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昨年の総再生数は5億回超、「#熊本の彼氏」がTikTokで話題のBLACK IRIS・杉本琢弥が自作曲「おにぎり」でソロデビュー

 9人組ダンス&ボーカルグループ・BLACK IRISの杉本琢弥が、自身で作詞作曲したシングル「おにぎり」でソロデビューした。ソングライターとしても活躍するなか、「#熊本の彼氏」がTikTokで話題の彼が、真摯に音楽と向き合う姿を語った。

『#熊彼』TikTokが話題になり、グループの看板を背負っている自覚も

  • シングル「おにぎり」【こんぶ】

    シングル「おにぎり」【こんぶ】

――ソロとしてメジャーデビューが決定したお気持ちはいかがですか?

杉本琢弥 BLACK IRISのメンバーとして活動をしながらも、その合間にグループの名前を更に浸透させる目的でスタートしたソロ活動です。当初は緊張や不安がありながらも、徐々に楽しめるようになってきました。グループとは異なる見せ方をできているのかなと思います。

――プレッシャーはありますか?

杉本琢弥 昨年からTikTokで「#熊本の彼氏」を多くの人に知ってもらえたので、それをきっかけにグループのことにも興味を持ってくれる方が増えました。そこから責任感が強くなり、グループの看板を背負っているという自覚が出ました。

――TikTokでは約60万フォロワーを獲得するほどの人気です。始めたきっかけは?

杉本琢弥 当初はグループの活動や楽曲を知ってもらいたくて始めたのですが、思うような反響を得ることができずにいました。試行錯誤していくうちに、僕がグループのなかで“彼氏感”の強い位置にいると言われるようになって。そういう雰囲気と地元の熊本弁を交えてメンバーに動画撮影してもらい、投稿したところ話題になりました。でも、規制の影響で自撮りをしないといけなくなり、固定カメラで動画撮影し投稿したところ、それが100万を超える再生数を獲得しました。

――そこから、次々に話題の投稿をしていますね。

杉本琢弥 最初の3ヵ月で飽きられてしまうのかなと思っていたのですが、想像以上の反響です。今では、街を歩いていると「熊本の彼氏ですよね?」と声をかけてもらえることも増えました。『#熊彼』というタグも生まれ、昨年の総再生数が5億回に到達しました。

――ネタは尽きないのですか?

杉本琢弥 アイデアが尽きないので、毎日のように投稿しています。もちろん音楽活動にも良い刺激があります。他の投稿をチェックして、今のトレンドを知ることで反響を分析し、自分を冷静にとらえることができるようになりました。

初のソロ曲は「#熊本の彼氏」の世界を表現 音楽を真摯に取り組む姿を伝えたい

  • シングル「おにぎり」【めんたいこ】

    シングル「おにぎり」【めんたいこ】

――ソングライターとしても活動していますが、BLACK IRISのほか、AXXX1Sなどにも楽曲提供をしています。

杉本琢弥 楽曲提供する際には、できる限り自分を投影させないというか。世界観をしっかり形成して、提供するアーティストの方にそれをきちんと理解をしてもらえるようにしています。そのほうが、彼ら自身が楽曲の世界に憑依しやすいような気がします。

――ご自身の楽曲に関しては?

杉本琢弥 自己中です(笑)。等身大のメッセージを込めて、グループでは感じることができない僕自身を表現するようにしています。

――初のシングル「おにぎり」もそうですか?

杉本琢弥 これは「#熊本の彼氏」の世界を表現したものですね。僕は、TikTokだけでなく音楽も真剣に取り組んでいるという思いを伝えたくて、シティ・ポップ風なサウンドと、自分のルーツであるR&Bの要素も加えて表現した楽曲です。歌詞は、日常にあふれる愛をテーマにして制作しました。

――サウンドはクールですが、歌詞は大好きな人と手を握り合い、幸せを噛み締められるほっこりする仕上がり。なぜ「おにぎり」というタイトルに?

杉本琢弥 カッコいいタイトルをつけることも考えたのですが、TikTokでコミカルなことをやっているし、どこかにユーモアを感じてもらえる要素があったらいいなと思いました。歌詞に<手を握る>というフレーズがたくさん出てくるので、それにかけて「おにぎり」にしようと思いました。

――タイトルと楽曲の内容とのギャップに驚かされます。

杉本琢弥 それが、この楽曲での狙いです(笑)。タイトルに目を奪われて、何度も聴き返したくなるようなフレーズやアレンジにしようと、かなり計算して制作しました。

――アレンジもご自身ですか?

杉本琢弥 そうですね。特に勉強をしていたわけではないので、譜面を読むことはできないのですが、コード進行など独学で習得して、ほぼ自分で制作しています。

街で「おにぎりの人?」と声をかけられることも「表現力の可能性に気づいた」

  • シングル「おにぎり」【ツナマヨ】

    シングル「おにぎり」【ツナマヨ】

――その緻密な計算が功を奏して、TikTokでも話題になっていますね。

杉本琢弥 タイトルのインパクトもありますが、おにぎりを握る振り付けのダンス動画を投稿したところ、大きな反響がありました。最近は、街で「おにぎりの人?」と声をかけられるようになりました。

――SNSでヒット曲が生まれる時代ですから、「おにぎり」ダンスをきっかけに、新たなムーブメントが起きそうな勢いがありますね。

杉本琢弥 今までは、ライブ会場に足を運んでくださった方だけに楽曲が広まっている感覚でした。でもこの曲は、ネットを通して幅広いリスナーの方々に届いている実感があります。

――次の目標は見つかりましたか?

杉本琢弥 自分の表現力の可能性に気づきました。今すぐにでも新曲を発表できる準備万端です! これからも、音楽を通じて自分の多様な表情を伝えていきたいです。それと、日本武道館でソロ、グループでもパフォーマンスができるようになりたいです。

――より大きなグループになるため、今後は何が必要だと思いますか?

杉本琢弥 メンバーの個性をもっと広めていくことだと思います。それぞれが魅力的だし、圧倒的なパフォーマンス力がある。でも、それを知ってもらえる機会が少ない。SNSを上手く活用しながら、9人それぞれが人気を獲得できたら、グループになった時に9倍のパワーが生まれると思っています。

――今後SNSでは、どんなことを発信していきたいですか?

杉本琢弥 「#熊本の彼氏」シリーズは続けていきつつ、100万フォロワーを目指したいです。地元・熊本の魅力はもちろん、ミュージシャンとしても活動していることをもっと認知してもらえるように、楽曲も精力的に発信していきます。

(文/松永尚久)
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