は、重要説明事項をご理解いただかなければならないことだと思います。さらに、お客様の現状のご利用環境によって、申し込みのタイプが異なることも要因の一つかもしれません。お客様がそもそもすでにインターネット回線を利用されているのか、特定のプロバイダーの会員になっているのか、いくつかの選択肢の中からご自分で判定したうえで申し込んでいただかなければなりません」

 さらに、開通後は、約5割の人が複雑と感じている「PCやルーターの設定」が待ち受ける。しかし、ルーターに関しては「近年、だいぶ楽になっている」と成田氏は解説する。

「インターネット接続だけで申し上げると、昔はルーターにISPから提供されるIDやパスワードを設定しなければなりませんでしたが、最近は、その必要がないIPoEという接続方式が一般的になっています。ただ、その先の、各家電やスマホ、PCとWi-Fi接続をするためには、それぞれの機器にSSIDや暗号化キー(パスワード)を入れることが必要ですので、やはりひと手間はかかってしまいます」

いかに“誠実な”説明であるか否か、信頼できる会社の判断基準

 では、これらの悩みに極力煩わされることなく、納得できるプロバイダーを選ぶためにはどうしたらいいのだろう。

 まず、料金に関してだが、わかりやすい表示をしている会社を選ぶことが一つの目安となりそうだ。

「総額表示が義務化されたことを受け、当社のインターネット接続サービスであるOCNでは、料金シミュレーションという形でお客様にわかりやすいよう表示させていただいておりますが、その表示の仕方によって、信頼できる会社かどうかはひとつの判断ポイントになると思います」

 わかりやすい例がキャッシュバックだ。

「キャッシュバックは、勝手に提供していいわけではなく、法にのっとって行われていますので、高額であればあるほど、いろいろな条件がついています。例えば、このオプションを申し込まなければいけないとか、1年後に受け取れるとか、2年に分けて受け取れるなどです。それらの条件がキャッシュバック金額とは離れたところに小さく書いてあるとか、説明文の意味がよくわからないというところは要注意です。販促活動を行う上で、各社いろいろ考えて、割引やキャッシュバックを設けていますが、お得であることだけを訴えるのではなく、それらの情報に関して、お客様の立場に立って、真摯に堤隠さずに提供している会社かどうか、その点はしっかりご確認いただいてお申込みいただく必要があると思います」

 契約手続きに関しても、「お客様の立場に立って」わかりやすくしているかどうかは大きな判断基準になるだろう。さらに、サポート体制も見逃せない。

「OCNでは、インターネット接続設定については、初回のみ無料の訪問サポートサービスや通話料無料でご利用いただけるテクニカルサポートで対応させていただいています。テクニカルサポートはその後のトラブルに関しても対応しています。

 インターネットは、水道の蛇口をひねったら水が出るのと同じように、使いたいと思ったときに不便なく使えるサービスでなければいけません。老舗インターネット接続サービスを提供する弊社は、長年、多くのお客様のインターネットトラフィックを集約し、効率化してきた実績がありますが、お客様に快適なインターネット環境をご提供するためには、それらの技術やノウハウの蓄積が必要です。それは、今後のインターネットの進化を考えたうえでもますます重要になるのではないかと思います」 

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≫OCNの無料訪問サポート(外部サイト)

Web3.0時代、淘汰されないプロバイダーの役割「いかに上位レイヤーサービスを提供できるか」

 大学や研究所での利用から商用での利用を経て、インターネットが日本の一般家庭に普及し始めたのは1995年。OCNがサービスを開始した翌96年は、それでもまだ、日本のインターネット人口は571.8万人にすぎなかったという。web1.0と呼ばれているこの初期段階は、コンテンツや情報は“見るだけ”の一方向。電話回線を使うため、接続前には「ピーヒョロヒョロヒョロ〜」という音が流れ、接続速度も画像が表示されるまで別の作業をして待つほど遅かったくらい、今のインターネット環境からは想像もつかない時代だった。

 その後、2000年代に入ると、インターネットが常につながっている状態になり、速度もアップ。さらにブログやTwitter、Facebook、YouTubeなどSNSの普及により、誰もが情報発信できるようになり、インターネットのコミュニケーションは一方向から双方向へ、現在のWeb2.0と呼ばれる時代へと変化した。

 そしてこの先、予想されているのが、Web3.0時代だ。この概念は、Google、Amazon、Facebook、Apple(GAFA)等の一部の企業に個人情報が独占されているという現状の脱却と、情報漏洩のリスクの解消のために生まれたといわれている。SNSなどを利用する際、自分が検索したワードや興味を持っている分野の広告ばかり表示される経験は誰もがあると思うが、これは、サービスを提供している企業に個人情報の収集を許可しているから。Web3.0では、仮想通貨などで用いられるブロックチェーン技術を活用することで、GAFAのような特定の企業を必要とせず、個人が自分の情報や購買履歴などの管理、個人と個人が直接つながり、やりとりできるようになるという。

「そのような時代に、プロバイダーに求められるのは、お客様ご自身の生活環境をより便利に変えていくサービスをインターネット接続サービスと合わせて提供できる、真の意味での“サービスプロバイダ―”になることだと考えています」

 今後の展開の具体例としては、大容量のインターネット接続プランがそのひとつ。

「現在、10ギガタイプのサービスを提供する企業も出てきました。現時点では、10ギガものサービスにふさわしいコンテンツが少ないので、1ギガでも十分ご活用いただけますが、この先、より多くのトラフィックが必要とされるリッチなコンテンツが出てきて、10ギガが一般的になることが予想されます。弊社でも、そのような時代に備え、開発を進め、時代に即したネットワークとサービスの提供を行っていけるよう検討を進めています」

 技術革新を背景に、日々著しい進化を遂げているインターネットの世界。生活の利便性や効率性が高まるとともに、プロバイダーには、今後、ますますノウハウと開発を進める企業体力が必要になるということだろう。

≫OCNの歩みを年表でチェック!(外部サイト)

調査対象:OMR会員 20〜60代男女
サンプル数:回答者全体 1653名、うち本調査対象はご自宅のインターネット接続に関して、回線事業者やプロバイダー(ISP) の契約やプランを検討したことがある1000名
調査期間:2023年2月14日(火)〜2月20日(月)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
リンク:http://omr.oricon.co.jp/

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